チェ・ゲバラ: フォト・バイオグラフィ

著者 :
制作 : イルダ バリオ  ギャレス ジェンキンズ 
  • 原書房
3.80
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本棚登録 : 109
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562036790

作品紹介・あらすじ

未公開写真250以上、ゲバラ語録、かつての同志への最新インタビューで甦る20世紀のカリスマのすべて。詳細な「チェ・ゲバラ年表」「地図」「索引」付。

感想・レビュー・書評

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  • 写真でめぐる、チェ・ゲバラの一生。ビジュアルで直に伝わってくるのがよい。凛々しい好男子。熱き革命家。ただ、一点、世界を核戦争に巻き込んでもかまわなかった、という点はどうかなと思ったけど。また、本人や関係者たちの生の言葉を読むことができるのもよかった。「当然ながらアルゼンチンにいればアルゼンチン人として感じる。どこにいても、これが僕の性格を支えている。マテ茶とローストミートは忘れられない。」p.143/「国民の意思を尊重するシステムにしたがい、国民の幸福に貢献することだけを唯一の行動規範とするならば、国を支配するのは簡単だ。」p.144/「世の中で不正がおこなわれるたび、怒りにうちふるえるという人は、われわれの同志だ。」p.203/「酒は飲まない。タバコは吸う。女を好きにならないくらないなら、男をやめる。だからといって、あるいはどんな理由であっても、革命家としての任務を最後までまっとうできないならば、僕は革命家であることをやめる。p.258/甘ったるいと思われるかもしれないが、言わせてほしい。ほんとうの革命家は、大いなる愛情に導かれている。愛のない本物の革命家なんて、考えられない。p.281/勝利まで、いつまでも前進を。祖国を、さもなければ死を。革命家としての熱い思いをこめて、せいいっぱいきみを抱きしめよう。p.316

  • 【5/150】古本屋で購入した、チェ・ゲバラのフォトバイオグラフィ。
    なんとなくしか知らなかったチェ・ゲバラ。
    幼い頃の写真から、革命戦士として、政治家(?)としてのチェのたくさんの写真と、ことばがちりばめられた一冊。
    彼の日記を今度読んでみたいなと思う。

  • 彼の全てを肯定することは出来ない





    僕は彼を尊敬します

  • チェ・ゲバラの生涯を彼の言葉と写真で描き出した本。

    言葉に力があり、彼の心の強さを感じられます。

  • 革命家チェ ゲバラに惚れて買った一冊。写真つきで彼の生涯が書かれている。 現在キューバは困難な時期にある。ゲバラの夢はこのまま朽ちてゆくのか。 しかし理想にひたむきに進んでいった彼の姿は多くの人間をいまだに魅了してならない。 ゲバラの夢は人類普遍の夢である。 私たちがゲバラから学ぶべきものは多い。 

  • WBCでキューバという国が少しだけ近く感じる今日この頃、キューバ革命を起こしたアルゼンチン人、チェ・ゲバラの写真つきのエッセイ集のような本を読みました。

    彼は、社会の因習にとらわれず、人を愛し、自由を愛し、人生を愛した信念の人でした。ルックスも含めて非常にかっこいい男です。

    いろいろな写真や、短いコメントを読んでいるととにかく「愛」をたくさん感じました。特に、両親や子供に対する愛をたくさん感じることができました。

    また、革命家のとしてのリーダーシップ論も書かれていて、案外日本の有名な経営者の考えに近いことが書かれているのは新鮮でした。

    チェ・ゲバラをひきつけるひとつの要因が「正直な生き方」への憧れだと思います。この本を読んで、司馬遼太郎の「峠」に出てくる河井継之助と似ているなと思いました。どちらも、正直で、自分から率先して物事をするような人でしたが、両方とも晩年は自分の思想のために非業の死を遂げています。

    後半で両親やカストロや子供たちにあてた手紙がありましたが、ジーンときました。「愛」をもって「正直」に生きることの偉大さを感じました。

  • 沢山すぎるチェの写真と、語った言葉。

    もしわれわれが空想家のようだといわれるならば、救いがたい理想主義者だといわれるならば、
    できもしないことを考えているといわれるならば、何千回ども答えよう、そのとおり、だと。

  • 凄い人なのです。

    チェは。

    本当に。


    尊敬しかありません。

  • かっこいい。革命家ってビジュアルも大事だとつくづく思う。それにしても、メキシコでのフィデルとの出会い、キューバ革命ときて、コンゴ、ボリビアと続くあたり、現代の自分から見れば、うまくいくわけないのに、と思ってしまうことに命を懸けてしまった彼らと、彼らの命を狙ってまでも抑えようとしてしまった体制側。人間、生活でも政治でもなんでもかんでも、心のノリシロと遊びさえ失わなければ、世の中、こんなに悲しくならないと思うのだけど。というわけで、革命家に愛が必要だというチェに対抗するならば、平和の維持には他人を許せる心の余裕と遊び心が必要だよと、私は、声を大にして、言いたい。

  • キューバ後の彼の行動は、俺が自分の小ささを知るには十分過ぎた。

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著者プロフィール

ビジネス・ノンフィクション翻訳家。おもな訳書に『JFK未完の人生』(松柏社)、『ジョン・F・ケネディ ホワイトハウスの決断』(世界文化社)、『巨大企業が民主主義を滅ぼす』(早川書房)、『死刑囚弁護人』(河出書房新社)など。上智大学(英)卒、慶應義塾大学大学院(英文)修了。関西学院大学専門職大学院でMBA取得。翻訳スクール プローシェンヌ主宰

「2015年 『交渉に使えるCIA流 真実を引き出すテクニック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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