ロシア幽霊軍艦事件

著者 :
  • 原書房
3.57
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本棚登録 : 256
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562034369

作品紹介・あらすじ

嵐の夜、巨大な謎が開く封印された歴史!名探偵御手洗潔シリーズ最新長編ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 御手洗シリーズを読み進めている。読んでて驚くのが、石岡くんしか出てこない・御手洗さんしか出てこないはまだマシなほうで、御手洗さんさえ一瞬しか出てこないという大長編が普通にあること。ところが今回の物語では、二人が揃っている!二人で箱根におでかけしている!出だしの時点で大満足。ロシアの歴史に関する物語で、興味のあるあたりだったので大大満足。

  • とても興味深く。面白かったです。

    芦ノ湖に一夜だけ現れたロシアの軍艦の謎も面白かったですが、
    皇女とクラモチの恋も良かった。
    彼女の半生が余りにも辛くて読んでいて苦しくなりました。

  • 歴史上の謎のアナスタシア生存説を題材にした歴史ミステリー。アナスタシアが日本にやってきたという仮定をもとにその理由を解き明かしてる。あくまでフィクションであるが、厚いわりには一気に読み終える。「写楽」でも力量を発揮しているが、ここでも十分発揮している。

  • 御手洗シリーズ。
    ロシアのアナスタシア皇女にまつわる壮大な歴史ミステリー。
    歴史には詳しくないのでいったいどこからどこまでが史実なのだろうと思って読んでいたら、アナ・アンダーソンが実在の人物でほぼノンフィクションだったと知って驚いた。歴史の知識があればもっと楽しめただろう。とても読み応えのある本でした。
    しばらく御手洗に去られた後の情けない石岡君の話ばかりを読んでいたので、割としっかり者だったころの石岡君が懐かしい。アナの狂人っぷりを御手洗の将来と重ね合わせて戦慄している石岡君には笑ってしまった。
    御手洗と石岡君とレオナがそろうといつも面白い。久々にこの3人のやりとりが見られて嬉しかった。

  • ロマノフ王朝の皇女アナスタシアを元にしたお話です。

    殺人事件の起きないミステリーがこんなに面白いとはっ!!!
    歴史的にもとても興味の湧く一冊でした。

  • なんかすっごいスケールデカイ話だった……スケールでかすぎでしょ……。
    でも面白かった。
    相変わらずサクサク読めるし、
    相変わらず本編よりも間に挟まる話のが面白い。

  • 島田荘司の作品が好きなのは、
    この人が世の中のことをものすごく変なとこまで詳しいことも大きく関係する気がする。
    この作品、期待以上におもしろかったです。
    ロシアの歴史の知識ゼロだったけれど、そういう点からみても楽しめるし、
    なにより、謎がすばらしいです。
    最初に出てくる信じられない謎を楽しみ、
    合間にでてくる雑学、世界のふしぎの話、歴史の話を得ることができ、
    さいごにあざやかに解決される。そういう島田荘司の話のなかでも、最近読みかえしてやっぱりすごかった本です。

  • 某密林で絶賛されていたので読んでみました。いやー島田氏久々に読みましたがやっぱりすごいな!スケールが。そして何より説得力が。この話はロシアのアナスタシア皇女の生死の謎とか偽物騒動を題材にして、実在したアンナ・アンダーソンという人物が本物のアナスタシアであるという話の持っていきかたをしています(実際は死後のDNA鑑定で偽物とされている)。偽物だっていうのは分かっていても、フィクションとはいえなぜか説得されてしまうところが島田荘司の着想の凄さだなぁと。もうすでにどこまでがフィクションなの?っていう感じの。いい仕事は史実とフィクションの縫い目が目立たないんですねー。勉強になります。

  • 島田さんが紡ぐ愛の言葉に思わず泣いてしまった自分にびっくりー。
    壮大稀有な物語。ラブストーリでもあり、ちゃんとミステリーでもあり。
    土台のノンフィクション部分がしっかりしていて読み応えありました。
    あとがきに、この物語を思いついたきっかけが書かれていて、
    島田さんの発想はこういうところからくるのかと勉強になった。

  • 最初は面白くないと思ったが、後半、アナスタシアの物語部分にうっかり泣ける。だから老人が出てくる話に弱いんだって。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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