- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560097380
作品紹介・あらすじ
「世界一の競売人」がオークションにかけたものとは? 読者を煙に巻き、思わぬ結末へと導く、メキシコ出身の新鋭による話題作!
感想・レビュー・書評
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スゲエ、超ぶっとんでる。一見ふざけた雰囲気を装って実は内容はしっかりしていて、南米の作家の名前が意味もなく大量に、内容を説明する人物として使用されてる。なんだこれ、と読み終わると年表があり、主人公の競売人が生まれてから死ぬまでの年月に何が起こったか羅列してあって、本文とリンクしている!こんな狂った文章書く厄介な奴は、と裏表紙を見ると若くてキュートな女性やないの。これはー、困ったな。普通に凄い作品じゃないか。内容は特に難しくもなく、普通にとても面白い。全く先入観なく手にとってぶっとんだ。メキシコ。
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一般人も歯が命
ってな事で、バレリア・ルイセリ、松本健二訳の『俺の歯の話』
年に数回、自分には合わない訳分からない本との格闘がある。
じゃが一度読み出したらよっぽどの事がない限り投げ出さないわし。
途中から面白くなるはずと我慢と油汗流しながら読んだけど、ビッグウェーブは訪れなかった……
人生色々有るから、読書も色々あって良いはずなので自らを苦行の修行として、我慢して読破してます。
まあ、歯をテーマとして壮大な話になるのは凄かったかなっと
あとがき付近を最初に読むと逆に面白さが増してたかもしれんね。
やっぱり海外の作家さんは中々難しいね(笑)
2020年22冊目 -
構成も展開も面白かったんだけど、個人的に、一方的に話すうるさいおじさんが嫌いなので…イライラしてしまいました
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めちゃくちゃ変
変なめんどくさい人が頭でっかちに喋り続ける本だーいすき -
[出典]
BOOKMARK Vol.18 (2021 SUMMER)
20210625, 紀伊国屋書店@新宿
P.12 -
妙に不思議な話。
ある老人の回顧録なんだけど
ありていにいって詐欺師で(笑)
自分の「歯」を一本ずつ
さも有名人の歯であるかのごとく
来歴を創作しまくって
オークションで売っちゃう。
ちょっと『ビッグフィッシュ』ぽい?
あれほど幸せな結末ではないけどね。 -
めっちゃおもしろかった。
海外文学作品、大体途中で文化背景とか分からなくなって挫折するものが多いのだけど
展覧会と並行して編纂された本作は、ユーモラスでブラックで軽妙で、読んでいて爽快だったし次の展開が気になってどんどん読み進められた。
是非、他の作品も読みたいし日本にもこんな危ういタイプの作家がでてきてほしい〜!