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- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560095423
作品紹介・あらすじ
相撲世界の奥の奥
一度ハマると、もっとその先が知りたくなる。相撲の主役は、もちろん横綱を頂点とする力士。だが土俵上で繰り広げられる彼らの激しい闘いだけでなく、それを支えている脇役や裏方の役割を知ると、相撲の面白さがより深まってくる。
本書は好評を博した前著『土俵の周辺』をさらに深化させ、土俵という舞台で繰り広げられるさまざまな人間模様を描く力作である。
例えば行司。三役格行司木村玉治郎は、先々代(元27代庄之助)にあこがれ、相撲界に入った。そしてついに立行司の不在によって、2年前横綱土俵入りを司ることになった。行司にとってこの一世一代の晴れ舞台の様子を軸に、「勝ちを見ずして負けを見る」玉治郎の姿と行司の役割を浮かび上がらせる。
また例えば床山。十両以上の関取にしか許されない大銀杏を、部屋での小さな断髪式に臨む三段目力士が、親方の特別な配慮で一日限り結ってもらえることになった。その朝の出来事を中心に、一等床山の床中が大銀杏の美しさと整髪のむずかしさを述べる。
他にも呼出し、相撲教習所、高校相撲部監督、地方巡業など、タニマチならではの優しい視線で、相撲の魅力が語られていく。