真の人間になる(上) (エクス・リブリス)

  • 白水社
3.33
  • (0)
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 111
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560090862

作品紹介・あらすじ

1945年夏、日本人も犠牲となった「三叉山事件」をモチーフに、ブヌン族の少年の成長を描き、台湾・中華圏の文学賞を制覇した感動の大作!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 〔邦訳刊行決定!〕『成為真正的人 minBunun』甘耀明(小説、寶瓶) : 太台本屋 tai-tai books
    http://taitaibooks.blog.jp/archives/32103552.html

    真の人間になる(上)(仮題) - 白水社
    https://www.hakusuisha.co.jp/book/b628107.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      捕虜輸送機墜落 台湾の悲劇[評]酒井充子(ドキュメンタリー映画監督)
      <書評>真の人間になる 上・下:北海道新聞デジタル
      https://w...
      捕虜輸送機墜落 台湾の悲劇[評]酒井充子(ドキュメンタリー映画監督)
      <書評>真の人間になる 上・下:北海道新聞デジタル
      https://www.hokkaido-np.co.jp/article/918149/
      2023/10/02
  •  第二次世界大戦後の台湾、戦争中は花蓮にいたハルムトは戦後は村に戻ってきていた。
     そこに、アメリカの爆撃機が不時着したから捜索隊が編成され、ハルムトもその隊に加わる。
     この事件はハルムトに戦争の記憶を思い起こさせた。
     花蓮で大切な義兄弟ハイヌナンを花蓮で亡くしたことを。

     物語はハルムトとハイヌナンの出会いから始まる。
     双子のどちらかは生まれてすぐに間引かれないといけないという村の掟を破って小学生まで育った兄弟は、しかしあっけなく兄は死んでしまった。
     残された弟、ハルムトはブヌン人のハイヌナンと出会う。
     二人は兄弟の契りを交わす。

     成長するにつれ、二人は花蓮の街に出て働くと同時に、野球選手として活躍する。
     しかし、戦争の影は台湾へも迫っていた。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1972年、台湾・苗栗県生まれ、客家出身。2002年「神秘列車」で寶島文学賞審査員賞、「伯公討妾」で聯合報短篇小説審査員賞を受賞するなど、6篇が文学賞を続けて受賞し、03年にこれらの作品を収めた初めての短篇小説集『神秘列車』を刊行。その多彩な表現により「千の顔を持つ作家」と呼ばれて注目を集めた。「新郷土文学」のホープとして、その後の活躍はめざましく、05年、中短篇小説集『水鬼學校和失去媽媽的水獺』で「中国時報」年間ベストテン賞、中篇小説「匪神」で呉濁流文学賞、06年「香豬」で林栄三文学賞受賞。09年、五年の歳月をかけて書きあげた長篇小説『鬼殺し』で「中国時報」年間ベストテン賞、台北国際ブックフェア小説部門大賞などを受賞し、〝新十年世代第一人〟の代表作と高く評価された。15年、『邦査女孩』を刊行、台湾文学賞金典賞などの賞を受賞。17年、『冬将軍来的夏天』を刊行。作品を発表するごとに話題を呼んでいる。邦訳書に『神秘列車』、『鬼殺し 上・下』(以上、白水社)がある。

「2018年 『冬将軍が来た夏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

甘耀明の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×