- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560090312
感想・レビュー・書評
-
主人公は著者本人とおぼしき、サラエヴォ出身でアメリカに暮らす作家。紛争により祖国を離れることになった暗さ、重さ、そういったものが全編にあふれています。この感覚だけは作者自身が感じたこと、そしていまも感じていること、更には今後も作者の人生にずーっとついて回るものなのだろうと思います。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ボスニア出身の著者による短編集。
ユーゴスラビア・ボスニア紛争など、世界の火種と
呼ばれる地での戦争と家族の物語。
なかなか平和な日本からでは、わからないところ
もありますが、力強い文脈と虚実の表層から
引っ張られて読み進められる内容です。 -
筆者はユーゴ紛争を機に現在アメリカに移住したそうだが、故郷と家族への思いを綴った私小説形式の短編集。見たり聞いたりした光景を繊細なおかつユーモアを踏まえて描いている。
平和な時代に日本という小さな島国で生活をしている私には、故郷に対して筆者がどのような思いで移住を決意したか計り知れない。その思いが詰まっており、なかなかの良作でした。 -
青春、そして性春。過剰な自意識が生々しく迫ってくる。サラエヴォやボスニアに無知な自分を悔いた。
-
連作短編集。主人公はすべて著者本人とおぼしき、サラエヴォ出身でアメリカに暮らす作家。若い頃に羽目を外して馬鹿なことをやっていた時期の話、作家としてそれなりに名を成してからの話、作家自身の人生の区切りごとに描かれているようです。もちろん物語がそのまま作者自身に起こった出来事ではないでしょうが、紛争により祖国を離れることになった暗さ、重さ、そういったものが全編にあふれています。この感覚だけは作者自身が感じたこと、そしていまも感じていること、更には今後も作者の人生にずーっとついて回るものだろうと思います。ちなみに、若い頃の話では、<エクス・リブリス>の一つ、『デニーロ・ゲーム』のような趣を感じました。
-
-
「21世紀の世界文学30冊を読む」の紹介を読んで気になっている作家です。私はこの短編から行こうと思います。「21世紀の世界文学30冊を読む」の紹介を読んで気になっている作家です。私はこの短編から行こうと思います。2013/11/10
-
「私はこの短編から行こうと」
やっぱり、そうするのが良さそうですね!
新・世界文学ナビ:北米編/5 アレクサンダル・ヘモン=ナビゲーター...「私はこの短編から行こうと」
やっぱり、そうするのが良さそうですね!
新・世界文学ナビ:北米編/5 アレクサンダル・ヘモン=ナビゲーター・岩本正恵- 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/feature/news/20130806dde018070007000c.html2013/11/20
-