移民からみるアメリカ外交史

  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560084755

作品紹介・あらすじ

移民史研究の必読書
 本書はアメリカの移民史を、それぞれの出身地域とつながりを保ちながら構築したネットワークや、移民自身の経験・語りというミクロなレベルと、アメリカの外交政策や国際関係というマクロなレベルの両方の視点から検証し、両者の関係性を分析した画期的な研究書である。
 これまでアメリカの移民史は国民国家の枠組みの中で語られ、個人のネットワーク・経験・語りと、国策としての移民法や、その背景にあるアメリカの外交史、国際関係は、別々に研究されてきた。
 しかし、長年学界をリードしてきた著者は、移民が構築するネットワークとアメリカの世界戦略、対外政策が交差するところに焦点を当て、越境的かつグローバルなかたちで展開する移民の経験・語りとアメリカの外交・移民政策を並列して分析する。この研究視角により、アメリカの移民史を国際関係の複雑な文脈の中に位置づけることに成功したと言ってよい。
 出版されるやいなや、本書は学界やメディアから高い評価を受け、2013年、移民史研究分野で最も優れた書籍に対しアメリカのエスニックヒストリー協会から贈られる「セオドア・サロートス記念出版賞」を受賞した。

感想・レビュー・書評

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  • 334.453||Ga

  • 歴史

  • アメリカ史の中において、移民がいかにして外とのネットワークを築いてきたか、そして、それとアメリカ史の交差した点について記述している。
    テーマは面白く、具体的事例を交えて書かれており、面白かった。ただ、訳がとっつきづらいのが難点。

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著者プロフィール

トロント大学歴史学教授。2005~12年、ミネソタ大学移民史研究センター所長。2008年、社会科学史学会会長。移民史を中心にジェンダー、階級、労働、食文化など多岐にわたる分野で著書、論文多数。著書に、From the Other Side: Women,Gender,and Immigrant Life in the U.S.,1820-1990,Indiana University Press,1994,We Are What We Eat: Ethnic Food and the Making of Americans,Harvard University Press,1998(邦訳『アメリカ食文化――味覚の境界線を越えて』(伊藤茂訳、青土社)、Italy's Many Diasporas,UCL Press,2000 など。本書は2013年セオドア・サロートス記念出版賞(Theodore Saloutos Memorial Book Award)を受賞。

「2015年 『移民からみるアメリカ外交史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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