廃墟の零年1945

  • 白水社
3.75
  • (2)
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 59
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560084113

作品紹介・あらすじ

「戦後70年」の今日まで続く、新たな時代の起点となった歴史的な一年。敗戦国と戦勝国、屈辱と解放を通して、「1945年」をグローバルに描いた歴史ノンフィクション。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ふむ

  • 歴史
    戦争

  • 生き残った人びとは、終戦を知ってどのような気持ちを抱いたのだろうか。希望に満ちた未来を想ったのか、大切な肉親や友人や財産を失って絶望の淵に陥ったのか。その時の為政者から市井の人びとの営為が鮮やかに描かれています。私たち今を生きるものは、もっと歴史に謙虚であるべきと思いました。

  • 1945年 第二次世界大戦終了の年に、世界、主にヨーロッパと東アジアにおいて何が起こったかを切り口に世界を輪切りにした記録。ヨーロッパの記述のほうが詳しく書かれており、東アジアについては、深く掘り下げようという意志を感じない。
    また、1945年を切り口としてはいるが、戦争終結後にフォーカスされており、連合軍が強引に戦争を終わらせるために引き起こした戦争犯罪については記述がない。
    おそらく、そこを記述する意志もない。
    敢えて言えば、戦勝国側の目線からのドキュメンタリー。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

イアン・ブルマ(Ian Buruma) 一九五一年、オランダ・ハーグ生まれ。ライデン大学で中国史、中国語を修めた後、文部省留学生として日本大学芸術学部に留学し日本の演劇、映画を研究。時事分析、文芸評論、政治など多岐にわたる分野で国際的に定評のある著述家で、現在は『ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス』の編集長も務める。二作の小説を含む一七の著作には『戦争の記憶 日本人とドイツ人』(TBSブリタニカ、一九九四年)、『近代日本の誕生』(ランダムハウス講談社、二〇〇六年)、『廃墟の零年 1945』(白水社、二〇一五年)など二〇世紀日本に関連する著書も多い。二〇〇八年、ヨーロッパ文化、社会、学術への貢献を評されエラスムス賞を受賞。二〇一八年、アメリカ文学芸術アカデミー外国人名誉会員ならびにアメリカ芸術科学アカデミー会員に選出される。

「2018年 『暴力とエロスの現代史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

イアン・ブルマの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×