- Amazon.co.jp ・本 (542ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560083895
作品紹介・あらすじ
二度のノーベル賞に輝いた、女性科学者の比類なき生涯。
感想・レビュー・書評
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同時代に生きたアインシュタインは、キュリー夫人のことをこう語っている。
「キュリー夫人はあらゆる著名人の中で、名誉によって損なわれることのなかったただ一人の人である」
女性初のノーベル賞受賞(しかも2度!)、勤勉、清貧、名誉や私利私欲から縁遠く、仕事のみならず家庭生活も充実させたまさにスーパーウーマンです。
こうした偉人の素晴らしい伝記を読むと、文科省の役人が作った出来の悪い道徳の教科書ではなく、子供達には優れた先人たちの生きざまをお手本にすべきだと強く思いました。
さて、キューリーではなくキュリーで、しかも婦人ではなく夫人だという点が私には気になりました。
名前は昔はキューリーというカタカナ表記を使っていたようですが、最近ではキュリーが主流のようです。
「夫人」と「婦人」の違いは以下の通りです。
「夫人」は、他人の妻に対する敬称です。
手紙文では、「令(れい)夫人」と書くこともあります。
英語に訳すと、wife、Mrs.になります。
もとは高貴な人の正妻を指す語でした。
現在では、名字や役職名などにつづく接尾語として用いることが多い語です。
用例:「夫人同伴」「安倍夫人」「社長夫人」「大統領夫人(=ファーストレディ)」
「婦人」は、成人した女性を意味する語です。
社会的になんらかの役割を負う女性という意味を含んでいます。
英語に訳すと、lady、womanになります。
用例:「婦人服」「婦人警官」「婦人科」「職業婦人(働く女性のこと)」
ためになりましたね。 -
放射線の研究やラジウムの発見、ノーベル賞を2度受賞したこと等で知られるキュリー夫人の生涯をその娘であるエーヴ・キュリーが記した本。科学者として素晴らしい業績を残しながらも、おごることなく研究に打ち込み続けたキュリー夫人の精神から学ぶところは多くあります。
(第5類 B1)