生半可な學者

著者 :
  • 白水社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560042908

作品紹介・あらすじ

P・オースター、S・ミルハウザー等の名訳で知られる現代アメリカ小説最良の翻訳家、初のエッセー集。

感想・レビュー・書評

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  • 筆者の柴田元幸は、元東京大学の教授であり、また、多くの翻訳を手がけられていることで有名。本書は古い本で、1988年6月から1991年10月までの間、「テレビコスモス」という雑誌に「時事英語」というタイトルで、柴田元幸が連載していたものを、1冊の単行本にまとめたもの。単行本の発行自体が1992年なので、今から30年以上前のことだ。
    内容は、エッセイで、英語の言い回し等を織り交ぜながら、色々な題材(というか、題材に脈略がないと言った方が正しいか)について語っている。洒脱というか、軽妙というか、ユーモアを交えながらの文章はとても上手。休みの日にベッドに寝そべりながら読むのに向いている感じの本。

  • あたりの本。

    私の好きなポール・オースターの本を翻訳している方のエッセイ。

    これを読んで思ったのは、通訳、翻訳業についている方の本は概して面白い。
    文章が明瞭で判りやすく、ためになり、それでいてユーモアに富んでいる。

    ロシア語通訳の米原万里さん、イタリア通訳の田丸公美子さんしかり。
    そんで、英米語なら柴田さんとラインナップされました。

    英米語、英米文化論を絡めながらの日々のエッセイ。
    エッセイで吹き出すのは米原万里さん以来か。

    私が好きな話は
    「私はいかにしてイランとアフガニスタンの国境で一生を終えずにすんだか」

  • 「肉じゃがとステーキに見る日米文化の差異」「インドで犬に咬まれた私にインド人医師が与えたアドバイスとは」「ジュークボックスをはじめて見たアメリカのお母さんの反応は」等々、アメリカ小説の名翻訳家によるすこぶる愉快でためになるエッセイが満載。

  • 「肉じゃがとステーキに見る日米文化の差異」「インドで
    犬に咬まれた私にインド人医師が与えたアドバイスとは」等々、
    アメリカ小説の名翻訳家によるすこぶる愉快でためになるエッセイが満載。

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著者プロフィール

1954年生まれ。東京大学名誉教授、翻訳家。ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、レベッカ・ブラウン、スチュアート・ダイベックなどアメリカ現代作家を中心に翻訳多数。著書に『アメリカン・ナルシス』、訳書にジョナサン・スウィフト『ガリバー旅行記』、マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒けん』、エリック・マコーマック『雲』など。講談社エッセイ賞、サントリー学芸賞、日本翻訳文化賞、早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。文芸誌『MONKEY』日本語版責任編集、英語版編集。

「2023年 『ブルーノの問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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