- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560031636
作品紹介・あらすじ
国際協力のプロになりたい人に、基礎知識から現場の方法論まで、本格的ノウハウを伝授。
感想・レビュー・書評
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▼先日、とある協会主催の講座で(本書の筆者の)山本さんのお話を伺える機会があった。「進学」という選択が本当に正しかったのか、あるいはこの先の決断をどうすべきか――そんなモヤモヤした気持ちを吹き飛ばされた、そんな1時間半だった。大学に入る前に何を考え、大学では何を学ぼうと思っていたのか。正確には、自分でも忘れていた“想い”を思い出したのである。
▼当時、僕が漠然と思い描いた“平和な”世界とは、(1)戦争がなく、(2)貧富の格差もなく、(3)教育が行き届いている世界であった。そのために、小さい頃からの弁護士という夢ではなくて、「国連で働きたい。」そう公言するようにしたのだったと思う。
▼ただ、国際貢献の在り方自体に疑問を持っていたのも事実で(もちろん、そこには自分の腰の重さから来る劣等感があったのだが)、まずは「考える」ために知ることから始めることにした。その結果、(1)戦争はなくせそうもない(から「減らすように努めるべきではないか」という)こと、(2)貧富の格差の解消はできなさそう(なので「底上げを試みるべきではないか」という)こと、(3)教育の普及には深長な配慮が必要であること、などが判ってきた。
▼で、それでは、自分には何ができるのか、という話である。これは当たり前な話ではあるけれども、ようやくスッキリした。自分に出来ることは限られている。だから、「困難は分割せよ」。分割された困難の中で、自分の持ち場が探せればいいんだと思えるようになった(そして、その先は……これからのお楽しみ)。いずれにしても、頭の良い人の言葉にはハッとさせられることがあるし(全体的に易しい語り口ではありますが)、「国際協力師」って何?と、少しでも思った人は、ぜひ手にしてみて下さい。良い刺激になると思います。 -
国際協力を行う上での必読の書。国際協力の仕組みが分かるし、プレイヤーになることの難しさもよく分かる。何をすべきが明示してくれているので、特に学生さんがの読むのに適していると思う。
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原貫太さんのおすすめで読了。国際協力を本気で志す人に向けられた1冊。これを読んで、私は覚悟が足りないかも… と思う人もいれば、今後の進路の道筋を提示されて道が開ける人もいるのではないかと思う。私の場合は後者に近いが、社会人になって色んな経験をしてきたからこそ実感のある内容として理解できたと感じる。学生で国際協力を目指して読んでも、なかなかイメージが湧きづらいかもしれない。情報は少し古いが、かなり具体的に国際協力を仕事にしていくための道筋が示されているので、手元に置いておきたくなる1冊。
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国際協力に興味があり、読む。
『百術ありといえども、一清にしかず。』が心に残る。
本当に国際協力に携わりたい人にはお勧めの本。
あとは自分の勇気次第。 -
国際協力の仕事につきたいと考えている自分にとって、とても有意義な読書だった。
どうしても漠然としがちな「国際開発」という分野を、なるべくシンプルに分かりやすく噛み砕いたような1冊。
今回は図書館で借りたのだが、手元に置いておきたいので購入しようと思う。 -
前回の入門編よりもう少し踏み込んだ内容。
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結構昔に発行されてて、情報が古かったかな…
わりと専門的にその道を目指す人への本。 -
国際機関を目指す為の条件や、青年海外協力隊の良し悪しが載っておりこの業界への理解が深まった。
企業のCSRはまだまだと嘆いているが、SDGsへの取り組み等、当時から少しは進歩しているのだろうか。