武蔵野・江戸を潤した多摩川: 多摩川・上水徒歩思考 (ルーラルブックス)

著者 :
  • 農山漁村文化協会
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784540142635

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  • 農学博士が全経路を踏破し考察したした多摩川と玉川上水。技術的な視点から評価する先人たちの偉業に感動。

    多摩川の源流を辿る紀行と、多摩川から取水した玉川上水とその分流の野火止用水、千川上水、三田上水について。

    実はこれらの用水の建設の過程、記録に残らぬ部分が多いという。江戸時代、実に優れた技術があったことは間違いないのだが具体的なことが記録として残っていない。

    たまたま玉川上水の近くに住んでいるので、地形など具体的な考察がわかりやすい。分水嶺、尾根伝いに遠く多摩から江戸まで数十キロの水路を建設する。もちろん高低差に一つの間違いも許されない。地質も考慮、その後の分水に対しても流域の耕地面積や人口まで考える必要があるという。

    そんな謎を専門家が技術的な視点から考察するところが素晴らしい。

    図書館の地域コーナーで発見した一冊。ことのほか名著でありました。

  • 地域資料 C213.6Sヤ 中央
    2015年刊 農山漁村文化協会

    一般書

    かなり詳しい

    水神社〜玉川上水完成時に幕府が建てた神社1654年
    水分大神みくまりのおおかみ
    彌都波能賣みずはのめのかみ

    羽村陣屋〜幕府の管理所  門だけ

    兄弟の像

    川越市史

    上水記1791年〜江戸幕府の資料

    羽村郷土館

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著者プロフィール

安富六郎(やすとみ・ろくろう)1932年、東京都生まれ。東京大学農学部卒業。東京農工大学名誉教授。山崎農業研究所前所長。農学博士。著書に『環境土地利用論』(農文協、1995年)、『身近な水の環境科学』(環境修復保全機構、2004年)、『農地工学』(共著、文永堂出版、2008年)、がある。

「2015年 『武蔵野・江戸を潤した多摩川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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