「健康食品」のことがよくわかる本

著者 :
  • 日本評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784535586802

感想・レビュー・書評

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  • 小林製薬「紅麹」52社に供給 自主回収の規模さらに拡大か 摂取した人が腎臓の病気発症「直ちに使用中止を」 | NHK | 健康(2024年3月25日)
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240324/k10014401171000.html

    紅麹関連製品の使用中止のお願いと自主回収のお知らせ | ニュースリリース | 小林製薬株式会社(2024年3月22日)
    https://www.kobayashi.co.jp/newsrelease/2024/20240322/

    畝山 智香子 – FOOCOM.NET
    https://foocom.net/author/uneyama/

    食品の安全の考え方と放射能(畝山智香子氏) | エネ百科|きみと未来と。(2012年5月31日)
    https://www.ene100.jp/fukushima/7311

    「健康食品」のことがよくわかる本|日本評論社
    https://www.nippyo.co.jp/shop/book/7023.html

  • 食品の機能性を主張する人たちは特定の食品や成分について、医薬品の薬理作用に近いものを期待している場合が多い。しかし、もしそのような明確な作用を持つ特定の物質であれば、それは医薬品として開発される。医薬品であれば、その物質がどのような作用と副作用を持ち、どう使えばいいかといった情報が必ずある。他方、機能性食品にはそれはない。とある健康食品業界の方は機能性食品とは「気のせい食品」とまで言い揶揄している。冗談ぬきでまさにそのとおりであると実感させられるのが本書。大事なのは栄養や人体の生理機能について正しい知識を持つこと。医薬品を疑似し、安全性にも問題があり、もっともらしくて作られる健康食品。値段のほとんどがマーケティング費用である事実は決して見逃してはならない。

  • 健康食品・天然・自然・昔から食べているもの
    などが、どれくらい安全が確認されているかがわかります。
    農薬・食品添加物を忌避する人達にぜひ読んでもらいたいですね。
    https://seisenudoku.seesaa.net/article/494772925.html

  • 健康食品の各成分のこれまでの健康被害やエビデンスの信憑性の低さ(医薬品と比べて)について説明されている。

  • テレビはどのチャンネルも健康番組、間に挟まれるCMは健康食品。ウンザリして新聞を手にすると、これまた健康食品の広告だらけ。そんな状況に疑問を感じ、適切な情報が欲しくて読み始めた。そもそも健康食品って何よ、というところから骨太な説明が続く。文字通り、自分と、家族を守るために必要な知識。

  • Kindle

  • いろんなものをまんべんなく食べる、食べ方を工夫して食べることがリスクを減らすのに有効。ヘンテコサプリは卒業しよう

  • <概要>
    食品安全情報blogの畝山氏がかいた健康食品の本。

    全体としては「食品は医薬品とは違い、
    安全性や有効性が確立されたものではなく、
    我々の食経験によってそれが担保されているにすぎない。その延長である健康食品に過度な期待を
    もってはいけない」というもの。

    詳細な構成は下記のとおり。
    医薬品の有効性と安全性について
    ・安全性を通るために厳しい複数の試験がある
    ・1本作るのに数年の歳月と数十億~数百億の費用が
    かかる
    ・どの段階でも致命的な副作用などが見つかると
    使用中止
    ・医薬品を支えているのは実体である化合物ではなく、
    このような試験を通して得られた「情報」にある

    食品に関して
    ・食品は未知の膨大なリスクの塊
    ・その正体を正確には知らないけど、
    食経験をもとに科学を用いて可能な限り低減している
    ・大事なのはリスクの分散
    →いろいろなものをバランスよく食べること
    ・特定の食品を長期間、大量に食べ続けることが
    一番のリスク→健康食品による肝障害は結構報告されている

    各国の食品や健康食品の分類について
    ・国ごとの様々なルール
    ・詐欺を見破るための6つの方法(FDA)
      個人の体験談→科学的根拠がないことを白状している
    1つでなんにでも聞く→都合のよいものはない
      簡単に問題解決できる→お手軽にやせられるなど
      オールナチュラル→天然物がいいとは限らない
      魔法の治療法→革新的や新発見という用語には警戒
      陰謀論→医薬品業界や政府が情報を隠している
    ・悪質な科学者の存在→お金儲けのためのデータの
    改ざんなどを行う人間は一定数いる

    健康食品とは
    ・健康食品を作り出しているのは
      売る側のお金を儲けたい
      買う側の運動や食事制限をせず楽してやせたい
     という2つの欲望。
    ・機能性食品は「気のせい」食品

    <感想>

    簡単に言うと「厳密なルールで安全性や有効性が
    評価されている医薬品と違い、健康食品は
    食品の延長なので過度な期待はしないこと。」
    というのが趣旨。

    内容は一般向けといえど科学者が書いているため、
    書き方がかなり硬く、難しい。

    医薬品における試験の厳密さやそれと比べて
    食品というものが膨大な未知のリスクの塊であること。
    それを避けるにはいろいろなものをバランス
    よく食べること。

    要約するとこのような内容。

    健康食品をつくりだしているのは「人間の欲望だ」と
    明記されている。

    ある意味、宗教と同じようなものかもしれない。

  •  カバーに「機能性食品は気のせい食品!?」とあって、これは巷間にあふれるなんちゃって機能性食品をバッタバッタと斬りまくる痛快本かと期待して読むとはずされる。タイトルに偽りがあるわけではないのでそう思い込むほうが悪いのだが。医薬品と食品の違いから説き起こし、間に諸外国の例を詳細に挙げながら、最後にそもそも食品の機能とは何かと大上段に振りかぶる。きわめてまっとうな内容であり、特に外国の実例や規制の話はまとまって目にする機会がほとんどないので、読んでいてとても勉強になる。しかし、残念ながら一般の人がきちんと最後まで読み続けられるかというと疑問符がつかざるを得ない。難しすぎるのだ。これでは嘘っぱちだらけでもストレートでわかりやすい某医学博士の健康本に負けてしまう。この著者だからこそもっとわかりやすい一般向けの啓発本を書いてほしかった。

  • 2016/02/18

    機能性食品は気のせい食品
    売る側買う側の欲望を反映したもの。

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著者プロフィール

国立医薬品食品衛生研究所安全情報部第三室長

「2016年 『「健康食品」のことがよくわかる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

畝山智香子の作品

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