人と芸術とアンドロイド― 私はなぜロボットを作るのか

著者 :
  • 日本評論社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784535586246

感想・レビュー・書評

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  • 以前同じ著者の「どうすれば『人』を創れるか」を読んでずいぶん面白かったので,読んでみた。今回は,前著よりもより哲学的な問いが多かった。たまーに,論理が飛躍しすぎてるなあと感じるけれど,そうじて読みやすい。やってることがそもそも面白いし。で,今回は最終章を読んで驚いた。ここ最近私がぐるぐる考えていたのと同じことがいっぱい書いてあった。いわく「日本のものづくりには,技術目標があってもコンセプトや哲学がない」「挑戦者を生み出せない日本は危機的状況」「パトロンのようなしくみを作り出さないと今後芸術は危機に陥るかも知れない」などなど。こうやって読むべくときに読むべき本に出会う。おもしろい。
    というわけで,すぐれた科学技術は哲学と融合することではじめて,人間の幸せにつながる,と考える次第です!石黒先生の講演聞きたい・・・。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「読むべくときに読むべき本に出会う。」
      拍手!
      「読むべくときに読むべき本に出会う。」
      拍手!
      2014/03/18
  • 「アンドロイド × 文楽人形- 世界が注目する演劇表現」公開講座フェスタ2013
    特別講演B 11月25日(月曜日)19時00分から20時30分まで
    実施場所:大阪府新別館南館8階 大研修室(大阪市中央区大手前3-1-43) 地下鉄谷町線・中央線「谷町四丁目」駅下車、1-A出口方向へ約200メートル、京阪・地下鉄「天満橋」駅下車、谷町筋を南へ約700メートル
    定員:各講座150名(先着順)
    受 講 料:各講座500円(当日、受付にてお支払いください。)※特別講演A、Bのみ22歳以下の方は無料です。
    申込期間:平成25年8月23日(金曜日)から平成25年10月22日(火曜日)まで             
    申込方法:郵送、FAX、電子申請のいずれかによりお申し込みください。
    http://www.pref.osaka.jp/bunka/news/festa2013.html

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    「本物と区別がつかないほど精巧な人型ロボットを作ることが、なぜ人間を知ることにつながるのか。技術と芸術をめぐる天才の思索。 」

    • haijisanさん
      とある大きな事業にからめて人形浄瑠璃とアンドロイド演劇をコラボしたイベントをやりたい!と思っていたのですが、すでにあったのですね。もう少し早...
      とある大きな事業にからめて人形浄瑠璃とアンドロイド演劇をコラボしたイベントをやりたい!と思っていたのですが、すでにあったのですね。もう少し早く知っていれば見にいったのに、残念!
      2014/03/17
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「もう少し早く知っていれば」
      ううう、知っていても、聴きに行けませんでした。無念、、、
      「もう少し早く知っていれば」
      ううう、知っていても、聴きに行けませんでした。無念、、、
      2014/03/18
  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00208803

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB10107089

  • アンドロイド、ジェミノイドといったことに関して知ることのできる本。

  • 本来ロボットと芸術を絡めた話なんだけれどすごく啓発的で面白かった。


    ジェミノイドもそうだけれど、写真だけで見るとなんか不気味な気がしてしまう。
    インタビュワーの「気持ち悪い」に賛同する。

    人間とは何か?な、複雑な感じはした。
    自分が何を持ってその人を人だと認識していたのか?
    人型?意思疎通が出来る?脳みそがある?
    なくても人だ。
    今まであまり考えなかったけれどちょっと考えるだけで
    自分の中の人間の定義が揺らいで塗り替えられていく感覚があった。
    現時点でなら血が流れる?ならいいのかな?とか。

    それこそ、中の人などいない。
    ではなく、中の人しか考えなくていい?のか
    ガワも人として扱う?んだろうけれど?、との混乱が。

    ミニマルデザインのロボットを見て、気持ち悪い。怖い、こっち見んな!な気持ちになった。
    犬神家のあの白い被り物の人の印象。

    読み終わる頃には
    「うん、まあ、これも人かな?」
    に許容範囲が広がった気がする。感覚的にだけど。
    ただ、分身って考えるとまた混乱するんだよなー。

    個人的にFPSとかの対人(NPC)でも人っぽくてゲームだろうと微妙に躊躇する。というのもこの問いに含まれるのかなって思う。
    ただのプログラムで、ただの画像なんだけれどそれに人格があるように感じてしまうから?なのかな。

  • 講演を聞く機会があり、石黒さんのお話が非常に面白かったので手に取りました。
    考えてみたこともなかった考え方が記されていて興味深かったです。

  • 石黒教授が関わってきた、人型アンドロイドを用いた研究内容が横断的にまとめられた本。人型のロボットを研究することは、人間そのものを研究することにほかならないことに気づき、その本質に近づこうとしていく過程がとてもおもしろい。研究者でありながら、直感的に職人的に新しい取り組みを続ける教授のスタイルは、芸術家に近いのかもしれない。エンターテイメントを生業としている自分にとっても、刺激になる本だった。

  • テクノロジーとアート。

    ものをつくると言うことに実は境界なんてないのかしれんね。

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著者プロフィール

石黒 浩
ロボット学者、大阪大学大学院基礎工学研究科教授(栄誉教授)。1963年滋賀県生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了(工学博士)後、京都大学大学院情報学研究科助教授、大阪大学大学院工学研究科教授を経て、2009年より現職。ATR石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。オーフス大学(デンマーク)名誉博士。遠隔操作ロボットや知能ロボットの研究開発に従事。人間酷似型ロボット(アンドロイド)研究の第一人者。2011年大阪文化賞受賞、2015年文部科学大臣表彰及びシェイク・ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム知識賞受賞、2020年立石賞受賞。『ロボットとは何か 人の心を映す鏡』(講談社現代新書)、『どうすれば「人」 を創れるか アンドロイドになった私』(新潮文庫)、『ロボットと人間 人とは何か』(岩波新書)など著書多数。

「2022年 『ロボット学者が語る「いのち」と「こころ」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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