セラピスト入門: システムズアプロ-チへの招待

著者 :
  • 日本評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784535580879

感想・レビュー・書評

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  • 多分、3年ぐらい前読んだのが最初。この続きのセラピストの技法と併せて、何度でも読み返してる本。東先生の本を読むと、できる気になれるのとともに、トリッキーなことに走りすぎそうになるのが難点...

  • とてもわかりやすくて、ハッとさせられることが多い。感情は人の表情や仕草に漏れる。自分もしかり…もういちどよもうかな。

  • システムズアプローチの入門書
    ケーススタディが多いためセッションイメージがしやすい。
    カウンセリング、セラピスト、またはコーチにとっては「セッションでは、ここまでやって(踏み込んで)いいのか」と思わせる一冊。

  • システムズアプローチについて、事例をもとにわかりやすく紹介されています。
    読みながら自分の失敗を思い出し、「こうすればよかったのか!」という気付きをたくさん得ました。
    家族と関わる方にオススメです。

  • 帯文:”闊達、自在、明快な治療的システムズセラピーへの招待である。わかりやすいが中身は大変濃い。機知縦横の豊富な事例報告はくりかえし読む価値がある。 下坂幸三 下坂クリニック院長”

    目次:入学論文「はじめに」、Ⅰ 理論編;第1章 治療の対象としてのシステム、第2章 システムセラピストと治療技法、Ⅱ 実践編;その1 供養の酒、その2 セラピスト失格、あとがき

  • ★2016年度学生選書ツアー選書図書★
    【所在・貸出状況を見る】
    http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=11600836

  • 大変興味深いケースが多く、著者のカンの凄まじさを感じる。この手の類の文献に有り勝ちなのは、背景となる理論の理解抜きに真似するものではない、という陳腐な警句である。不遜ながら、著者の、背景となるべき理論、構成主義や社会的構築主義への理解には疑問を禁じ得ない。言説間の交換や、オートポイエーシスの視点の造詣よりも、ヒガシズムとも揶揄できる独自の認めしか、読み取ることができなかった。無論、著者が考えなしに臨床をしているとは思えないので、既成の論ではなく、著者オリジナルのconstructivismを読みたくなった。講演などで数回お目にかかったことがあったが、本書同様、楽しく面白いものだった。しかし、底流しているシビアな視点をもっと前面に押し出した東氏の著作を、寡聞にして私は知らない。

  • はじめの理論に関する概説は簡潔で大変わかりやすかった。そこでまずフレームを外す準備が整い、後の事例紹介で一気にフレームが外されていく。一言で言えば読んでいて「楽しい」。
    システムズ・アプローチ云々というより、まず「セラピストかくあるべき」というフレームから解放してくれるような本であった。また、その意味でも「セラピスト入門」なのではないかと感じた。

  • 心理療法と聞くと、何か行動や精神に問題を抱えた人がいて、
    その人のこころを分析して原因をさがして、解決していく、
    そういうものだと思っていた。

    この本のシステムズ・アプローチという姿勢は、
    問題の原因を人に帰結するのではなく、
    関係者の行動の連鎖の全体をシステムとしてとらえ、
    システムを無意識下から意識下にもってくることで、
    それまで囚われていた連鎖から解放される、
    そういう問題解決のポリシーである。

    本では、理論編とケース編に分かれていて、
    ケース編では、セラピストがシステムを理解してから、
    どうやってシステムに揺さぶりをかけて問題を解決するか、
    についていろいろなトリッキーな方法が紹介されている。
    理論を知らないで、手法だけを読むと、思いつきだけ、
    たまたまうまくいった、むちゃくちゃだ、そんな印象があるが、
    理論を読んでから読むと、なるほど、時と場合に応じて
    いろいろな工夫をするのだな、と感心する。

    このようなアプローチは、心理療法の場だけでなく、
    職場や家庭のちょっとした対立、問題の解決にも
    活かせそうである。

  • システムズ・アプローチによる家族療法。
    ジョイニング、システム分析、変化促進への介入のプロセスのうち最初の二つが重要なのだということを改めて確認しておきたい。最後の部分ばかり喧伝し、先生を「一休さん」扱いしているだけでは事の本質を見誤る。

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著者プロフィール

龍谷大学文学部臨床心理学科教授

「2021年 『もっと臨床がうまくなりたい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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