- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784535557215
作品紹介・あらすじ
平時・金融危機後の金融政策を理解するうえで必要な基礎理論と制度的枠組み、非伝統的政策と呼ばれる新たなアプローチについて整理し、その行きつく先を探る。
感想・レビュー・書評
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筆者は元日銀。近年の金融政策を理論的に説明した著書で、これ以上に分かりやすい本はない。リーマン以後の新たな金融秩序や、近年の中央銀行のパラダイム変遷に焦点が絞られており、即戦力にもなる。初級~中級マクロ経済についての基本的知識は必須
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ゼロ金利のもとで日本銀行をはじめとする中央銀行がとる金融政策について、日銀金融研究所所長を務めた元日銀マンにして大学教授である作者が解説。金融政策について新聞等で報道されていた「時間軸政策」「フォワードガイダンス」「インフレ期待」「量的緩和」などの政策を理論的枠組み、日本銀行、FRB、ECBの当局者の談話等を絡めてわかりやすく説明されている。従来の日銀の考え方が理解、納得できたが、現在の日銀の対応には一層、不安を覚えるようになった。
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いろいろな場面で日銀の政策の是非が議論される今日において、最新の主要中央銀行の動向と共に、金融政策の指針、内容を冷静に分析した良書。
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各国の中央銀行の意思決定プロセスを紹介し,現代で用いられている金融操作,為替レートの複雑さと扱いにくさ,政策当局との協調,そして持続可能な財政までを解説する.日銀・金融庁の金融政策を中心に,FRBやECBと各国政策当局の施策も紹介・比較しており,自国経済の理解だけでは全くついていけない現代の金融の動きを把握するエッセンスが詰まっていると感じた,個人的には,信用プレミアムリスクと金融政策の関係や,ニュー・ケイジアンの概要なども簡単に載っているのが良かった.マクロ経済の教科書的理解はしている人向け.
黒田新総裁になり,通称黒田砲の有効性と危険性を理解する足がかりにちょうど良いテキストだと思う. -
【金融政策】トピック別論点まとめ