- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784535522596
感想・レビュー・書評
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司法試験予備校「伊藤塾」で有名な伊藤真さんの法学入門。そもそも法とは何か、なぜ法は必要かといった基本的なところから説明されていて、私のような門外漢にも分かりやすい。
本書で強調されているのは、法はあくまでも一定の地域の一定の時代の価値観の表れであり、変わりうるものであること、そして同じ時代でもさまざまな解釈がありうるものであること。なので、自分の法解釈がどのような価値観に基づくものなのかを自省することが必要だし、自分とは反対の立場から考えてみることも大切になる。「バランスのとれた判断をすることが、社会の幸せの総量を最大にさせる」という一文に、著者のリーガル・マインドがうかがえる。
多様な法解釈の例として、「部屋での犬の飼育を禁止する」というマンション管理規約でさえも様々な解釈がありうることが分かったのは、とくに面白かった。法の学びが日本語の学びにもなることを実感する。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
わかりやすい。食い入るように読んでしまった。思ったより難しくなかった。論理的ってこういうことを言うのかと思った。
法学は哲学と通ずるところがありそう。
「価値の優先順位」ということが印象に残った。
ですます調だったので親しみやすかった。 -
文字通り入門として、読みやすかった。
法学を学び進めていくための基本的考え方などがわかりやすく記載されている。
学び進めていく中で、根本的考え方から離れてしまわないように、たまに読み返したいと思う。 -
法の歴史から、法律学習の仕方まで幅広く記述されており、表現も分かりやすくなっている。
法律学習は、丸暗記だけでなく、幅広い知識を持ってしっかりと考えることが重要だと認識させられた。 -
さすが伊藤真。
思い込みではなく、定式、公式的な部分を解説する骨太さがあると思う。
憲法改正発議に必要なのがなぜ2/3の賛成なのか、
そもそも憲法は誰のためのものか。
罪刑法定主義とは。
試験を受ける人向けに書かれてはいるのだが、
教養として読んでおいても良いと思う。
法律は、つい個別の結果を求めがちだけれども、
まずはこういう基礎を頭においておくとよい。
法律のベースとなるルール、公式、バランス感覚があっての応用となる。 -
例や文体はわかりやすい
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法の全体像について、初学者でもわかるように易しく書かれている。初めの一冊または折々の復習に、手もとに置いて損はない良書。
【要点】
・「法を学ぶ」の中心は憲民刑の実定法の解釈
・どの法律を学ぶにも、根本にある憲法の考えをつねに意識すること
・憲法の究極の価値 = 個人の尊重(13条)
【メモ】
・法 ≡ 特定の価値観を権力によって強制する規範
・法解釈 = 妥当な結論 + プロセスの説得力
・憲法13条が保障するのは幸福(結果)ではなく幸福追求(プロセス)
・公共の福祉 ≠ 多数の利益
・IRAC -
総裁選が近いので、kindle unlimitedで法学unlimited期間。あべさんはヤバかったが選び続けた国民もヤバかった。
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法律の知識ゼロから興味を持って読みましたが、入門だけあってとてもわかりやすく読みやすい本でした。
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法知識の基礎を学べる