ダイオキシン: 神話の終焉 (シリーズ地球と人間の環境を考える 2)

著者 :
  • 日本評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784535048225

感想・レビュー・書評

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  • ダイオキシンの毒性をでっち上げ、庶民感情を煽って利権を得た輩に憤りを覚える。時の政府も確かな検証も無く、悪法とも思える『ダイオキシン法』をあっと言う間に成立させてしまった。
    お陰で何も問題の無い焼却炉を禁止し、高価な焼却炉への切り替えを自治体に強いてしまった。今でも無駄なゴミの分別やゴミ袋の有料化やリサイクルで税金をドブに捨てている様なものだ。
    現在の温暖化問題も同じ匂いがする。一部の敢えて悪人とも言いたい人々が利権に群がっている。私たちはマスコミが煽動し醸成する空気に騙されない様にしなければならない。

  • ダイオキシン対策のために大量にお金を使うのは無駄、というテーマを、 理科の視点と社会の視点で述べた本。偽科学に通じる問題孕んでいると思った。ただ、科学の知識が浅い私にとっては難しかった。

  • 焼却によって発生するダイオキシンは、ほとんど人体に影響を与えないのだそうです。
    環境中にダイオキシンが増えたのは農薬のせいであって、その農薬も現在は使用が禁止されています。

    ダイオキシンといえば猛毒という印象がありましたが、普通に生活をしていて摂取する量はごくわずかで、気にする必要はないのだとか。

    ダイオキシン法の制定により、焼却施設に莫大な費用がかかり、税金が使われています。
    学校や家庭単位で処理できていたゴミも処理施設まで運ばなければならなくなったのでエネルギーの浪費にもなっているとのことです。

    ダイオキシンの危険性を主張する専門家もおり、どちらが正しいのか素人には判断が難しいのですが、この本には、統計の用い方、法律制定までの経緯、マスコミの報道のあり方など、参考になる点がたくさんありました。

    まずは疑ってみる目を養うための一冊としてお勧めします。

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著者プロフィール

渡辺 正(わたなべ・ただし)
1948年鳥取県生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了、工学博士。同大学教授を経て名誉教授。著書に『高校で教わりたかった化学』『「地球温暖化」狂騒曲」』、訳書に
『教養の化学』『フォン・ノイマンの生涯』『元素創造』ほか多数。

「2022年 『アインシュタイン回顧録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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