- Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532358617
作品紹介・あらすじ
〇第2次大戦以降、人類にとって最大の危機となった新型コロナ・ウイルス。感染ピークを越えてなお、中長期にわたる甚大な影響は避けられそうにない。それは、個人から、企業や政府、日本社会の姿まで大きく変容させる可能性もある。経済のV字回復はありうるのか。日本の産業・経済はどのような問題に直面するのか。長期戦に備えるために、個人、企業、政府は何をすべきなのか。経済研究者を中心に、コロナ危機の経済・産業・企業・個人への影響を分析。問題を掘り下げ、いち早く提言する。
〇コロナ危機に関連し、積極的に分析・提言を発信している経済産業研究所の森川正之所長と、この問題でいち早く経済学者の提言をまとめた小林慶一郎氏が共同編者となり、コロナ危機の今後を見通す上で役立つ分析・提言を行い、緊急出版する。
【内容構成】
序章 コロナ危機と日本経済(森川正之)
第1部 いまどのような政策が必要なのか
○小林慶一郎:政策対応の全体像(金融システム安定化、検査と隔離など)
○佐藤主光:経済対策の財源と新たなセーフティネット
○八田達夫:経済を頑健化する制度改革
○鶴光太郎:経済への影響と政策対応
○小黒一正:現金給付・マイナンバーによる社会保障の再構築(ベーシックインカム等)
○戸堂康之:グローバル・サプライチェーン
○山下一仁:食料危機は起きるのか
○楡井誠:社会的離隔・外部性・デジタル技術
○長岡卓男:創薬イノベーション
○土居丈朗:かかりつけ医と入院医療(地域医療構想)
○西條辰義、中川義典:コロナ危機のフューチャー・デザイン
第2部 コロナ危機で経済、企業、個人はどう変わるのか
○関沢洋一:感染症の基本法則(SIRモデル)と医療
○小西葉子:消費、観光、ビッグデータ
○宮川大介:人出変動と売上高・企業倒産
○北尾早霧:労働市場と社会保障への影響の定量的分析
○黒田祥子:労働時間の二極化、メンタルヘルス
○森川正之:在宅勤務、サービス産業
○中田大悟:歴史的パンデミックの長期的影響(子供、家庭)
○浜口伸明:感染の空間経済学
○近藤恵介:感染症対策と今後の都市政策
終章 ポスト・コロナの経済社会ビジョン(佐藤主光、小林慶一郎)
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
-
新型コロナ感染の収束がまだ期待できない今、感染拡大の抑制と経済活動の維持のジレンマをはじめ、様々な問題に対処する必要がある。この本は、コロナ禍の実態とその影響を幅広く議論して、そしてその対策をいち早く提言するものである。
大阪府立大学図書館OPACへ↓
https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000943063 -
2020年12月現在では少し情報の鮮度が落ちてしまっている。
内容は論文などを引用して書かれているのでデマが多いコロナの情報を正しく得られる。
今後の政府や世界の方針の評価・判断に役立つだろう。 -
東2法経図・6F開架:332.107A/Ko12k//K
-
それぞれの項目しっかり描かれているので面白い