財政と民主主義: ポピュリズムは債務危機への道か

制作 : 加藤 創太  小林 慶一郎 
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532356934

作品紹介・あらすじ

☆『日本経済の罠』でバブル崩壊後の長期低迷のメカニズムを解き明かし、論壇に衝撃を与えた著者が、経済学・政治学の英知を集め、巨額の財政赤字という、この国を蝕む最大の問題に迫る衝撃の書。

☆国民の多くが非常に危険な状態にあると知りながら、なぜ財政赤字は膨らみ続けるのか、なぜ根本的な問題解決ができないのか、選挙や議会をはじめとした政治システムの根源的問題、予算の編成・執行メカニズムの歪み、問題を先送りしつづける社会の意識など多面的に論ずる。

☆これまで、経済学・財政学の側面から財政赤字の問題を論じた書籍は数多くあった。しかし、財政赤字が膨らみつづける病弊の本質は民意のあり方を含めた「政治」にある。その本質に真っ正面から迫る本書が、論壇に大きな議論を巻き起こす。

感想・レビュー・書評

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  • 理想論を語ってたような記憶しかない。

  • 現状の日本財政上の問題について、経済学・政治学的な側面から様々な分析が試みられている。
    問題の所在は結局のところ「高度経済成長時代からの脱却」に手こずっていることなのですね。

    実証分析の部分に関しては民主主義の特徴をしっかりと捉えた分析がなされていて非常に勉強になりますが、解決策の実行可能性という側面で民主主義下での実現可能性がうまく考慮されていないのでは無いかという疑問が湧きました。

    特に「政治哲学を変える」ということについては、実用性賞賛の流れに押されつつある高等教育の流れを見ても夢物語としか思えません。革命家でも現れるのでしょうか?

    また、独立財政機関や予算制度の改革、情報公開の云々という解決策は結局のところそれらの制度をしっかりと評価し、伝達できるマスメディアが成長しないことには、民主主義による議論の俎上に上がらないのではないだろうかと感じました。

  • 前提として財政規律を党派制に係わらず維持するためのシステム・制度構築についてわかりやすく説明した作品。

    以前によんだ時間稼ぎの資本主義を読んだ後だと、そもそも市場受けするための財政規律を維持する必要があるのかという気もしないでは無いが、まぁ面白い。

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