アメリカと中国もたれ合う大国

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
2.25
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532356217

作品紹介・あらすじ

「壮大なるアンバランス」は解消できるのか?身の丈以上の消費を謳歌するアメリカ。アメリカ向け輸出で経済成長を続ける中国-。この「危うい共依存」の先には何があるのか?世界の行方を決定づける米中関係の近未来を、著名エコノミストが占う。

感想・レビュー・書評

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  •  アメリカの過剰消費と中国の過剰生産

  • イェール大学経済学部教授による、米中の経済における関係論。過剰消費と貯蓄不足であるアメリカの問題を、過剰生産と貯蓄過剰である中国が埋め合わせ、お互いもたれあいの関係にある現状を考察し、今後の危機回避方法について論じている。多角的視点から、解決策を挙げているが、いまひとつピンとくるものがなかった。その点では理解不十分といえるかもしれない。
    「アメリカは消費モデルを極端にまで推進し、貯蓄を資産と信用のバブルに浪費してしまった。中国の低コスト生産基盤と安価な余剰金融資本の供給を受けて、アメリカのこのモデルはますます不安定化しはじめた」p28
    「1933年にはアメリカ人の4人に1人が失業していた。マルクスが正しいように思われた」p29
    「(1980年代)財政金融政策の舵は成長重視の方向に固定されたままであり、個人消費はどんなコストを払ってでも刺激されるべきであった」p35
    「社会的・政治的に、成長は至上命題であるという罠に、以前から世界中の政策当局者は陥っている」p47
    「地方農村部の余剰労働力を吸収することによって貧困を削減するために、中国はさらに高い成長を達成しなければならない」p106
    「朱のアプローチを受けて中国が均衡を欠いた輸出依存型成長の道を歩む一方、グリーンスパンのアプローチを受けてアメリカはバブルと借金に依存する成長をたどった」p107
    「貯蓄は将来の繁栄の種子である。貯蓄率がプラスであれば、経済の拡大を支えるのに重要な生産資本への新規投資をファイナンスするのに役立つ。貯蓄なくして、長期的に人々の繁栄を増やせる経済など存在しない。貯蓄が不足していれば、経済には基本的に2つの選択肢しかない。新たな貯蓄源を発見するか、将来の成長をあきらめるかである」p196
    「貯蓄不足国であるアメリカは成長するために資本の輸入を必要としている。貯蓄余剰国である中国は輸出需要が貯蓄不足国によって十分下支えされることを確実にしておく必要がある。両国とも不均衡を抱え互いに相手からの支援を必要としている。それがもたれあいの究極の共生である」p205

  • サイバー攻撃が今後もなくなることはない。

  • 中国は、アメリカ国債の最大の買い手であり、アメリカは中国の最大の輸出先として密接に結びついている。

    グラフとか統計データとか表が全く無い。
    文字ばかりで読みづらい。

    文章もムダが多く、実証的でなく、情緒的すぎて、全くダメ。

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