- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532323806
作品紹介・あらすじ
吉野家の牛丼の値付け戦略のねらいとは? なぜコンビニは日本で定着したのか? なぜ、コストコはなぜ会員制なのか? なぜユニクロとニトリは流行るのか? なぜサントリーのセサミンはネットでしか売らないのか? なぜ、業界1位の企業をひっくり返すのが難しいのか? ドトールとスターバックスの違いの理由は?
◆ビジネス界を代表する人々との豊富な接点をもち、企業の動向に詳しい伊藤元重教授が、価格、マーケティング、流通、競争、戦略、消費などをめぐる企業の豊富な事例をもとに、価格理論、ゲーム理論、情報の経済学、行動経済学、産業組織論などのミクロ経済学の基本コンセプトがどう応用されているのか、また、応用できるのか、やさしく、たっぷりと解説します。ビジネスの現場で日々起こっている興味深い現象の背後にある理屈が手に取るようにわかります。知的刺激を得られること間違いなしです。
◆経済学を土台にしてビジネスを見れば、企業や人々の行動、政策の動きをより「深く」「広く」理解することができます。たとえば、金融界のビジネス慣行も、宣伝広告の社会的な意義も、不完全情報の理論という考え方で説明できます。また、人々の(必ずしも合理的ではない)クセを分析する行動経済学は、マーケッティングの微妙なテクニックから株式市場におけるバブルの生成にまで考察を広げることができるのです。
◆ビジネスの世界での事例をミクロ経済学の素材として提供することで、より血の通った経済学を学ぶことができる本です。また同時に。経済学の考え方を利用して、ビジネスの世界への関心を一層深めることのできる本です。
◆AI、IoT、ビッグデータなどIT・デジタル化、イノベーションの進展やネットビジネスの興隆、サブスクリプションなどのビジネスモデルや気候変動問題への対応などの新しい話題、行動経済学などの理論の進展などを踏まえて、企業の事例・戦略などの解説部分を刷新しています。旧版よりボリュームも大幅に増やし、内容をより充実させています。
感想・レビュー・書評
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「ビジネス・エコノミクス」というタイトルの本書においては、ビジネスー企業の活動、競争、戦略、ビジネスシステム、産業などーの現場で起こっている様々な現象を体系的にまとめ、その見方を提供することを目的としているとのこと。
第2版の刊行は2021年、日々身近に目にしている企業活動が具体的な素材として取り上げられているので、内容を興味深く読み進めることができる。例えば、吉野家の牛丼の価格を例にして、需要の価格弾力性と価格の設定付けの考え方について学ぶことができる。流通問題を取り上げたChapter2では、ユニクロやニトリのようなSPAと呼ばれる小売業者が、商品の開発から生産の委託・流通まで自らが管理してやるビジネスの台頭、従来の主流であった問屋を中心とした流通チャネル、成熟市場となったコンビニの今後などについて説明がされる。そしてChapter3では変わる市場のあり方として「中抜き」と問屋機能の変化、ネットによる新たな流通形態の登場等が紹介される。またビジネの現場での経済現象を分析、理解する上で有効なゲーム理論と行動経済学の知見が取り上げられる。そして最後にイノベーションが日本ではなかなか上手く進展していないことが説明されるが、日本のビジネスは果たしてどうなるのだろうか、そうしたことを考えさせられる。
取り上げられている素材は興味深いし、記述も平易で、とても読みやすい。ビジネスに関心を持つのに大変参考になる良書だと思います。
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これは面白い。
経済学をリアルの世界の話を交えてわかりやすく解説してくれる良書。 -
価格は、大事。
二部料金制は、ベースとなる売上を確保しつつ、
さらに積み上げていくことができる。
入場料に加え、そこに施設利用料を取るなど、
携帯料のようなもの以外にも応用される。
マスマーケティングの仕組みを
理解すると応用がきく。
製造業がいて、卸がいて、小売がいる。
蛇口をひねると、製品たる水がこれらを通っていく。
今までは、製造業と、小売業の組み合わせが
膨大でとりまとめることそのものに
価値があった。
ITの力で、それが解消されたことで、
中抜きが起きる。
また、小売も、他と同じものでなく、独自のものを
扱うべく、直接製造と組む。
また、自分たちで製造する。
ファイブフォースも、もとは経済学。
どうやって、それぞれの交渉力をおさえるか、が
参入障壁を築くコツ。
顧客と、長く関係を築けるか。
競合の意思を挫くための先制攻撃かできるか。
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経済学や経営学の門外漢の私からすると、とてもわかりやすく、面白かった。
浅くひろく -
▼福岡県立大学附属図書館の所蔵はこちらです
https://library.fukuoka-pu.ac.jp/opac/volume/322138 -
初心者向けの経済学の紹介本
日本企業の事例を中心にしているので、身近で分かりやすい
価格決定のメカニズムなど分かっているようなことも為になった
コロナやDXのことも触れられているが、変曲点になりうるぐらいしか述べられてはいない。広く浅くというかポイントを押さえた内容かと。 -
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50265478