ファシリテーション型業務改革: ストーリーで学ぶ次世代プロジェクト
- 日経BP日本経済新聞出版本部 (2020年8月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532323516
作品紹介・あらすじ
営業職員4万人が使用するタブレットを更新せよ!
ビッグプロジェクトの全容を追体験しながら学べる
業務改革の新しい教科書
本書は、住友生命で2015年から18年まで実際に行われた、営業職員が使用している4万台のタブレットを更新するビッグプロジェクトを通し、「ティール型(自律自走型)プロジェクト」とは何かを解説するテキストです。
自分たちの仕事はどうあるべきで、それを支える営業端末はどう形作られるべきなのか。メンバーの関係は完全にフラットで、それぞれの担当が自分で考え周りを巻き込みながらも最後は自分で決める、進化する変革プロジェクトとして実行し、成功を収めた事例を紹介しています。
特徴的なのは、支援していたコンサルティング会社の社員と、支援を受けながらプロジェクトを進めた2人の社員が、それぞれの異なる立場から描いている点。
内部と外部の視点からプロジェクトをどう捉えていたのか、なぜこのような進め方をしたのか、そこにどんな悩みや決断があったのか。プロジェクトの状況を追体験しながら、ティール型組織の運営や、業務改革、システム構築のノウハウを学べます。
感想・レビュー・書評
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一気に読了。取り入れたいTips 沢山あり。こんなプロジェクトをやりたいと、誰もが思ったはず。あと何回できるのか。暑苦しいといえばそうだが、やっぱりこっちの方が合ってるかな。
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ノンフィクションとしては、具体的事例をたどれるという点は良いが、成功事例の披露であるために、他への適用は難しい。
また得られる結論も普遍的なものとは言えず、全体として物語の域を超えない。 -
問題解決のためには、まずは原因分析から。
問題解決関連の本を数冊読んでいたので、これが常識になっていた。だが、青空プロジェクトは違った。
手当たり次第に現状分析をしても、一辺倒の課題しか見つからない。(端末が重い、レスポンスが遅い、など)
まずはサービスのあるべき姿を考えて、仮説を立てて分析を始める。
仮説の重要性をストーリーを追うことで深く体感することができたと思う。 -
【進藤さんオススメ】
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読んで損なし。Lief端末を多少なり知ってる身であればおもしろさも倍増だと思う
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プロジェクト発足から終了までをさまざまな関係者からの意見、考察、インタビューで伝えている。
最終的にプロジェクトがどーなっていくのかドキドキしながら読め進めれる。
ケンブリッジの手法とはいかに?が理解できる本書。
アイスブレイク。膝詰め会議。フィードバック。
この3つが重要。
アイスブレイク
→議論を素で行う為に必要な前座みたいなもん。
膝詰め会議
→机を取っ払ってみんな同じ方向を向いて会議。意識が同じ方向へ向くことと、プライベート距離が縮まることによる心理作用(共感作用)が働くと思う。
フィードバック
→常に改善点を探すためのもの。反省ではない。 -
住友生命が、保険を紹介する最前線の営業が使う端末を一新するときに、実際にたどったプロジェクトをストリートしてまとめた書籍。
プロジェクトマネジメントや、会議の進め方、部門の壁を乗り越える業務改革などがどのようなプロセスを経て実現していくのかを描いた感動作?とも言える。人材の育成、リーダーの育成、コンサルタントとの距離感なども伝わっていくる。要点だけをまとめても書籍として成立したであろうが、このように時系列で物語としたことで、臨場感も伝わってくるので、小説を読んでいるような楽しさもあった。 -
住友生命で行われた、営業が使用している3万台のタブレットを更新するビッグプロジェクト。
そこに関わったコンサルタントと変革プロジェクトのメンバーの記録です。
担当が自分で考え、周りを巻き込みながら、最後は自分で決める「進化する変革プロジェクト」。
実名で書かれており、プロジェクトの状況を追体験しながら、業務改革、システム構築、ファシリテーションのノウハウが学べます。
臨場感たっぷりの本です。 -
住友生命のリアルDX
リーダーの若手を想う気持ちと、若手の自分事としての気づきに胸が熱くなり、あっという間に読み終わりました。
でも、この本は、そういう人情話ではなく、
縦割りの大企業でDXを本気で取り組むための一つのやり方、理論、その隙間のコツがしっかり整理されていて、DXと自分の間に道筋が見出せました。
出会えてよかった1冊です。 -
現実にあったプロジェクトを最初から最後まで追体験できました。著者の一人が、プロジェクトで人生が変わりました、と書かれています。プロジェクトを通して、組織を跨って自分たちのゴールに向かって進んでいく物語に引き込まれて一気に読むことができました。参加者の生のコメントを通して若手が変化していく様子を読みながらプロジェクトファシリテーションについて学ぶことができました。