世界に通じる「実行力」の育てかた: はじめの一歩を踏み出そう

著者 :
  • 日経BP日本経済新聞出版本部
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532323189

作品紹介・あらすじ

優等生はもういらない。
開講5年目にもかかわらず、各国の名門大学からの
注目を集める軽井沢の高校で行われていることとは・・・?

◆開校5年にも関わらず、日本のいわゆる有名な国公立、私立の大学だけでなく、オックスフォード、スタンフォード、ダートマスといった海外の有名大学が視察にくる高校が軽井沢にあった。ISAKの教育は、従来の暗記が中心の偏差値に重きをおいたものではない。職業が細分化し、価値観の多様化が止まらないこれからの社会の中で生き抜くために必要な、コミュニケーション能力、リーダーシップ、語学力を鍛えているのだ。

◆ISAKでの教育の軸にあるのは、「問いを立てる」「多様性を生かす」「困難に挑む」の3つの力だ。これらの要素は、高校生のみならず、これからの世界で生きて行くために誰もが必要とされる力だ。ISAKではこれらの力を伸ばすために、「山に登ること」「自分を知るための時間」など、国内の学習指導要領に沿いながらも、通常の高校教育とは少し変わった教育を行っている。
「自分を知るための時間」には、高校1年生から3年生までステップを踏みながら、自分の好きを突き詰め、社会とのニーズを合致させるところまで行う。本書では、これらの授業のエッセンスを初公開し、読者が自分の生活に取り入れられるように、エクササイズの形で提供する。

◆著者が理事を勤める全寮制の私立国際高校「ユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)ISAKジャパン」が軽井沢町に開学して5年目になった。ここには、世界73カ国・地域の190人の生徒が集まり、7割の生徒が給付型の奨学金を受け取っている。奨学金により、富裕層に限定されない多様な生徒が集まり、世界の縮図の教育を生で体感することができる。

感想・レビュー・書評

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  • 優秀なだけでなく、世界を良くすることに真剣に向き合い、常に挑戦し、困難に直面しても心から信じることを実現していく、底力のある方。何を考え、どんな経験を経て今、ISAKの事業をしているのかが丁寧に描かれている。リーマンショックや台風など、自分ではコントロールできない困難が降りかかってもはねのける力強さや、心から世界を良くしたいという思いが伝わってきて、読んでいて清々しく力をもらえる。

    まずは「内向きの問い」を「外向きの問い」に繋げることからやってみたいと思った。

  • この本を読んで、自分の原体験を改めて探ろうと思った。そうすることで自分の価値観がどう形成されているかを知ることができるから。

    そして、この原体験からなる価値観に共鳴するものが「内なる情熱」に繋がる。これは若い世代のみの特権ではなく、何歳になっても得られるものだと、小林りんさんの言葉から知ることができた。

  • 良い話しではあったが、個人的には新しさはなかった。

  • 面白かった。
    タイトルの通り、ISAK自体について知りたい場合は他の著作を読んだ方が良い。

  • どんなに困難な状況のなかでも前を向いて意思を持って生きていけばきっと活路は開けると思わせてくれる本だった。小林りんさんは完璧なエリートと思っていたが、実は紆余曲折を経てここにたどり着いていることもわかった。生徒の活動なども取り上げられていたが、とてものびのびとした教育環境なんだろうなと思った。


  • 憧れの小林りんさん。ブルドーザーのような実行力はどこから湧いてくるのか?そのヒントがつかめる本。ケーススタディとして事例、人物紹介もあり、わかりやすい。

    娘が大人になる頃、booksmartでもstreetsmartでもなく、答えのない問題を仲間と粘り強く挑み幸せを実現できる人材が求められる時代かもしれない。世界は人が作り出すものだから、教育の与える影響は甚大。効果が数値化できないし、世間や親の価値観を正解とされがちなので、軽視されがちだけど、必要な教育、よく議論されるべき。別に子ども時代だけの問題じゃない。人生100年時代、リカレント教育も普通になるだろう。
    娘にも読ませたい1冊。中学のサマースクールも行かせたい。

    メモ

    まず、leading self。内向きの問い。自分の感情を言葉で表すと、コントロールできるようになる。感情面での特性や、本当はどうありたいのか、根源的な欲求もわかってくる。何を大切にしているか理解しそれを追求していくポジティブな行動につなげられる。アウトドアの体験で、自分はなぜこのような感情になるのか要素分解して捉え直しコントロールできるようになる。
    投資家ーこの人にできないなら他の人にもできない。それくらいのリスクはとる。
    コンフォートゾーンを出ると、問いにつながる原体験が得られる、かも。新しい経験を積むと、自分が情熱を注げるものがわかるかもしれない。
    日常のなかにも取り組むべき課題はある。
    大きな課題を実行可能な単位に分解する。受験勉強のように。
    そして、小さな身近な問題は、世界にもつながっている。
    early small success
    副業とか兼業で取れるリスクから取ってくのもあり。

    次に、leading with others
    デザイン思考 IDEO とか d.schoolとか。

    権限を、移譲し責任は自分が取る
    多様性を評価して活かす土壌があるか
    日本の掃除の文化素晴らしい。汚さなくなる。テストでトイレ掃除をしてくれる人の名前が2週にわたって出る。
    朝型生活。630-730、18-21は家族の時間。9時に寝て、5時に起きる。朝の限られた時間を有効に使えるようになった。メールが短くなり、人に任せるようになった。
    自分はこんなもんじゃないのに、と悔しい思いをするかもしれないけど、一歩進んだ先の景色を見に行くかどうか。
    断られた時こそ丁寧にお礼してアドバイスをもらう
    寝る前に今日の楽しかったこと3つ言う訓練。楽観力は鍛えられる。
    薩摩藩の人事評価。挑戦して成功した人が評価される仕組みか?
    True North







  • 50で前の私でも、私の指名と私の幸せについて考え、行動したくなる本。

  • 自分の内側の問いと外側の問いの見つけ方について、りんさんの人生やISAKの歩みを元に、元気が出るように書かれていた。

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著者プロフィール

学校法人ユナイテッド・ワールド・ カレッジISAKジャパン代表理事。
経団連から全額奨学金をうけて、カ ナダの全寮制高校に留学中、メキシコで圧倒的な貧困を目の当たりにする。
その原体験から、大学では開発経済を学び、国連児童基金(ユニ セフ)のプログラムオフィサーとしてフィリピンに駐在。
ストリートチルドレンの非公式教育に携わるうち、リーダーシップ教育の必要性を痛感する。
帰国後、6 年の準備期間を経て、14 年に軽井沢で全寮制国際高校を開校。
17 年にユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)へ加盟し、現在の校名となる。
東京大学経済学部卒、スタンフォード大学教育学修士。
15 年、日経ウーマン「ウーマン・オブ・ザ・イヤー大賞」。
17 年、イエール大学グリーンバーグ・ワールド・フェロー。
19 年 Ernst&Young「アントレプレナー・オブ・ザ・イヤージャパン大賞」など受賞多数。

「2020年 『世界に通じる「実行力」の育てかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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