地域引力を生み出す 観光ブランドの教科書

著者 :
  • 日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532323073

作品紹介・あらすじ

発想のスイッチ切り替えよう!
消費者調査で見えた、今地域観光に必要なこと

「来て下さい」よりも、「行ってみたい」に。
「誘致・誘客」から「引力ある地域の創造」へ。
インバウンド一辺倒でなく、日本人客重視を――

持続可能な観光への条件を明らかにする。

○本書のテーマは、「観光におけるブランド構築」。
今日、全国各地で観光による地域振興への機運が高まり、顧客争奪戦が激しくなる中、
観光ブランド・地域ブランドへの関心が高まっている。

○これまでの観光マーケティングは、「ぜひ、来てください」という誘致型のプロモーションが主流だった。
本書では「ぜひ、行きたい」とお客さんを引きつけ、地域の魅力を高めるにはどうすべきかを提示する。

○強いブランドには“引力"がある。京都に来る観光客は、誘致されたからではなく、京都に引きつけられたからやって来る。
本書では、地域が観光客を引きつける力を「地域引力」と表現し、
いかに「地域引力」を向上させるか、どうすれば強いブランドが生まれるのかを
内外の消費者調査をもとに分析する。

目次

はじめに――引力ある地域をつくろう
第1章 誘致・誘客からマーケティングへ
第2章 観光のブランド作りとは何か
第3章 どうすれば、強いブランドが生まれるのか
第4章 イメージが浮かばなければ、選ばれない
第5章 「ブランド」と「地名」は何が違うのか
第6章 地域に「尖り」はあるか
第7章 何かで、一番になろう
第8章 強いブランドには、「シンボル」がある
第9章 「引き算」で引力を生み出そう
第10章 「食」がブランドを強くする
第11章 ブランド作りの6ステップ
第12章 観光立国は「幸せな国」か
第13章 「量の観光」から「質の刊行」へ
第14章 「質の観光」「持続可能な観光」をどう実現するか
おわりに――大切なものは、目に見えない

感想・レビュー・書評

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  • ワイナリーツアーを企画したくて手にとった本。

    観光のブランドづくりについて統計を使用してわかりやすく書かれているが、読み進むうちにセルフプロデュースやビジネスにも応用ができる汎用的な内容と感じた。

  • 気づき
    ・今までの自分は、売り手目線で観光地を見ていた。しかし、それでは、消費者からは選ばれず、地元が豊かになることはないと気づかされた。大事なのは、お客様の目線であり、行きたいと思ってもらえるかが大切だと学んだ。

    to do
    ・明確なイメージを持ってもらうために、1番を考える
    ・消費者の目線で、ブランドを考える

  • 観光客を呼びたいというのは安易な発想。地域のブランディング整理して、そこに関わる人の意識を統一することが大事。

  • 「誘致・誘客」から「引力ある地域の創造」へ。「量の観光」から「質の観光」へ。インバウンド一辺倒でなく、日本人客重視を―。持続可能な観光への条件を明らかにする。(e-honより)

  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1334686

  • ふむ

  • これは面白い!
    すべて具体的で、すべて納得できた。
    観光業ではないけど、
    何か活かしたいな、と思いました。

  • 観光ブランドの教科書

    「誘致発想」から「地域引力の向上」へー。
    消費者調査をもとに、「観光客目線」での観光ブランドに関する提言をまとめた、研究を実践に結びつけるための一冊。随所で調査結果が紹介されていておもしろい。
    観光振興の真の目的は、観光客を増やすことではない。地域を元気にすることである。「量の観光」から「質の観光」へー。
    .
    .
    〜メモ〜

    消費者は、観光に何を求めてるのか。
    『私が、観光に行くのは、「〜〜〜」を求めているからである。』
    ポイントは、癒し・安らぎ・リラックス、非日常、おいしい…etc
    .
    .
    「名所史跡」などの有形物を見に行く「モノ消費」から、リラックスや食、体験といった「コト消費」へのシフト。「見る観光」から「感じる観光」へのシフト。
    .
    .
    No more「いろいろ」。幕の内弁当よりもシューマイ弁当。足し算ポスターよりも引き算ポスター。百ではなく一を貫き、“実際にそこにいるイメージ”を抱かせる。
    引き算によってイメージが明快になり、引力は強くなる。「シンプルはパワフル」!

  • ○渡辺町長のお勧め本。
    ・観光施策の目的は「観光客の数が増えること」ではない。「地域が元気になること」「住む人、訪れる人が、幸せになること」だ。
    ・「観光客に来てもらう国」より「観光に行く国」の方が、幸福度が高い。
    ・地域の引力が、その地域のホテル、旅館の集客力に直結する。
    ・ブランド力にもっとも大きな影響を与えているのは「明確なイメージ」である。
    ・「埼玉らしさ」は「とくにない」が最も多い。
    ・尖る。大の上に小が乗っている。小さな地域が、大きな地域を超えるには、尖りが欠かせない。
    ・シンガポールにあって、マレーシアに無いもの。それは独自のシンボル。
    ・ブランド作りのキーワードは「繰り返し」だ。
    ・食べるもの(食物)ではなく、食べること(食事)が大事。
    ・質の観光:滞在、リピート、地元消費
    ・リピート志向の環境客が重視するのは
     1)出会い、交流 2)リラックス 3)食・グルメ

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著者プロフィール

1964年 神奈川県生まれ、1987年3月 上智大学経済学部経営学科卒業、1994年3月 横浜市立大学大学院経済学研究科修士課程修了、1999年3月 上智大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学、1987~1992年 国民金融公庫、1993年~1999年 東京都庁、1999年 長崎大学経済学部専任講師、2000年 長崎大学経済学部助教授、2001年 静岡県立大学経営情報学部助教授、2008年~現在 静岡県立大学経営情報学部教授、2008年3月 博士(農業経済学)(東京農業大学)

「2016年 『フード・マーケティング論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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