- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532322366
作品紹介・あらすじ
◆国連が2015年に定めた「持続可能な開発目標」(SDGs/Sustainable Development Goals)は、グローバルに活動する企業にとっての世界共通のルールとして急速に広まりつつある。SDGsの考え方をどう経営に取り入れるのか、経営そのものをどう変えていくのかを解説する。
◆具体的に求められるのは次の17項目への対応。1. 貧困の根絶、2. 飢えの根絶、3. 健康な生活、4. 質の高い教育、5. 男女平等、6. 清潔な水の確保および公衆衛生 、7. 再生能エネルギー、8. よい仕事と経済発展、9. イノベーションとインフラストラクチャー、10. 不平等の緩和、11. 持続可能な都市およびコミュニティ、12. 責任ある消費 、13. 気候変動に対する行動、14. 海中生物、15. 陸上生物、16. 平和と正義、17. これらの目標を達成するためのパートナーシップ。企業活動を、これらに則ったものにする必要がある。
◆SDGsへの取り組みは、新規取引相手の開拓や新しいビジネスチャンスにもなっている。一方で、表面だけSDGsに取り組んでいる企業が「SDGsウォッシュ(上塗り)」と批判されるような事案も相次ぎ、本気の取り組みが必須となっている。本書では、SDGsとは何か、どのように企業は取り組むべきかを、基本的な知識や関連する最新動向をまじえ、本質的に理解できるよう解説する。そのうえでこれまで蓄積されてきた実践的知見やノウハウ、攻め方、守り方を伝える。
◆環境やCSV(共通価値)についての知見やコンサルティング実績が豊富なモニター・デロイトのスペシャリストたちが執筆する。
感想・レビュー・書評
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SDGsは、Sustainable Development Goals の略で、日本語では、持続可能な開発目標と訳されるのが一般的だ。
2015年9月に国連サミットで「持続可能な開発のための2030アジェンダ」というものが採択され、そこに記載された2030年までに持続可能でより良い世界を目指す国際的な目標。17のゴール、169のターゲットから構成されている。2015年という年は、2050年までにカーボンニュートラルを目指すという、パリ協定が採択された年でもある。このままでは、持続可能な開発は不可能であり、世界中のステイクホルダーが協力して、解決に向かって努力しなければならないということが、ほぼ皆に同意を得た年だった。
私はビジネスマンであるが、ビジネスマンにとって、SDGsに関心を持つべき理由は、持続可能な世界を実現するための社会課題の解決に貢献しない企業は、早晩、淘汰される、少なくとも繁栄・成長が難しくなるであろうからである。社会課題と関係のない事業しか行なっていない企業には、人材が集まりにくくなっているし、企業ブランド力も弱くなるし、ファンドが資金投資を行わなくなりつつある。
本書は、SDGsについての基本的な情報を整理したものというよりは、一歩進んで、それを企業の戦略にどのように取り込んでいくべきか、を論じたもの。やや抽象度が高く読みにくいが、内容は考えさせられることが多かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
SDGsの解説本ではなく、企業がどうしていくべきなのか、何をすべきなのかを明確にします。
経営目標、経営戦略、事業戦略のあり方、事業創造のあり方を検証し、2030年に向けてイノベーションを果たし、どう生き抜くべきかを問いかけます。
「持続可能な開発」とは、1987年に国連「環境と開発に関する世界委員会(通称『ブルントラント委員会』)」が提起した概念で、「将来の世代が自らのニーズを充足する能力を損なうことなく今日の世代のニーズを満たすような開発」と定義されている。わかりやすく言うと、アメリカ先住民の格言にある「地球は先祖からの相続品ではなく、子どもたちからの借りものである」という考えに近い。つまり、将来世代が必要とする環境資源を現在世代が食い潰す形で進行する今の経済発展のあり方は、持続可能ではないという考えだ。 ー 54ページ -
一緒に仕事をしている人が貸してくれた。
わかりやすくてよかった。
なぜ一企業としてSDGsを進めなくてはいけないのか、上司にプレゼンする上でプラクティカルに役に立つ。
最近はSDGs流行りなので情報はいくらでもネットにあるけれど、企業として、戦略として、といった視点できちんと理解したいならやはり本が勝るかな。
会社で担当になっている人は目を通すといいかもしれない。
私みたいに。 -
社内研修のための課題図書として読みました。最初は正直面白くなかったですが、後半はビジネスにつながる内容で参考になります。
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卒論用
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循環型(サーキュラー)のため、多少のコスト増はやむを得ない。
ただし、競争優位が築ければ、その分売上額は増えるので、利益額も増える。
上手くいけば利益率も改善するかも。
競争優位の確立。ルールやプラットフォームの確立。つまり、資本主義の延長であり、利権の温床にならないか?
→なる。青臭さと腹黒さ→「青黒さ」と呼ばれるスタンスで入る。
ジレンマ。誰かがやり出さなければならないが、世界がついて来なくてはならない。
日本に昔からある「三方よし」と比較すると、SDGsは概念が広い。
「顧客」に「消費者」だけでなく「取引先」を含んだり、時間軸の概念が加わり「現在」だけでなく「未来」を含めた戦略や理念が求められる。
→3Cの範囲も広がる。Public SectorとSocial Sectorも関係者(ステークホルダー)として位置づける必要がある。 -
経営のトレンドを把握するために購入。事業の持続可能性と自社の長期的成長の土台としてSDGsを位置付ける考え方は大事だと思った。
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https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00548553 -
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50171108