独創はひらめかない: 「素人発想、玄人実行」の法則
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2012年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532318413
作品紹介・あらすじ
日本人よ、世界を驚かせよう。世界的に活躍するロボット研究者が、真に独創的な仕事をするための発想と思考の秘密を語る。
感想・レビュー・書評
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こんなにすごい日本人がいたのか、と思った。中間は興味引きませんでしたが、最初の方の研究に向かう姿勢、後半のアピールの仕方といったところは大変共感できました。
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素人発想、玄人実行。言うは易いが実行するのは大変なことだと感じた。常に両面を意識し、自分を鍛えていかなければならないと思う。
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否定的なタイトルとは裏腹に、かなり痛快な内容となっている。
研究職に限らず参考になる考えが多い良書なので、ぜひ一読をお勧めしたい。
タイトルにある「素人発想、玄人実行」以外にも、記憶、文章の書き方・話し方、問題解決のアプローチ等。
後半ものすごい日本ディスりがあるが、全部納得がいくもので何とも言えず。
そして、あとがきで10年前の本と知って驚愕している。
10年前から変わっていないんだな。 -
素人発想、玄人実行
発想は素人のように単純に簡単に素直に
実行は玄人のように緻密で知識と方法に裏打ちされた、やればできるという楽観さで
発想
遊び心、幼稚さ素直さいい加減さ
過去の成功体験に基づく価値観に縛られない
省略して重要な部分に集中
シナリオ
どのように役立つのか
問題定義
適度な粒度で適度に具体的に
一般的すぎる問題は解けない
ごちゃごちゃ考えずにやり切る
失敗しても失敗パターンが分かる
ネガティブな結果は可能性の限界を知ることができる
何ができないかはやってみないとわからない
kiss
迷ったら具体的な目標をたててとりくむ
アイデアは人に話す
人材輸入国
ハイレベルな人との競争
自分の考えと相手の考えの共通点、相違点を明確に
問題解決
世の中にある問題を自分で考えて何とかする
仕組みを理解して型を知る
かせつをたてて検証していく
例題を考えて解くことで理解を深める
表現
はじめに重要項目を伝える
背景、現状、理論、結果、展望
起承転結
好奇心を引き出す
仮定設定
キーアイデアを披露
一番重要な研究結果
言い訳はしない
自信を持って
声を大きく
目を見て
enjoy
状況を味わう
納得させてから説明する
イメージさせる
たとえと例の違い
たとえは類推、例はサンプリング
命名はたとえ
英語は外国人にしては上手いなというレベルで良い
相手にも配慮してもらえるレベル -
2012年に出版されたこの本の存在を2023年に知り、手に取ってみました。この手の肩書きあるお方の本は大体が自慢話でクソみたいな物が多いのですが、私の読後の評価は高いです。
夢みたいな事ではなく、地に足のついたと感じさせるロジック、実を取る感覚はビジネスマンにも参考になると思います。「素人発想で玄人実行」と言うのがまさに言い得て妙と言う感じ。
「提案書は相手が上司に説明しやすく書く」なんて、当たり前のようだけど、実に出来ていないと反省。
あと、「プレゼン資料は一目でわからないように作る」とか、「やろうのアメリカ、やめた方がいいの日本」、「日本独自を隠れ蓑にしない」、「評価とは本来主観的なものである」、「自分が決める勇気」など、目次を見るだけでも私に刺さりました。
この本は、ビジネスマンで30歳以上が読むと良いのではないかと思いました。特に外資系企業に勤めている人は、メンタリティーの違いも含めて学習になると思います。
ちなみに、この本をワイフに勧めてみたら、最初の数ページでつまらないって突っ返されました。
多分、もっと鼻に付く本を読んだ事が無いから、免疫が無かったんだと思います。
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理想-現実のギャップに開き直れ、という内容が刺さった。これは過言だろうが、人生は逆張りくらいが丁度いいと思った。
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アナログは元々、analogous(類似)が語源。流体を電気の流れで計算していたことに由来する。そのご、0/1で計算するコンピュータの出現で、離散的に対して連続という意味に変わった。
この本は学生から社会人まで、多くの人に役立つ。提案、予算どり、報告の極意が分かる。
暗記、詰め込みは発想力を高める。 -
13/3/29
丸善本店で見かける -
ま玄人の発想のみでは、決まったフレームからはみ出せないから、あえて素人のような発想をしてみる。つまり、常識を疑ってみる。逆に、実行フェーズでは、素人スキルは成立しない。徹底したプロの仕事が求められる。という趣旨。良い本です。
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エンジニアとしてなるべく発想を阻害しないようにするために、軽く読んだほうがよい。
http://type.jp/et/feature/232