宇宙飛行士の育て方

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532316457

作品紹介・あらすじ

不測の事態にも動じない!チームワークとリーダーシップ、リスク管理が求められる"究極の人材"-彼らはどのように選ばれ、その能力を磨かれるのか。日本人宇宙飛行士、選抜・訓練担当者への取材からその秘密を明らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • 宇宙飛行士の育て方
    著:林 公代

    宇宙飛行士とは、実際、どんな人たちなのだろうか。
    宇宙への道のりは平坦ではない。自分の力ではどうにもできない事故や他国の情勢で翻弄されることもある。彼らにできることは「やるべきことをやる」、つまり地道な努力を重ねて実力をつける以外にない。

    自分を律し、相手を敬い、仕事を確実に積み重ねる。たとえ先が見えなくても悲観的にならず、単調な日々に創造的な楽しさを加えながら能力を磨く。その先に、宇宙がある。決して一般人とかけ離れた「スーパーマン」ではないが、はるか遠くの頂きを目指して、一瞬一瞬を真摯に生きる鍛錬の積み重ねと精神力は超人的である。

    本書の構成は以下の5章から成る。
    ①宇宙に飛び出した人間たち
    ②1000分の3の人材選抜
    ③訓練 すべては「その日」のために
    ④宇宙という仕事の現場
    ⑤宇宙飛行士のストレスマネジメント

    子どもの夢は「宇宙飛行士」
    親としては、幸せに日々を過ごして欲しい。
    大人の事情だけで、宇宙飛行士はなるのも、なってからも難しく大変でもあるだろうというだけで、子どもの夢を曲げたくもない。やったわけでもなったわけでもない私がそこまで、大きな口を叩けることもない。

    本書で神秘なベールに包まれ、その謎を少しでも垣間見れることで息子への対応も大きく変わる。

    確かに、宇宙飛行士という夢を叶えるのはとてつもなく狭き門でもある。しかし、本書から得られたことは、目指す中で身に付いたマインドは生きる上で何よりも役に立つものでもある。

    スーパーマンは、いつ来るかわからないその時のために、一瞬一瞬を本気で生きている。自分だけではなく、他者との関わりを大切にしてその時に備えながら自身を高めている。

    確固たる意志を根底に心技体を極め続けている。
    ゴールとしての宇宙飛行士ではなく、宇宙飛行士に必要な能力・心構えに触れるだけでも人としての成長は大きい。

    当たり前の積み重ねでスーパーマンは形成されていく。

  • 後輩への接し方やチームビルディングは、宇宙飛行士式でいきたい。

  • 子供を宇宙飛行士にするための子育て本かと思ったら
    違いました。

    でも読んで良かった
    雲の上の人くらいにエリートで異次元の宇宙飛行士のイメージでしたが、そこにたどり着くまでの試験や訓練の様子が、実際に宇宙へ行った、若田さん、野口さん、山崎さんなど日本人を例に細かく説明してて興味深い
    面白かった。

    宇宙飛行士になるのはほんと大変
    技術や知識、語学力、運動能力はもちろん
    国籍、文化の異なるメンバーとの
    チームワーク、コミュニケーション、リーダーシップ、お互い助け合うフォロワーシップ、お互いがどのような特徴性格があるからわかるこそ誰にどういうヘルプを出せばいいかわかる。危機管理、それはビジネスでも必要なことで身近にも感じられる。
    でもそれだけでなく、とにかくメンタルの強さ。皆ポジティブで悩みを引きずらないという。 更にこの人なら信用できるという人間性や笑いのユーモアも大事
    確かに若田さんや野口さんもすごい方なのに
    とても謙虚で偉ぶってなくて、親しみやすい。

    コールマン飛行士の宇宙飛行士は家族と過ごす時間が短くても、自己犠牲という気持ちはない。人間は誰でも世の中に貢献したいという気持ちがある。それが自分のやりたいことと重なった時にこれ以上うれしいことはない
    に感銘

    コマンダーとして大事なのは、命令でなく自発的に動かすこと

    特に若田さんが多く取り上げられている印象
    そして、能力の高さ、日本の技術力、仕事への責任もありつつ、相手を助けられる用意もできてる、いつも笑顔相手の心を開かせる謙虚な姿勢でなど評価が高い

    3大ストレス、
    地上と切り離された環境、孤独
    対人ストレス、国籍の異なる人間関係、生活様式も違う
    外は宇宙、24時間油断できない極限環境

    そして逃げ場がない。常にモニターされ気晴らしできず、ストレス発散しにくい

  • 宇宙という究極の環境でこそ生まれる究極のコミュニケーション能力ってどんなのだろう。宇宙飛行士への度重なる取材を通してその異次元さが分かる一冊。

  • 誤字や誤用が多く気になった
    見出しと内容が一致していない場合もあった
    偏見やアメリカ側に立った視点だった

  • サイエンス
    ノンフィクション

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB03569470

  • 538.9

  • 恐怖は無知から

    一緒にいて楽しいやつ。ユーモア。

    リーダーシップは利害の一致しない人や、やる気のない人たちを説得して動かすためにビジョンを掲げ、モチベーションをあげて引っ張っていく。
    メンタル面で高い能力が必要。

    信じるが、確認する
    部下に任せる。でも責任はとる。リーダーは太っ腹でないと。

  • 宇宙飛行士はスーパースターではないということがよく分かった。

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著者プロフィール

監修:林公代(はやしきみよ) 日本宇宙少年団情報誌編集長を経て2000年からフリーライターに。書籍、雑誌、ウエブサイトで宇宙関連の記事を企画、執筆、編集。20年以上にわたって宇宙飛行士や宇宙関係者へのインタビュー、NASA、ロシア、日本でのロケット打ち上げ、皆既日食、すばる望遠鏡(ハワイ)アルマ望遠鏡(南米チリ)など宇宙関連施設、関係者への取材を続けている。

「2021年 『るるぶ宇宙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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