男の一生 上

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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本棚登録 : 67
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532280246

作品紹介・あらすじ

桶狭間の戦い前夜。木曾川べりに住む木訥な地侍・前野将右衛門は、まだ名もなき将兵にすぎぬ木下藤吉郎に己の武運を賭けることを決意する。稲葉山、墨俣、金ヶ崎と絶体絶命の戦を勝ち抜きながら、ときには信長の妻に恋心を抱く将右衛門。二人の天下人に仕えた男の切なくやるせないドラマ。

感想・レビュー・書評

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  • 時代物にしては読みやすかった。
    男の一生…
    こんなふうにたくさんの普通の人が
    翻弄されて生きていたんだね。
    戦国時代の話なのに、サラリーマンの姿とかぶったりもしました。

  • 羽柴秀吉の天下取りを若い頃から支えた前野将右衛門長康について書いた本です。

    前野将右衛門は子供時代から、兄と慕う蜂須賀小六と共に成長し、共に織田信長の性格になじめず、秀吉の家臣となった人物です。

    そうして深い友情でともに成長しながらも、最後の結末に向かって突き進むのがなんとも悲しく感じがしました。

    ↓ ブログも書いています。
    http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-af5e.html

  • 読了。信長の妻に恋した男の一生を描く。しょうがないけど、やるせない。。

  • (欲しい!/文庫)

  • 木下藤吉郎、後の羽柴秀吉に使える男の話。

  • モーパッサンの「女の一生」は読んだことはないが、その題名を念頭に置いているのだろうか。時代は戦国時代であるが、主人公は極めて平凡な人物である。平凡な人物の目を通して、戦国時代と彼を取り巻く英雄たちを描く。淡々とした筆運びがいい。落ちついて読める。

  • 前野将右衛門という豊臣秀吉に仕えた武将。上巻は若々しい主人公が戦国の世の最前線を走り回っている様子が描かれている。墨俣城建築の様が生き生きと描写されているように思えた。若いがための諜略に合うが、しっかり落とし前をつけるのも戦国の世だと思った。あっという間に読了、下巻が楽しみだった。

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著者プロフィール

1923年東京に生まれる。母・郁は音楽家。12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒。50~53年戦後最初のフランスへの留学生となる。55年「白い人」で芥川賞を、58年『海と毒薬』で毎日出版文化賞を、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞受賞。『沈黙』は、海外翻訳も多数。79年『キリストの誕生』で読売文学賞を、80年『侍』で野間文芸賞を受賞。著書多数。


「2016年 『『沈黙』をめぐる短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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