自然と国家と人間と

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532260354

感想・レビュー・書評

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  • アルピニスト野口健さんの書籍。サイン本だった。かみさんが仕事がらみで手にしたものと思われる。登山家であり、ヒマラヤや富士山のゴミ回収に取り組んだり、第二次世界大戦で海外で亡くなった日本兵の遺骨の帰還を支援したり、温暖化による氷河による水害対策へ取り組んだりと環境課題に積極的に取り組む本物のヒーローだ。
    そして、ストーリーテラーとしても一流の人だった。
    最近メディアへの露出が減ったようで、最近のご活躍はあまり耳に入ってこない。
    そこで、公式ホームページがあったのでじっくりと眺めてみた。
    私のアンテナが低いだけで、野口健さんの活躍している姿を拝見できた。
    不当投棄されたゴミの回収にいまでも取り組んでいる姿が最新の記事として紹介されている。頭が下がる。
    本書でも紹介されている、娘さん絵子(エコ)さん18歳になったそうだ。娘さんのホームページへのバナーがあった。2009年に出版された書籍なので、本書で紹介される絵子さんはまだ小さな女の子だった。ゴミ拾いを父親と一緒にしている写真が掲載されている。
    山からの水がやがて海に流れる。その山がゴミで汚染されていたら川も汚染され、汚染された水が海に流れる。人間の社会活動が及ぼす自然への影響を考えるきっかけを与えてくれる一冊。自ら行動したくなる。まずは、通勤路のゴミ拾いから始めたい。

  • アルピニスト野口健が現場で見た、聞いた、感じたことについて、地球の異変や自然との共生、国家への思いを語る。地球規模で何が起こっているのか。私たちも見過ごすことはできない気持ちになる一冊。

    2023年2月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00330722

  • 再読したくなったのは、現場で実際に活動をしていると、野口さんのゴミ拾い活動と環境教育の大切さがわかるし、自分の活動の目標になる。行政や国が動かないなら自分で行動する。というのは今の時点でかなり自分にヒットしてくる。批判するものの、机上の上でやりとりするものの、動かないと物事は進まない。野口さんの環境教育の考えや活動に賛同、それに続きたいと思う。

  • 野口健て思ってたより若いんだーってのが最初の印象w

    環境問題とか、戦後問題とか、ただデータ集めて語っている本はいくつもあるけど、どうも半信半疑というか、説得力が薄いなぁと。
    でもこの本は、いろいろな活動がバックグラウンドとしてあるわけで、そうなると説得力が全然違うわけです。言葉に重みがあるというか。

    パッと思いつきで取った一冊だったけど、文章は読みやすかったけど、意外と内容は重かった。

  • アルピニストの野口健さんの著書は3冊目。
    ごみ収集活動、日本兵の遺骨収集活動、温暖化による氷河湖決壊の危険など、現場で見たことによって責任を感じたと活動する野口さんの信念を感じます。
    「現場に行くと、平面だった知識が立体になる」
    拝聴させていただいた講演会でもおっしゃっていました。
    おすすめです!

  • これをきっかけにちょと野口健の本読んでみたくなった。最近ツイッターにも書かないけどどうしてるのかしら?

  • 野口健さんの行動力と想いを具現化する力に、素直に感動した。
    現場を体験しているからこそ、広がる視野。
    行動すること、そしてその結果の経験、とても重要なんやと身に染みて感じた。
    オススメの一冊。

  • もらった本。

    現実に色々と結果を出しているところがすごい。

    地球が危ないんです!てことも、実は危なくないんだな、てことも、きっと読者を思いこませるデータくらいいくらでもあって、でも数字じゃなくて実感しなきゃいつまでも他人ごとなんだろう。
    だから別にこれは地球が危ない!て警鐘を鳴らすためじゃなくて、
    どーやって動くか。
    知るのは重い。
    って内容になってる。

    一度じっくり話聞いとくと、こゆこと言いたいんだろなあ、てのがすごい伝わってくる

  • [ 内容 ]
    「氷河湖が決壊したら私たちは死ぬしかない!」「ゴミをいくら拾っても中国や韓国から延々と漂着する」「何が何でも戦死した日本兵のご遺骨を祖国に還す」―。
    アルピニスト野口健が現場で見た、聞いた、感じたこと。
    地球の異変、自然との共生、国家への思いを語りつくす。

    [ 目次 ]
    第1章 登り続けた山道
    第2章 自然と、人と
    第3章 ゴミを拾うだけでは解決しない
    第4章 いまだ帰国できない日本兵の遺骨
    第5章 温暖化に怯える人びと
    第6章 残された時間は多くない

    [ POP ]


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著者プロフィール

■野口 健(ノグチ ケン)
アルピニスト。1973年、アメリカ・ボストン生まれ。亜細亜大学卒業。99年、エベレスト(ネパール側)の登頂に成功し、7大陸最高峰最年少登頂記録を25歳で樹立。以降、エベレストや富士山に散乱するゴミ問題に着目して清掃登山を開始。野口健環境学校など子どもたちへの環境教育や、ネパール大震災、熊本大震災の支援をきっかけに災害支援活動などにも取り組む。

「2022年 『父子で考えた「自分の道」の見つけ方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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