LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲 (日経ビジネス人文庫)

制作 : 川本 裕子 
  • 日本経済新聞出版
4.17
  • (72)
  • (67)
  • (34)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 1115
感想 : 70
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532198763

作品紹介・あらすじ

全世界で160万部突破!
フェイスブックのCOOが書いた大ベストセラーが、ついに文庫化

幸せとキャリアは
両立できる!

■新規大卒者の50%が女性となってから30年が経過したにもかかわらず、いまだにアメリカの政府や企業のリーダーの大多数は男性です。つまり、社会生活に大きな影響を与える決定において、女性の声が平等に反映されにくい状況が続いているのです。この問題は、日本ではより顕著です。なぜ女性リーダーが生まれにくいのでしょう? その原因はどこにあるのでしょう?

■フォーチュン誌の「世界で最も有力な女性50人」、タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」にも選出されたフェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグが、女性たちのポテンシャルをすべて引き出し、自分の幸せとキャリア上の成功を手に入れるための方法をお教えします。

■会社での交渉術、メンターの見つけ方、よいキャリア設計、「すべてを手に入れる」という発想をやめる……など、実際的なノウハウを、自分のキャリアと家庭生活と子育てを振り返りながら伝授します。TEDで200万回以上も視聴された動画から生まれた本書は、自分の目標に向かって一歩踏み出し、全力でゴールをめざす女性たちへ、また平等な世界を築きたいと考えている男性たちへ贈る強いメッセージです。

■マーク・ザッカーバーグ推薦!
「この本は、とりわけ男性に読んでもらいたい。
とくにより良いリーダーに、
より優れたリーダーになりたい人たちにお勧めである」

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『LEAN IN』はどこからやってきた? フェミニズム的ビジネス書がベストセラーになった背景 - wezzy|ウェジー
    https://wezz-y.com/archives/94754

    書評:LEAN IN-女性、仕事、リーダーへの意欲 : Lilacの妊娠・出産・育児ノート(2015/02/16)
    http://lilac.blog.jp/archives/22771206.html

    LEAN IN シェリル・サンドバーグ著: 日本経済新聞(2013年9月2日)
    https://www.nikkei.com/article/DGXDZO59162050R30C13A8MZA001/

    LEAN IN(リーン・イン) | 日経BOOKプラス
    https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/2018/9784532198763/

  • 会社の後輩(女性)から勧められて読んだ一冊。
    かつての職場で、同僚(女性)が産休を取り、復帰後も不規則な勤務形態(急な欠勤など)を繰り返し、毎回自分が長時間労働をしてカバーしていた日々を思い出した。
    彼女には「大丈夫、何とかするから」と伝えていたが、正直なところ、”何で俺だけこんな境遇なのか”と、毎日イライラしていた。自分は完璧主義で視野が狭かったので、全ての業務を遂行しようと背負ってしまっていた。また、彼女の夫(同じ会社)が何故毎日出社しているのか、本当に腹立たしかった。
    そんな中、自分自身も過重労働による体調不良で倒れ、病院へ運ばれた。病院のベッドで思ったことは、まさに本書の後半に書かれていた「全部完璧にできるわけがない。それを受け入れることが、長く働き続ける秘訣」ということだった。これは働くママさん本人だけでなく、子供のいない自分にも当てはまることであり、育児に関係なくチームメンバーが突然抜けた穴を埋める時には誰だって起こりうることなんだなと痛感した。
    そして、完璧主義の自分が仕事の圧をかけ、同僚の女性社員を苦しめていたのだろうと反省した。思い返すと、毎日仕事の話ばかりしていた。彼女の体調や、子育てのバタバタをこっちから気にかけて、話を振ってあげればよかったなと反省している。正直そのような話をすることがタブーのように思い込んでしまっていた。
    チームをマネジメントする立場になる人には男女問わず全員におススメしたい一冊。

    これからの人生100年時代におけるキャリア開発は、梯子ではなくジャングルジムである、という例えにも納得。梯子だと、上の人のお尻(出世した人)を見つつ、下から登ってくる人を気にする必要があるが、ジャングルジムであれば登るルートが複数あり、途中止まっても、ルートを変更しても良い。そして、梯子よりも多くの人が上部から眺望を楽しむことができる。

  • 輝かしい経歴の著者にも、仕事をしていく上で女性ならではの苦労があったと知り、勇気づけられる一冊だった。

    高学歴の女性は、あえて学歴を隠すことが多いと聞いたことがある。努力の証だし、本来認められることなのに、なぜ隠さなければいけないのかと憤っていたが、本書中の「ハイディとハワードの実験」の内容で悲しい事実を知った。(成功と好感度は男性は正比例、女性は反比例)

    幼い女の子のエピソードでは、宇宙飛行士になりたいという夢と、5歳児で既に子育てとの両立を心配していたと書かれていた。
    働く女性が増えてきた昨今、安心して女性が働ける社会を少しずつ築いてほしいと感じた。

  • 最初は、トヨタと関係あるかもとてにとりましたが、関係ありありませんでした。日本も外資が先行して女性の地位向上をはかっています。先駆者は、大変な苦労がおありかと。

  • 女性の活躍を応援する心の広い・ゆとりあるカッコイイ男性になりたいと思った。まずは自分に一番近い存在である妻のキャリアや人生を応援すべく、家事・育児・キャリアで公平な家庭を築きたいと思う。
    著者の考え方は、地位が高い女性が声を上げなければ世の中は変えられないというもの。この考え方は、庶民の声が拾われにくいという意味で少し寂しい感じもしたが、現実としてそうなのだろう。
    自分の会社にも優秀な女性が沢山いる。男性・女性問わず、フェアに接することが出来る様に心がけていきたい。

  • FacebookのCOOが一人の女性として、キャリアデザインについて、生の声を綴っている。飾られた言葉ではなく、我々と同じ悩みを色々抱えて、失敗し、それをどう克服してきたか、もがいているかを書いている。
    シェリルの場合、非常に恵まれたパートナーだと思ったが、そのようなパートナーを選ぶ事も、重要な要素だと感じた。

    以下メモ。

    ・キャリアは梯子ではなくジャングルジム。
    ・仕事と家庭は二項対立ではない。
    ・「幻の赤ちゃん」を抱いて将来を狭めない。
    ・女性はフルタイムの仕事を2つ抱えてのと同じ状況に陥る。
    ・仕事上の野心に規定的な反応を示されるうちに、多くの女性は野心を汚らわしいものだと思うようになる。
    ・固定観念の脅威が女性の進出を妨げている。
    ・怖がらなければければ何ができる?
    ・女性は特有の詐欺師感覚を持っている。自分が褒められたことが何かの間違いのように感じてしまう。
    ・自信が持てない時は、とりあえず自信のある振りをする。声やポーズを変えることで自信が持てるようになる
    ・自分に完全にフィットする仕事なんかない、チャンスの方に自分をフィットさせなければ。
    ・人間はステレオタイプに基づいて他人を判断する。女性は他人に親切にしたがっていると思われているために、女性の親切心は安く見られている。
    ・グローバルに考えローカルに行動せよ、とよく言われるが、交渉の時は、自分のことを考え全員のために行動せよ。
    ・動揺してもいい、取り乱しても良い、そして気持ちを切り替える。
    ・誰からも好かれようとするから、持ったことができないのだ。
    ・キャリアのジャングルジムには、もっと自由な回り道の余地がある。ジャングルジムならてっぺんにいる人だけでなく大勢が素敵な眺望を手に入れられる。
    ・仕事を決めるときの基準は1つしかない。それは成長それも急成長だ。
    ・女性は新しい仕事に必要な能力が、自分に備わっているかどうかを心配しすぎるせいでもある。
    ・自分には力がないと考えたとき人はもう諦めている。
    ・やりがいのある仕事も待っているだけではやってこない。ちょうどティアラが天から舞い降りてこないように。
    ・メンターとの面談には解決すべき問題を投げかける方が良い。
    ・私の真実があれば、相手の真実もある。
    ・反論する前に、相手の言葉を繰り返し理解したことを示さなければいけない。
    ・真実は実に痛い。だがこの痛みは、おめでたい無知のままでいるデメリットを補って余りある事を、肝に銘じよう。
    ・真実を聞く姿勢は、自分の失敗に責任を取る姿勢でもある。
    ・他省庁の局長に、あなたの目標を達成するために私がお手伝いできることがありますかと尋ねて回った。
    ・本題に入る前に、少しおしゃべりをするようにしていた。
    ・いいにくいことを言うときは、ユーモアが素晴らしい効果を発揮する。
    ・自分の真実を語り、個人的な事情を正直に話、感情は切り離せないものだと認める方が、総合的にメリットが大きいのではないか。
    ・前々から計画を立てるのは将来の選択肢を狭めることになるだろう。母親になる何年も前から高い目標を目指さなくなっている。
    ・子育てのために仕事を辞めるのはその必要ができたとき
    ・保育費が対比させられるべきなのは現在の報酬ではなく将来の報酬である。
    ・仕事を始める時から出口を探す探さないで欲しい。アクセルを踏もう。
    ・仕事を分担するのではなく責任を分担する。
    ・父親が積極的に育児参加した子供は精神的充足感が高く、認知能力も豊か
    ・二人の時間は同じくらい貴重。

    ・人生について、すべてを手に入れる事はできない。制約がある中での最適化に取り組まざるおえない。仕事、子供、車高など様々な要素に時間というリソースを出来るだけうまく配分する事によって、自分自身を最大限に活用できるよう試みている。
    ・完璧を目指すより、まず終わらせろ。Done is better than perfect.
    ・散らかり放題をよしとして、面倒なことを楽しむ。予想どおりのことはまず起きない。モノの見方なんていつだって変えられる。
    ・全てをやろうとしない。燃え尽きてしまう。
    ・家を出た瞬間から、どの1分でもアウトプットを最大にしようと強く決心し、重要なことだけに集中する。
    ・プロフェッショナリズムを徹底し、常に最高の基準を掲げる。
    ・自分がやっていないことを数え立てて、時間を費やすのは簡単。いくらでも理由は見つかる。
    ・自分にとって、家では何が一番大切か?仕事では何が最優先かを見極められればいくらか心は穏やかになる。
    ・達成可能な目標を定める事が幸せになる秘訣。
    ・自分にできる最善の選択をし、それを受け入れる事。

  • 自分のため周りや将来の女性のために頑張ろうという勇気をもらった。

  • 32才二児の母、さいきんフルリモート時短の契約社員を辞め、出社フルタイムの正社員になりました。

    子どもはちょうどシェリルがTEDでスピーチをしたときと同じ2才と5才。まだまだ手のかかる子を夫に任せてキャリアを望むことは、正しい、大丈夫、と何度自分に言い聞かせても、罪悪感は拭えずにいました。

    そんなときだったので、これまでよりずっと早起きして乗る通勤電車で読む、この本の一言一言が1日を始める私の背中を押してくれました。

    “次に大きく羽ばたこうと思うなら、自分に完全にフィットする仕事なんてない、ってこと。

    まずはチャンスを掴み、チャンスのほうを自分にフィットさせなければ。学ぶ能力こそ、リーダーが備えるべきいちばん重要な資質だと思う。”

  • 産休を目の前に控えて、色々考えることがあり手に取った。
    読んでいて、自身がどれだけ無意識のバイアスにとらえられているかがよく分かった。自分の仕事でも勿論、これから子育てするにあたって、子供にはそのような偏見を植え付けず、周りの視線を気にせず何にでも挑戦するような子供に育てたい。

  • 高校2年生の夏休み、市立図書館でたまたま手にとって読んでみたのをはっきり覚えてる。

    「英語」「国際交流」を積極的に勉強していて、将来は絶対外交官や国際的な組織で働くんだと思ってた私に大きな影響を与えてくれた大切な本。

    いわゆるキャリアウーマンになりたかった17歳の私にシェリル・サンドバーグという人はあまりに偉大で、でも同じ女性として、これから私の人生でも直面するんだろうなという子育てやrelationshipなどの悩みは親近感のあるもので読んでいて楽しかった。

    残念ながら当時抱いていた夢は叶わなかったけど、今でも英語(外国語)学習は続けていて、英語を使う副業を始めたり、海外に飛び出す準備を始めたので、あの頃の私が嬉しくなるような生き方をしたいな。

全70件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

フェイスブックCOO リーン・イン基金理事長
フェイスブックに加わる前は、グーグルでグローバル・オンライン・セールスおよびオペレーション担当副社長、財務省首席補佐官を歴任。マッキンゼーでコンサルタント、世界銀行で調査アシスタントとして働いた経験もある。ハーバード大学にて経済学の学位、ハーバード・ビジネススクールにて経営学修士(MBA)を取得。

「2018年 『LEAN IN(リーン・イン)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

シェリル・サンドバーグの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
アンデシュ・ハン...
村田 沙耶香
ジャレド・ダイア...
又吉 直樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×