大局観

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532197728

作品紹介・あらすじ

リーダーに最も必要なのは「遠くを見る眼」である。歴史に学び、旅をして世界の広さを知れ。みずから辺境をつくり、辺境に出でよ。インプットの絶対量を増やし、直観を鍛えよ。人間は動物であることを知れ-。60歳でネット生命保険ビジネスを立ち上げた風雲児がリーダー層に贈る、大局観を養う方法。

感想・レビュー・書評

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  • 常にインプットして、いざという時に直感を働かせて決断をする。今年は教養に役立つ古典にも目を向けたが、どうしても軽いビジネス書を手に取ってしまう。
    60過ぎて起業された、と言うことだと、僕の場合まだ後20年あるという計算。
    来年はもっとインプットを習慣づけ、信頼されるリーダーになろうと意識していこう。
    年末に自分を振り返る良い機会となった。

  • 面白いオッサンだ。だが著者のリーダー論は首尾一貫していて、本当にそうだと思わせる何かがある。
    曰く、リーダーは平時には要らない、行くべき方向を決めて導く人、共感力でメンバーの内的動機を高められる、ビジョン=やりたいことがある、などなど。どれも自分にないものばかりで嫌になる。もっとも我が社のリーダー(?)たちにも全くないのだけれど。。。

  • 還暦過ぎて、業界初のネット保険会社を設立した出口さんの著書。好奇心旺盛、なんでもやってみたがりな性格でそれが直感や大局観のもとになっているという。
    ・縦軸(歴史)と横軸(世界)を広げよう
    ・そのためには本を読み、旅に出よう
    ・テーマを決めてどんどん読む。迷うなら読む。その方が頭の回転があがりさらに読めるようになる。
    ・人間も国もすべて大した差はない。

  • 全員がリーダーにならなくていいけど、リーダーってこんなこと考えてるんだよということが知れればいい。

  • 自分の判断軸を持つことの大切さ。
    一つの場所にとどまらず、色んな経験を積んで、かつ読書でインプットし、見識を蓄える。
    縦軸思考(歴史)と横軸思考(他業界)を持つこと。
    小さいリスクを経験することで大きなリスクを直感的に避ける。

  • vol.319 多様なインプットで直感と論理を磨け!リーダー思考の作り方。http://www.shirayu.com/letter/2015/000646.html

  • 思考軸をつくれと同じだった。

  • 本や人から、つまり外部から新たな情報を自分の中に入れて、自分の軸を持つことが大事。もっとたくさんの本を読もう。

  • ライフネット生命の元社長 出口氏の著書

    コロナ禍でリーダーの真価が問われている。
    リーダーは組織の危急存亡の際に方向性を見極め(大極観)、メンバーを進ませる(共感力)役割がある。

    VUCAな世の中では日本が得意とする前例踏襲では立ち行かない。

    大極観を養うには目線を高く全体を俯瞰し、同じような問題を他国や歴史に探し、捉え直す。

    共感力を養うにはコミュニケーション

    リーダーがいれば、組織は変わる。

    政治が社会がと傍観者の立場で文句を言うのは控えようと思いました。

  • 分岐路で組織をどちらの方向に引っ張っていくべきかを判断する力「大局観」をテーマに論じた本書。
    大局観とは何かを皮切りに、その大局観の重要性・身につけ方、著者・著名人の大局観に関するエピソードを解説。後半では、大局観と関連性が高い、日本で求められるリーダー像を、本書前半で書かれた大局観の手法をもとに現状分析から説明している。

    「作業者としての動きしかできていない」という上司FBを受け、全体像を見た仕事の進め方を理解したいということが小職の本書を読むきっかけとしてある。
    小手先のテクニックではなく、本質的な内容であったため学びとなった。

    ・大局観とはボス猿の持つ能力と似ている
    群れの猿たちが木を見て餌を集めている中、ボス猿は森を見て、変化や他の土地の森と比較する中で、餌が困窮した際、群れを率いる方向を決定するのだ。

    ・大局観には、ベースとなる思考軸が大きく影響する
    物事に対してどのような現状であり、それがどのようなトレンドに乗るのか、また、その物事に対して私(達)はどのような立場にあるのか。これを直感的に把握する際に、個人の思考軸が起因する。

    ・直感を磨くのは多様で大量のインプットが必要
    タテヨコ思考(歴史と比較)ができるかどうかが、質の高い思考ができるかの基準となるが、そのためには多様なインプットが欠かせない。本・旅・人・食事…コンフォートゾーンに居続けては刺激を受けることがなく、多様性を得ることは難しい。

    ・リーダーに必要な三つの要素
    1.旗(ビジョン)を掲げる力。2.ビジョンに共感する仲間を集める力。3.仲間をゴールまで引っ張っていく力。特に、1と3は大局観と関わりが強い。未来のベクトルを見据え、ブレないビジョンを掲げること、そして、難しく、不確性が高い分岐点で意思決定をできる力が求められる。

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著者プロフィール

出口 治明(でぐち・はるあき):立命館アジア太平洋大学(APU)学長。ライフネット生命創業者。1948年、三重県生まれ。京都大学法学部卒。日本生命入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て2006年に退職。同年、ネットライフ企画(株)を設立し、代表取締役社長に就任。2008年4月、生命保険業免許取得に伴いライフネット生命株式会社に変更。2012年上場。2018年より現職。著書に『全世界史(上・下)』(新潮文庫)、『0から学ぶ「日本史」講義』シリーズ(文春文庫)、『歴史を活かす力』『日本の伸びしろ』(文春新書)、『哲学と宗教全史』(ダイヤモンド社)、『一気読み世界史』(日経BP)、『ぼくは古典を読み続ける』(光文社)等多数。

「2023年 『人類5000年史Ⅴ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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