カンブリア宮殿村上龍×経済人 3

著者 :
制作 : テレビ東京報道局 
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532167264

感想・レビュー・書評

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  • カンブリア宮殿の第3巻。

    1巻は2007年5月、2巻は2008年2月 ときて、2009年12月に3巻、4巻が同時発売された。

    本来であれば、3巻は2008年末か09年の初頭に発行されたはずである。

    この1年半以上の空白期間は、もちろんリーマンショックの影響だろう。

    現状をどう捉えて、どういった内容で発行するべきか、経済の方向性がようやく見えてきたということだと想う。

  • こんな面白い社長のいる会社で働いてみたい!と思わせてくれる一冊。
    消費者第一で考える。
    結局、お客さんが誰もついてこないと成り立たないんですよね。

    本当の安定というのは、自分に選択肢があるということ。(楽天三木谷社長)
    その通り!

  • 人のために、自分ができること、それを追求していくことが、上に立つ人の精神であると思った。

    自分が喜ぶから、自分が儲けられるから、そんな思いでは、世の中に役に立つのは難しい。

    考えさせられる一冊だった。

  • カルロスゴーン、日産自動車

    1.コスト削減は投資のために行う、利益の為に行うわけではない。

    丹羽宇一郎、伊藤忠商事

    1、会社のためにだけでは短期的な利益にしかならない。社会の為に行なうことが長期的な利益になる。それは社会からの信頼といいかえてもいい。

    エリートが必要である。エリートは普通の人間がある日突然なれるものではなく、期待やプレッシャーのなかで訓練されていなければ務まらない。そういう教育や研修が必要で、かつ社会や他人のためにはたらく意思が必要。

    似鳥昭雄、ニトリ

    後始末より先始末。

    山田昇、ヤマダ電機会長

    いきなり何も知らない人間が来て安売りすれば売れるかというとちょっと違うと思う。

    電機業界は商品のクオリティは同じ、量販店の価格というものは一つのサービスである。

    いいものを、安く買いたいのが日本の文化。

    柳井正、ファーストリテイリング会長兼社長

    不安になるとなにもできない。正常な危機感、ひょっとしたらこれは違うんじゃないか、そういう危機感が必要。

    会社の活動の目的はファンを作ること。利益そのものは目的ではない。常識や世界を変えないとファンはできない。

    羽鳥兼市、ガリバーインターナショナル会長

    プラス思考。
    何かあったら良かった、と言ってみる。訓練で誰でもなれ、苦難に立ち向かえるようになる。

  • 経営者の生の声を聞くことは、たとえ真似できるものでなくとも、自分自身にない考えを聞く良い機会であると思います。とはいえ、このようなインタビューをまとめた本というのは、時間が経ってしまうと、別のメディアで彼らの最新の考えを見てしまったりして、読む意欲が失われてしまうということもあります。ですから、図書館で借りるにあたって、できるだけ新しい巻を借りたいと考え選びました。
    テレビで何度も見かける有名な経営者もいれば、(本当は違うメディアで露出があるのかもしれませんが)初めて見る経営者もおり、非常に興味深く読みました。
    くすっと笑ってしまったのは、ドトールコーヒーの鳥羽氏の回。氏は、儲けを追求するというより、サラリーマンが立ち寄りやすく、健康的なコーヒーを飲む場所を提供したいと考えており、利益を上げることを口に出すのには長い間抵抗があったのだそうです。ですが、ある従業員に「社長、儲けろと言ってください」といわれ、どもりながら「も、も、も、儲けろ!」と口に出してから、吹っ切れたとおっしゃっていました。
    これは私のイメージなのですが、自身で事業を興すと、生活していくため「利益を上げたい!」という強い意欲を持つようになるのではないか、と思うわけです。特に、ドトールコーヒーのように、安価で顧客の回転率を上げなければ、それなりの利益が上がらないビジネスモデルなのであれば、余計そうなのではないかと考えがちです。そう考えていた私ですので、鳥羽氏の「どもりながら」というところに非常に好感を持ちました。一代であれだけの規模の店舗を作り上げた経営者が、長い間「儲ける」ことに抵抗があったというのは非常に面白いです。大きな企業の経営者になればなるほど、24時間仕事のことしか考えていなくて、自分の言うことをよく聞く「イエスマン」しか置かないのではないかなと思うのですが・・・。こういう意外な一面を垣間見ることができるのも、こういったインタビュー番組の面白さではないかなと思います。
    一方、この本を読んで自分自身が直さなければならないと強く思うのは、他人を受け入れられるように、大きな器を持つような努力をしなければならない部分でした。
    キョウデンの橋本社長の言葉にありましたが
    「例えば女性を抱きしめようとしたら手を前に突き出しても、抱きしめることはできないでしょう。手を横に広げなければなりません。新しい人を受け入れるというのも同じで、会社はあとになると優秀な人間が入社します。新しく来る人は優秀なのに、古くからいる優秀じゃない社員が押さえつけてはいけないのです。その人たちは劇薬なんですが、その人たちを飲みこんでいかないと成長できない」
    私は今まで、新しくきた、自分よりも優秀な人間を押さえ込もうとしたことはなかったか、まさに今、他人を受け入れることを止めていないか、自分自身を成長させるチャンスを無駄にしないようにしたいと思います。

  • 内容紹介
    テレビ東京の人気番組の単行本第3弾。柳井正、カルロス・ゴーン、三木谷浩史――既存企業をさらに強くするべく経営改革を推し進める経済人たちに作家・村上龍が迫る。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    村上 龍
    1952年2月19日生まれ。1976年『限りなく透明に近いブルー』でデビュー(第75回芥川賞受賞)。財政破綻した近未来日本を舞台にした『半島を出よ(05年)』では野間文芸賞を受賞。99年からは金融・経済をメインテーマとするメールマガジン「JMM」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


    あたりまえですが、熱い気持ち、思い。
    というものをもって生きていく!
    というのはとても大事ですよね。
    僕も行動につなげていかないと!!!

  • 箱?

  • 失敗談も成功するための秘訣という印象を受けました。

    TVで見るのとは違うかもしれないが、もう少し失敗した時の突っ込んだ話があると面白かったかも。

    買って利用してくれる人の事を考えて、前向きにいく人が多いと思えました。

  • カンブリア宮殿の内容を再構成したもの。成熟社会における「消費者」に上手にリーチしている企業トップ、ユニクロやユニチャーム等の大手企業に加え、岩田弘三氏(RF1)や長谷川浩一(はせがわ酒店)等との村上龍氏との対談を載せている。コスト削減は利益を出す為にするのではない。投資の為に節約をする(カルロス・ゴーン)、失敗しても会社が潰れなければ良い。そして失敗するならば早く失敗しないといけない。実は連戦連勝というのは自分達が新しいことをやってないっていうこと(柳井正),今の日本の文化は良いものを安く買いたい(山田昇)等。淘汰されてしまった、という事実を受け容れて、そこから新しいものややり方にシフトする、創出できるかとい一歩前行くポジティブさが必要。

  • これ一冊でいろんな社長の話が聞けるのはありがたいです。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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