- Amazon.co.jp ・本 (662ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532132613
作品紹介・あらすじ
会計情報をもとにしたファンダメンタル分析から、ファイナンス理論を用いた定量的な評価、企業価値創造経営の実践まで-すべて"日本企業の事例"で読み解いた実践的テキスト。現実の企業の財務諸表を用いた算出事例やケースを収録。
感想・レビュー・書評
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会計,財務,経営戦略の3つの視点から企業価値評価のフレームワークをとてもわかりやすく紹介しています。
会計の基礎を身に付けた人,具体的には貸借対照表,損益計算書,キャッシュフロー計算書の主な内容や3表の関係性が理解できる人であれば,無理なく読み進めることができ,企業をより立体的に俯瞰できるようになると思います。
読み通すことで「一応」企業価値を算定できるようになりますが,当然ながらこの1冊を以てM&A実務が問題無くこなせるようになるだとか,優れた投資判断ができるようになるだとかいうわけではありません。
良き入門書です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
企業価値評価の実例は面白かった。
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企業価値評価のフレームワークが判る本です。
時価総額(市場価値)と理論価値とのギャップを埋めるのはどうすればいいかという考え方を概説してくれています。
本企業の事例をふんだんに盛り込んでいて、読みやすいです。 -
やっと読み切った。
以前レビューした『業績評価の経営学』が「管理会計と戦略」なら、
『企業価値評価』は「財務会計と戦略」でした。
最近出た本なので、事例が日本の最新の例で分かりやすい。各パートの最後にそのパートのまとめの章があるので独学向きなど、特に悪い点は見当たりませんでした。
企業価値評価のベースはこれで固まるんじゃないでしょうか。時間があればもうちょっと実践的な本も読みたいと思います。
読み切って、やっぱりバリュエーションというのは専門的にやるものではないなと思いました。ゼネラリストのツールの一つだよなーと。
良くも悪くも総合格闘技でした。
なにはともあれ伊藤邦雄…による力作。おすすめ。
[追記]
いわゆるビジネスアカウンティングという表現がこの本には適切だと感じました。 -
あの「いとくに」のバリュエーションの本。
この本でバリュエーションの基礎を学びました。
個人的にこれのあとにマッキンゼーを読んだので、会計やら用いる数字の違いに多少困りましたが、大枠はすごく学びやすかったです。
バリュエーションを語るための第一歩でしょう。 -
070710
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実例が多く、分かりやすい。
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厚くて読むのに時間がかかりますが、
入門レベルの人間にとっても非常にわかりやすい良書だったと思います。
各財務指標の意味の解説はもちろん
それを実践的に企業分析に使うとどうなるのか
実際の企業を例に取って分析を行っているのがとても良いポイントだと思います。
内容を身につけるためにはペンと紙を片手にこの本を読むのが良いでしょう。
私自身はそれをサボってしまい今後悔しています。
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実例豊富。
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この本で初めて接した「バリュエーションデバイド」と言う概念に衝撃を受けました。第2章の企業価値の計測方法の豊富さは同種の本の中でもかなり多いと思います。分厚いだけあって数式を並べるだけでなく解説も丁寧なので一気に読めました。