フィンテック (日経文庫)

著者 :
  • 日本経済新聞出版
3.65
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本棚登録 : 488
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532113605

作品紹介・あらすじ

ブロックチェーン、レンディング、PFM、
API、仮想通貨、クラウド会計、トークナイゼーション
ロボアドバイザー、アグリゲーション、インステック……
この1冊ですべてがわかる!

既存金融機関は「イノベーションのジレンマ」を脱することができるか?
新時代を生き残るための必須知識!


本書の内容
話題のフィンテックについて、その全体像をわかりやすく解説。
なぜ注目を集めているのか、これからの金融ビジネスにどのような影響を与えるのか、
新技術の概要や規制のあり方についてなど、幅広くまとめました。

進化に沿って解説
本書ではフィンテック1.0から4.0まで、その進化の段階に沿って整理しています。
これからどんな競争が引き起こされ、金融全般のビジネスモデルがどう変わっていくのかが
理解しやすい構成になっています。

こんな人におすすめです
金融関係者はもちろん、新規参入を目指すベンチャー企業、
金融システムを提供するITベンダー、
規制について考える政府や行政機関の方々におすすめです。

第一人者が執筆
著者の所属する野村総合研究所は、アメリカンバンカー誌が選ぶ「フィンテックランキング」
トップ10に入る先端企業。
著者は、金融領域でのITイノベーション戦略立案に従事し、
経産省「FinTech研究会」メンバーも務める第一人者です。

感想・レビュー・書評

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  • フィンテック入門書。2016年の作品ですが、当時はまだモバイルペイメントも今ほど広まっておらず、ブロックチェーン、ビットコインなど新しい技術への期待が高まりつつあった時期と記憶しています。本書はそういう状況における入門書。当時の状況がよく整理されていると思います。イノベーションのジレンマと照らし合わせながらの解説がわかりやすかった。
    あれから4年。ビットコインはちょっと躓いた一方で、モバイルペイメントが拡大、仮想通貨で先手を打とうする動きが顕在化しています。この世界の動きの速さを実感します。

  • 20200628
    フィンテックの概念と、金融機関または金融機関に限らず、フィンテックが与えるインパクトについて概観できる書籍。
    フィンテック1.0から4.0まで既存金融機関をアンバンドリングしながら、色々なサービスにまで波及して繋げていくテクノロジーには好奇心が刺激される。カスタマーエクスペリエンス×テクノロジーの視点で、自身の手掛ける領域を変革させていきたい。

    //メモ//
    フィンテック知識を概観するために簡単に読む
    野村総合研究所はフィンテック先進企業であるので、しっかりとした流れを俯瞰するにはちょうど良い

    低価格で便利
    金融包摂

    デジタル化
    ①お金そのもの
    ②情報
    ③チャネル
    ④人とのつながり

    金融での応用(トラディショナル)
    ①KYC
    ②トークナイゼーション
    ・FIDOアライアンス→パスワードを無くす技術
    ③モバイルペイメント
    →エムペサ、リブラ
    ④PFM パーソナルフィナンシャルマネジメント
    ⑤P2Pレンディング
    ⑥ロボアドバイザー
    ⑦ライフログなど、情報の活用
    ⑧決済サービス(トランザクションレンディング、ファクタリング)
    ⑨インステック

    ・イノベーションのジレンマを既存金融機関は乗り越えられるか→RPV理論
    ・利用者保護をどう設計するか

    ・APIエコノミー
    ①参照系と実行系

  • ■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001090449

  • 自動化チームに異動になって、フィンテックをまずは体型的に学ぼうと思い読んだ一冊。
    やっぱり、学ぶよりも手を動かすのが一番だと思った。知識も大切だけど、書いてあることを完璧イメージする事は難しくて、実践してこそスキルは身につくものだと体感した。

  • 教科書としてよくできていてさすが。この本の時点から進化がないような気がするが…

  • Fintechに関する業務知識の習得のために読了。
    Fintechの成熟段階を4段階に分けており、特にFintech4.0とITベンダーの関係性については納得の部分が多かった。

    今日のFintechの市場規模・参入状況を鑑みると、これからの課題としては法規制など、グローバル化に伴う障壁の撤廃が挙げられる。その点、諸外国の法規制と足並みを揃えると同時に、民泊における特区整備のケースのように、Fintechでもサンドボックス化させた環境下での研究開発・内資のスタートアップの競争力強化なども構想としては必要かもしれないと考える。

  • マクロと各論が混ざっている
    わかりやすいところと分かりにくいところ、難しい内容をさらっとだけ書いてある箇所がある

  • 大枠かと思いきや細かい話も多かった。

  • アメリカとは世の中の移り変わりのスピードが違う。ミレニアム世代が牽引したフィンテック。そして高齢者が主流のままの日本。これは経済成長せんわ。アメリカは新興企業が産まれすぎ。羨ましい。

  • テクノロジーの進化を全体感を持って捉えれた。fintech1.0〜4.0まで。あとがきが秀逸。著者の柏木さんがfintechに興味を持ち始めた当初の業界関係者からのネガティブコメント。イノベーションのジレンマ。危機感とワクワク感を持って自分も発信をしていきたい。

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著者プロフィール

野村総合研究所 上級研究員
1972年福岡生まれ。96年東京大学経済学部経済学科卒業後、野村総合研究所入社。マーケティング、経済学、ITなどの分野にくわしい。2015年10月より経産省「FinTech研究会」のメンバー

「2016年 『フィンテック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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