台湾人と日本精神: 日本人よ胸を張りなさい

著者 :
  • 日本教文社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784531063499

作品紹介・あらすじ

『街道をゆく四十 台湾紀行』に「老台北」の愛称で登場し、司馬遼太郎から絶大な信頼を寄せられた著者が、日本統治時代や蒋介石統治時代の知られざる"台湾の真実"と現代日本人が失った"日本の心"を赤裸々に語る。

感想・レビュー・書評

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  • 台湾は、日本が日米戦争に負けた後、
    チャイナの国民党の支配を受けた。

    その台湾国民党政府が、
    住民に恐怖政治を敷いた。
    すなわち、台湾の白色テロである。

    「ぼろぼろの綿入り服に唐傘を背負ってわらじ履き、天秤棒に竹籠を下げ、竹籠の中には鍋釜が・・・」
    著者の蔡焜燦が、目にした国民党軍の姿である。

    そのような党や軍が、かつての日本「台湾」を統治したのである。
    民度の低い人間が、民度の高い民を統治したのである。
    これは猛烈な悲劇である。

    現在の台湾は、民主化して、そのような悲劇は過去になったが、
    自分勝手な夢を他者に押し付ける、
    肥満した大国が隣に厳然と存在する。

    台湾の憂鬱は続く。

  • 日本統治下の台湾を経験した著者による書。

    大戦後の中国国民党(外省人)統治との比較において、日本による統治がいかに模範的であったか。
    大戦時に召集を受けられずに悔しい思いをし、召集開始時の志望倍率が何百倍にも達したという台湾人が、日本人としての誇りをどれ程持っていたか。(「当時台湾は戦後言われる「植民地」ではなく、日本の「領土」であった」)
    終戦直後「戦勝国人」として傍若無人の振る舞いをした半島人に比べ、「日本人」として悔しさを噛み締めた台湾人。

    戦後の「自虐史観」による教育を受けた人間としては100%そのまま受け入れて良いものか半信半疑にならざるを得ないが、実際に経験したものの言葉の重みは否定できない。

    司馬遼太郎の「街道を行く・台湾紀行」が日台双方にとって、それほど重い意味を持つものとは知らなかった。

  • 戦後、86年経っても未だ世界一の親日国家である台湾。大東亜戦争も経験した著者が日本人に贈ってくれた応援歌です。
    戦後、GHQ・日教組により植え付けられた自虐史観を解き放ち、日本人としての誇りを取り戻すきっかけを与えてくれます。
    そして、親日国家がつくられた原因には、必ず日本人の先人達の歩みがあることを教えてくれました。

  • 絶対に日本では学ぶことのできない「台湾の真実」
    もし日本が関わらなければ
    台湾はこのような素敵な場所には
    なりえなかったことでしょう。

    驚いたのは戦争の項目、
    無理無理行かされていたと思っていたのに…
    そうではなかったのですね、そこが驚きです。

    ここに出てくるのは
    ある作家の有名な作品。
    こんなに貢献していた人だったんですね。
    そんな台湾を描いたシリーズ、ぜひ読みたいなぁ。

  • 現代の日本人が忘れた心(精神)が満載です。現代の日本が台湾に置き忘れた心。私見では台湾に残されたこの日本人の心はまもなく台湾からも消えようとしている。日本が世界に誇るべきは経済力でも軍事力でもない。日本民族が脈々と受け継いできた心ではないかと思う。日本から、そして台湾から消えてしまう前に日本人はこの心を取り戻さなければならない。ほんの50年時をさかのぼればよいのだから・・・。

  • ずいぶん前に読んだ本です。この本は意図的に絶版になった本です。この本が多くの人の手元に届かないことを残念に思います。

  • 中盤やラストを読んでいて、あまりの優しさに涙が溢れてしまった(ほんとに)。確かに「自分の国を愛せない人は、他の国を心から愛せない」のかも知れない。日本という国をもっと愛すること、良い部分に目を向けること。日本人である事に誇りを持つこと。「元日本人」として忠告してくれる蔡さん。考える時も日本語らしい。不思議に感じてしまうけれど、その世代の台湾の方にとっては当たり前の事なのかな。「反日」の国に囲まれている(ように感じてしまう)日本。小さな頃から「日本万歳、日本は最高だ」と教えられていたら今の日本人はまた別の性格になっていたのかな? どちらが良い未来なの。もっと自国を愛して、この国の役に立ちたいと思う(海外にいようが国内にいようが)。

  • 不覚にも泣かされました。
    この本は日本の戦後教育の歪みで気力を失ってる私たち全てに対した暖かく厳しく、決して身内褒めなどではない客観的な観点から書かれたメッセージがところせましと詰め込まれています。暖かくて厳しいおじいちゃんの様な、この本の著者の方がご存命の内に会ってみたくなりました。

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