押井守・映像機械論[メカフィリア]

  • 大日本絵画
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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784499227544

作品紹介・あらすじ

押井守監督作品の深奥をただよう偏執的メカ愛好癖 レイバー、プロテクトギア、戦車、攻撃ヘリ、銃など多様なガジェットが物語る押井メカワールドの神髄。

感想・レビュー・書評

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  • 押井守氏が今までに手がけてきた映像・漫画作品におけるメカニック論、デザイン論、そして演出論を総合的に語り尽くした(まだ足りないかもしれないが)一冊。 特に『機動警察パトレイバー』におけるレイバー論などは特筆に価します。ここまでデザイナーに対して正面切ってバッシングをカマせる人が他にいようか(笑)。 他の作品に対しても、愛というより偏愛を持って望んでいるのだなぁ…と思わずにいられません。 竹内氏のイラストも見所満載で、本書に隙は見当たりません。 押井作品が好きな方以外にも、自信をもってオススメできる一冊ですよ。

  • 著者が、『ケルベロス』関係のヘリに関して然るべくやらないメカデザの人を叱り、物理的にアレな二足歩行を批判しつつ、かつそれに即したものを『パトレイバー』スタッフが作ってくれないばかりかホヴァー推進!!する機体まで出る(HALX-10は個人的にいっぱいちゅき。あとロシヤのドシュカも)様に嘆息し、といろいろ苦労しながら作った、といふのを書く。
     『ケルベロス』のこの本だけ設定の「ソルティ・ドッグ」は良いと思ひます。後その作品に出る装甲はあくまで鎧であって、といふ押井守説は、なんかグッとくる。

     ソ連のレイバー、ドシュカと言ったら、パトレイバーにリスペクトする人が造った映画(ソ連崩壊の頃公開)で悪者がソ連を物理的に粉砕してるんだよなぁ。

     『天使のたまご』これ読んだからってエロティックにならないけど これ読むとふーん。

     『攻殻』の、ワザヲキとしての草薙少佐と、ワキとかとしてのバトー、の依代であるシンクタンク(思考戦車)の解釈は面白かった。

  • イクストル誕生秘話が一番楽しい。

  • 我らの大将、押井守さんが極めてどうでもいい設定と、どうやれば売れないけど失禁しそうなほどイカすメカが演出できるかを延々と語っている珠玉の一冊。
    とりあえず気持ちはわかりますが出渕さんをボコるのはやめてあげてください。

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著者プロフィール

映画監督、作家。1951年、東京都大田区生まれ。
竜の子プロダクション、スタジオぴえろを経てフリーに。主な監督作品に『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(84)『天使のたまご』(85)『機動警察パトレイバー the Movie』(89)『機動警察パトレイバー2 the Movie』(93)『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(95)。『イノセンス』(04)がカンヌ国際映画祭、『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』(08)がヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品。実写映画も多数監督し、著書多数。2016年、ウィンザー・マッケイ賞を受賞。

「2024年 『鈴木敏夫×押井守 対談集 されどわれらが日々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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