コンサルタントのための“キラーコンテンツ"で稼ぐ法 (DO BOOKS)

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  • 同文館出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784495523213

作品紹介・あらすじ

「売れているコンサルタント」と「その他大勢のコンサルタント」との違いとは何か?他に替えがきかない独自性=「キラーコンテンツ」はどう作ればいいのか。あなたの強みを"売れるカタチ"にしよう!

感想・レビュー・書評

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  • # 書評☆4: コンサルタントのための"キラーコンテンツ"で稼ぐ法 | 技術者必見のキラーコンテンツの作成方法と販売方法

    ## 概要
    - 書名: コンサルタントのための"キラーコンテンツ"で稼ぐ法
    - 副題:
    - 著者: 五藤 万晶
    - ISBN: 9784495523213
    - 出版: 2014-09-11
    - 読了: 2020-12-03 Thu
    - 評価: ☆4
    - URL: money.senooken.jp/post/2020/12/03/

    ## 評価
    コンテンツ・ビジネスに興味があり,調べていて見つかった数少ない本の一つだ。

    士業やコンサルタントがそれぞれのキラーコンテンツを作って商売として成功するための方法について解説している。

    コンサルタントの失敗するケースや,先生業の構図について説明し,本書のメインであるキラーコンテンツの作り方と売り方について書かれていた。

    コンサルタントだけでなく,専門性をもっている技術者にも通用する話で,本質的な部分に迫った内容になっており,とてもよかった。

    ## 引用
    > ### p. 52: 絶対に知らなくてはならない先生業の構図
    こちらの節では,先生業の構図について説明されていた。

    専門性と人数から以下の4に分類される。

    - A: Acadeby
    - B: Business
    - C: Culture
    - D: Doctor

    そして,先生業は本質的にアルバイトと同じ時間給の仕事であるため,時間あたりの単価を高めるために,BDゾーンを狙わないと難しくなるということが書かれていた。

    そして,お金をもっている決済権限者に響くテーマになっていないと難しいということだった。

    > ### p. 112: 学んだことを教えてもコンサルタントになれない
    第4章からは,本書の肝となるキラーコンテンツの作り方について書かれていた。

    キラーコンテンツのベースとなるのは,教科書や本などに書かれている一般的な情報である。そこから,「その人からでなければ教えてもらえない」という状態に構築する必要がある。

    これがどういうことかというと,「自分が学んだことを直接教えていない」ということになる。自分が一般的な情報から学んだ内容を,あるテーマに体系立てて組み替えて,自分が発案した効果的なノウハウを教えることがキラーコンテンツの本質になる。

    > ### p. 130: 経営者向けに変換する
    前節でキラーコンテンツのベースとなる考え方がわかったところで,具体的にキラーコンテンツを作成する手順が説明されていた。

    まず第一に自分のコンテンツを経営者やお金をもっている人向けに変換する。例えば,最初に「社長のための」というフレーズを付けたテーマにする。そして,このテーマにふさわしい内容にするために足りない部分を埋めていく。

    自分が学んだことを組み立てるのではなく,期待されるテーマやイメージを先に作り,それに足りない部分を埋めていくという順番になる。

    また,自分のテーマの中で,影響度の大きいもの,動かすお金の大きいものに注目するというのもキラーコンテンツのポイントとなる。単なるデータ整理であっても,全社員の仕事効率が上がる戦略というふうにすると聞こえ方が変わってくる。

    自分のテーマを,経営者や大きなお金・影響の大きい部分に特化させることが,自分独自のキラーコンテンツの手っ取り早い方法となる。

    > ### p. 153: 「コンサルティング」は、売れるカタチになっているか?
    第5章では,キラーコンテンツの販売方法について解説されていた。

    一般的なマーケティング手法では顧客の求めることを聞き出して提案するという方法がとられる。しかし,そもそも知らないことは誰も答えられない。そこで,「何かありませんか?」という受け身の姿勢ではなく,「これ,どうですか?」企画提案型にすることで,潜在的なニーズを発掘できる。

    例えば,旅行のパックツアーがこれの最たる成功例となる。提案情報に触れたことで,需要が喚起されるということがある。

    そこで,コンサルタントにも同じくパッケージ商品を作ることを提案している。

    実際の構築方法については[ホームページ](http://drgc.jp)への誘導で終わっていた。

    ## 結論
    技術者や専門家が自分の能力で商売をしていく上でのポイントが書かれていた。

    影響の大きな部分にフォーカスをあてて,売りやすい形のパッケージ商品を作るというコンテンツ・ビジネスで重要な視点を学ぶことができた。

    このあたりを意識していきたいと思った。

  • 経験から生まれたロジカル。コンサルタントのコンテンツに必要なものと著書が終始一貫していて、凄い。
    実体験からの現場の臭い、テーマと対象。それでいて、実際にこの著に書かれているものを身につけるには、著者にコンサルして欲しいと感じさせる。うーん、本当に戦略的というか、頭が良いなあ。

    ・Fさんは、これまでにいろいろな人に「どうすれば、売れるようになるか」を、山ほど聞いてきたそうです。
    “人を引きつける講演ができていないからダメだ
    “本がヒットしていないからで、売れる本を出さないと
    “セミナー会社や商工会の担当者などに、もっと顔を売って
    “ホームページに、もっと幅広くメニューを掲載するべきだ
    “実績がないのに、コンサルタントの単価が高すぎる
    “バックエンドの獲得は確率論だから、講演回数をもっと増やして
    “仕事を振ってもらえるように、先輩コンサルタントにつくべきだ
    “資格がなければ信頼されないし、仕事は取れない
    “あなた自身のことをもっとアピールしないと、わかってもらえない
    “名刺に、もっ と趣味とか経歴など、盛りだくさんの情報を載せて
    なるほど、それなりにごもっともなことばかりです。実際、私も同じようなことをおっしゃる方に、お会いしたことがあります。しかし、私の考えは違っていて、これらのことをまったく重要とは考えていません。むしろ、間違いとさえ考えています。
    なぜなら、どれも本質的に、「コンサルタントとして成功する」こととは関係がないからです。

    ・先生業の4象限
    大人数⇔少人数orマンツーマン
    専門性が高い⇔専門性が低い

    学校、学習塾、簡単かつ大人数→Aゾーン(Academy)
    簿記、経理、ビジネス研修→Bゾーン(Business)
    ピアノ、PCなどお稽古、個人レッスン→Cゾーン(Culture)
    個別相談、コンサルティング→Dゾーン(Doctor)

    ・ セミナーでも、個人レッスンでも対象が個人のものとビジネスのものでは、単価がまったく異なる。接待の食事では1万円が安く感じるのに、プライベートだと高く感じるのと一緒。マンツーマンのコンサルティングでは、まずDとCのD側(ビジネス)であることを意識すべき。そしてその場合、契約の決定権者である責任者と受講者が違うことを意識してメニューを組む必要がある。

    ・「本質的によいこと」や「成功すること」を集中してはじめると、自然と、やらなくてよいことはやらないようになる。ちょうど、健康のために「食べ過ぎない」「お酒を飲み過ぎない」「夜更かししない」「間食しない」と、やってはならないことをひとつづつやめるよりも、毎朝のジョギングを習慣づけるようにすると、い つの間にかどれもしていない、というのと似ています。

    ・「なぜ、この資料を作っているのか」、「この資料の作成意図は何か」、「なぜ、この手順で進めていくとうまくいくのか」、「つまづくのはどういう所が多いのか」、「そもそも、なぜ問題が起きているのか」、「問題が起きないようにできないのか」といった思考方法こそが重要です。

    ・コンサルタントとして、その他大勢の同業者から一歩抜きん出て、大きく売れていくようになるための「キラーコンテンツ」、「コンサルティングするテーマ」を、どう設定していけばいいのでしょうか。
    このとき、多くの人が真っ先に考えがちなのは、いわゆる[マーケティング的な差別化戦略」です。しかし、これまでにもご説明してきたとおり、 この手法や発想は、競合だらけの中でどう生き残るかというものであり、BやCゾーンの先生、職種的には研修講師や士業の方々向けの方法であり、実はコンサルタントの方が安易に取り入れて失敗しやすい、最も典型的な落とし穴のひとつです。

    ・まず一つ目の方法は、「そのまんま」と思われるかもしれませんが、ズバリ、「経営者向けに変換する」という方法です。
    …その方法とは、テーマを、
    “社長のための、○○のやり方(○○戦略)
    “エグゼクティブのための、○○のやり方(○○戦略)
    “中小企業のための、
    “事業部長のための、
    といった表現に置き換えて考えるという手法です。あまりにも当たり前の方法のように思われるかもしれません。このことをお伝えして、「馬鹿にして いるのか!」と怒り出す方がたまにいらっしゃるのですが、とんでもない、こちらは大まじめでお伝えしています。
    …経営者向きのフレーズをつけてテーマ設定を行なったとき、その言葉から「何か特別なもの」や「特殊な感じ」、「妙なイメージ」が感じられることがあります。あるというより、ほぼすべての場合でこのような違和感を感じます。
    たとえば、「決算書の読み方」という、総務・経理担当者向けのテーマに、経営者向きのフレーズをつけてみると、「社長のための決算書の読み方」というテーマができますが、これを見たとき多くの人は、「何か社長ならではの、特別な決算書の読み方があるのでは?」と感じるはずです。この違和感こそ、「どこを修正、補強すればいいかを教えてくれてい る」ポイントなのです。

    ・口を酸っぱくして申し上げますが、テーマが「サラリーマン」や「ビジネスマン」を対象としている限りは、Dゾーンの経営者はまず見向きもしてくれません。


    ・忘れてはならないのは、「Dゾーンにとって重要となる金額」とはいくらなのかということです。…大きなお金が絡むテーマとはどういうことかというと、
    “会社全体の売上に影響する(3割とか)
    “社員全体に影響する
    “表面的ではなく、構造的に変わる
    “大きな投資でも、より大きなリターンが見込める
    “事業部全体に影響する
    “新たな事業部の設置や廃止に関係する
    “会社に大被害をもたらすリスク対策
    などといった内容が挙げられます。これらのことが何を表わしているかと言うと、経営者としてのパーソナルなものを除けば、後はすべて、「会社全体に相当影響すること」ということがわかります。

    ・コンサルティングを、企画提案型にしていく必 要があります、とお伝えしましたが、「企画提案型」って、どういうふうにすればいいのか?という質問をよく受けます。このとき私は、わかりやすいように「旅行」でご説明するようにしています。
    …パックツアーが日本に登場して数十年になりますが、経済成長を加味しても、パックツアー搭乗時の日本人の海外旅行者数12万人が、今や1800万人にと、150倍に拡大した事実は、その効果の大きさを物語っていると言えるでしょう。

    ・私はときどき、「幸運の女神というのは、やっぱり見てくれているのかな?」と思うことがあるのですが、これは決まって、腹を据えて真剣に努力を続けている人たちにやってきています。

  • 読了せず

  • タイトルだけ見ると買わない本にフォルダリングするが、立ち読みして購入。
    有形サービス販売と違って、無形サービスの価値提供について掘り下げてある。
    これは会社員であっても同じで自分のリソースは必ずしも有形サービスでないため自分が組織に貢献するため努力の方向性を考えさせられる。
    YouTubeでコンサル出身の方が激推ししていた理由がわかった。
    セミナーや勉強会を開催する機会がある人にとっては参考になる章もあって、コンサル以外の方にもおすすめ。
    いい本。

  • コンサルタント業についての見方が変わった。

    期待されるテーマやイメージを先に作り、それに足りない部分を埋める
    大きなお金が動く接点から作る
    メニューの構築、商品化
    テーマの一貫性
    専門性を高める

    参考になった。

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  • ★5
    No Kindle

  • 筋の通った内容で、なるほど、と思えた。
    コンサルタントを目指す人は一読の価値はあると思う。

    セミナー講師を本業にしたい人と、
    コンサルタントを本業にしたい人で、
    必要な資質や努力すべきこと全然違う。

    キラーコンテンツを持ち、
    それをベースに一貫した内容を発信し、
    深堀りを続ける努力が大事。
    「やってはいけないこと」をやらないことが大事。

    なるほど。

  • 講師とコンサルタントの違い。
    コンサルティングのテーマが経営者向きでないとコンサルタントとしては失敗する。
    個人向けではエクゼクティブを相手にする。

    個人系かビジネス系か。
    他人が払うか自分が払うか。
    個人+他人=学校の先生。個人+自分=講師
    ビジネス+他人=講師。ビジネス+自分=コンサルタント。
    コンサルタントは、研修とは言わない。研修をするのは社員向け=講師。
    対象に決定権がない。

    メニューは少なくする。教えられるものを限ってキラーコンテンツ化する。看板メニューを徹底的に磨く。専門性。

    自分を売ろうとするのはコンテンツに差がないから。
    代行、下請けにならない。
    学んだことを直接教えない。独自のものに加工する。

    キラーコンテンツ化のコツ=経営者向けのフレーズを使う。「社長のための~」など。
    ニーズを聞かない=ニーズを聞いていたら新しいものは生まれない。知らないことはだれも答えられない。
    パックツアー化する。パッケージ化して提案する。一冊のコンサルティングブックを作る。

    呼び、こそ武器=web、セミナー、本で呼ぶ。本には一貫性が必要。専門以外の本を書かない。営業ツールをつくる=パンフレット、価格表。

  • キラーコンテンツの必要性はもっともだが、本書内でも誤ったケースとして注意されているように、そもそも前提として売るものを間違っているコンサルが多いことに気づかされる。

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