ミクロ経済学〈1〉市場の失敗と政府の失敗への対策 (プログレッシブ経済学シリーズ)

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  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (458ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492812983

作品紹介・あらすじ

日本が直面している現実の経済政策問題を評価する方法を学ぶためのミクロ経済学の入門テキスト。基礎理論と、「市場の失敗」「政府の失敗」の分析をとおして基本的な考え方を学ぶ。

感想・レビュー・書評

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  • <シラバス掲載参考図書一覧は、図書館HPから確認できます>https://libipu.iwate-pu.ac.jp/drupal/ja/node/190

  • 財政学の理解のためには、ミクロ経済学の知識は必須です。本書では、数学を用いずに、現実の経済政策問題を数多く分析している点に大きな特徴があります。Ⅰを読んだ後は、引き続きⅡを読むことを薦めます。

  • ミクロ経済学の観点から政策を考える。必読の書。

  • ゼミ3年春輪読。

  •  ミクロ経済学の入門書。経済学者にも評価が高い(「経済セミナー」2010年12月号他)。
     加減乗除以外の数式を用いず、厳密な証明はされていないが、グラフで説明されており、理解しやすい。
     また、日本の現実の経済政策問題を数多く分析しており、学生だけでなく、もしろ社会人に興味が持てるものとなっている。一方で、各々の応用経済学で分析されているものを、基礎理論のみで分析しており、結論に疑問のものもある。
     2巻のうち第一巻は、「基礎理論」から「市場の失敗」、「政府の失敗」まで述べている(「不確実性」「ゲーム理論」は無し)。
     筆者は、日本の政界、官界、ジャーナリズムが経済学を知らないと主張しており、日本の経済学の普及に役に立てればとしている。

  • 子供が大きくなったら読ませようか。

  • ピグー税やコースの定理、市場の失敗と言われる4つの意味など
    聞いたことはあるが意味を知らないことをおおまかではあるが
    理解することができた。

    さぁ、次は2巻だ。

  • 大学時代にお世話になった八田達夫先生による、ミクロ経済学の学部向け教科書。
    ミクロ経済学の復習をしたい&執筆のお手伝いまでさせて頂いたのに未だちゃんと読んでいない事に対する申し訳無さからちゃんと読んでみる事に。
    練習問題も豊富で、現代日本経済の抱える問題等についての言及も多く、初学者でも十分楽しめる内容かと。
    個人的に、八田先生らしい口調/語り方が随所に見られるのもツボ。
    本人も認めている通り、「合理的思考」の学者さんの本です、と言う事は念頭に置いて読み進めるのがいいかと。

  • ひさしぶりに読み返してみたが、改めて八田先生のありがたみを実感した本である。数学を学ばぬ初学者が直観的に理解できるように、極力言葉とグラフで説明しようとする粘り強い姿勢には、脱帽である。また、これから経済学的思考をもって社会を考えていくための指針として使えるよう、より多くの事例を載せ、現実感覚を養うように心がけたことも評価に値する。経済学を学ぶ自分としては、数学的理解を補う直観的理解を行うことが優れた教科書の一つの条件だと認識しているが、この本にその批判は適切ではないと思う。なぜなら、この教科書は全ての人に開かれたものであるからだ。東大の基礎クラスでも補助教材として使われ始めているらしいが、主要教科書にしてもいいのではないだろうか。さんまやばなななど説明の便宜上、使われている固有名詞がいささか突拍子もないが、そこは覚えてやすくためだとして目をつむるべきだと思う。

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著者プロフィール

八田 達夫(ハッタ タツオ)
大阪大学名誉教授・政策研究大学院大学名誉教授
1943年東京都に生まれる。1966年国際基督教大学(ICU)教養学部卒業。1973年ジョンズ・ホプキンズ大学経済学部博士(Ph.D.)。オハイオ州立大学経済学部助教授(1972-74年)、埼玉大学教養学部助教授(1974-77年)、ジョンズ・ホプキンズ大学経済学部助教授・准教授・教授(1977-85年)、大阪大学社会経済研究所教授・所長(1986-99年)、東京大学空間情報科学研究センター教授(1999-2004年)、国際基督教大学教養学部教授(2004-07年)、政策研究大学院大学(GRIPS)学長(2007-11年)、学習院大学客員研究員・特別客員教授(2011-13年)を経て、現在、大阪大学名誉教授・政策研究大学院大学名誉教授。

「2013年 『ミクロ経済学 Expressway』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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