- Amazon.co.jp ・本 (516ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492534175
作品紹介・あらすじ
アイディア創出から、ビジネスモデル構築、事業の循環まで――
日本におけるビジネスモデル研究の第一人者が、実務の最前線で活用されている方法、海外のイノベーション教育プログラム、学術の先端領域、を数多くの事例、ビジュアルとともに一冊に凝縮した「実践ガイドブック」。
【本書の主な内容】
第1部 ビジネスモデルの基本
ビジネスモデルとは何か、それを学ぶ意義がどこにあるのか。これらの前提を押さえたうえで、フレームワークの使い方や、ビジネスモデルを創造するサイクルについて学びます。
第2部 分析から発想への「飛躍」
異業種のビジネスモデルを模倣する発想法、常識を疑うブラケティング発想法、過去から未来へのトレンドを書き出す未来洞察法など、アイディアを発想する方法を紹介します。
第Ⅲ部 発想をカタチにして検証
世界で活躍するデザインファームは、どのようにプロトタイプ(試作)をつくり、筋の良さを確かめるのかについて、ビジュアルな表現やストーリーで語る方法を説明します。
第Ⅳ部 ビジネスモデルの発展的学習
成長する仕組みづくりに向けた好循環のあり方、創造的なアイディアを得るための人脈づくり、サイエンスとアートのバランスを保つことの大切さなどを紹介します。
感想・レビュー・書評
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力作。発想法にも触れられており、これから事業構想したい人だけでなく、何か新しい企画をしたい人にもお勧めできる。
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アイデア出しの観点が整理されているとは思うが、その観点を活かしてアイデア出しするには、方法を自分で少し整理する必要があると思う。知識は身につくが行動につなげ辛い感覚。
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ゼロからつくるビジネスモデル
まえがき
見知らぬ世界へ
実践のガイドブック
ビジネスモデルへの関心の高まり
ビジネスモデルを扱った書籍
本書の構成
第Ⅰ部 ビジネスモデルの基本
第1章 チャンスを見逃すな
1 ビジネスチャンスを認識できない日本人
同じコインの表裏
アイディアが大切
2 発見か創出か
分析の限界
アイディアが生まれない理由
3 アイディア発想は技術
第2章 エジソンは何をした人?
1 発明とイノベーション
エジソンの偉業 その1
エジソンの偉業 その2
2 ビジネスモデルのイノベーション
イノベーションとは
3つのイノベーション
3 イノベーションを読み解く
イノベーション その1
イノベーション その2
4 技術やノウハウの価値を最大化する
ビジネスモデルのリデザイン
技術やノウハウ
第3章 ビジネスモデルを学ぶ意義
1 なぜ、ビジネスモデルを学ぶのか
もうけの仕組みを超えて
2 事例 スノーピーク
概要
ユーザーコミュニティ
ミッションと目標
全社戦略と事業戦略
事業戦略を体現したビジネスモデル
ユーザーの声に徹底して応える
3 ビジネスモデルとは何か
一貫性の要となるもの
ビジネスモデルの定義
スノーピークの今後の展開
第4章 フレームワークとうまく付き合う
1 ビジネスモデルの描き方
2 要素に注目する
事業コンセプト
ビジネスモデルの4つの箱
ビジネスモデル・キャンバス
要素に注目したフレームワークの使い方
3 関係に注目する
価値交換図
ピクト図解
関係性に注目したフレームワークの使い方
第5章 ビジネスモデルの創造サイクル
1 「分析・発想・試作・検証」のサイクル
①分析
②発想
③試作
④検証
2 創造性の論理1 具体と抽象の往復運動
物事の枝葉を切り落とす
①抽象化
②具体化
3 創造性の論理2 論理と思考のタッグ
論理的思考
①論理から思考へ
②思考から論理へ
4 サイクルの重心
すべてが必要
第Ⅱ部 分析から発想への「飛躍」
第6章 良い模倣と悪い模倣
1 ゼロイチは幻想
はじめに模倣ありき
良い模倣と悪い模倣
2 見えない仕組みが大切
似た者同士を探せ
ビジネスモデルに注目せよ
グルーピング
縦方向の模倣と横滑りの模倣
3 事例 KUMONの学習療法
KUMONの教育 「教えない教育」
学習療法の課題
刑務所の運営から学ぶ
KUMONの実証調査事業
4 模倣の能力はイノベーションに通じる
事例からの学び
イノベーションのDNA
5 守破離のごとく
第7章 反面教師からの良い学び
1 賢者の学び
良いお手本も反面教師になる
反面教師による発想が有効な理由
業界の繁栄につながる反面教師
2 逆転の発想は有効なのか
ブルーオーシャン戦略
3 事例 ドラゴンゲート
主要顧客としての女性
興味を持ってもらうための価値提案
リピートしてもらうための価値提案
①神話の法則
②日本のプロレスならではの即興性
③多数のユニットが繰り広げる複雑な展開
4 逆転の発想で価値提案
バリューカーブの活用
第8章 ビジネスの「当たり前」を疑う
1 観察の心構え
2 ブラケティング
観察してみよう
観察のポイント
3 事例 メルセデス・ベンツ日本
当たり前を疑う
イオンモールでの展示
コンパクトモデル
クルマを売らないショールーム
アニメコンテンツの制作
正規販売店にも「当たり前」を疑ってもらう
4 当たり前を疑う環境づくり
①ブラケティングを促す
②レンズの交換を勧める
③焦点を未来に向けさせる
④ブラックスワンを見せる
新しい目を持つ
第9章 未来を予測して発想する
1 睡眠の大切さ
あなたは眠れていますか
未来予測によるアイディア発想
2 睡眠の質を測る
高橋幸司さんのミッション
3 エムールの2つのサービス
第1のサービス
ソリューション提案
第2のサービス
サービスの全体像
4 未来予測
ヤヌスコーン
ヤヌスコーンの3つの特徴
3つのトレンド
①技術の進展と普及
②社会における信頼基盤の変化
③経済における労働者の扱いの変化
パーソナル化
5 分析から発想へ
4つのステップ
①定点観測を行う
②自身の感覚とのギャップ
③トレンドを象徴する出来事
④イベントとイベントを線で結ぶ
第Ⅲ部 発想をカタチにして検証
第10章 肝心なものは描かない
1 デザイナーの流儀
月曜日の懇親会
2 何を描き出し、何を描き出さないのか
背景を説明する
3 独特な試作と検証
①分析
②発想
③試作
④検証
第11章 美しい「経験価値」のストーリーをつくる
1 経験価値
2 事例 アンプクア銀行
背景と歴史
リテールコンセプト
パールストア
3 美しい経験価値はどのようにデザインされたのか
zibaのデザイン手順
①ブランドキャラクターの設定
②ブランドアイデンティティーの探求
③経験をデザインする
4 「脚本、舞台、役づくり」による試作と検証
三位一体のストーリー
セルフキャスティング
セルフキャスティングの強み
第12章 パートナーと「共創する」
1 共創に向けた試作づくり
大事を成すために
2 事例 KUMONとBRAC
ビジネスモデルの限界
転機が訪れる
素朴な構想
教室で稼いでもらう
JICAの助成に申し込む
第1ステップ 「先行パイロット」での検証
第2ステップ 「パイロットでの検証」
アベド総裁からの重い言葉
直営教室による実験
3 パートナーとの試作と検証
ビジネスモデルの試作と検証の実験
①素朴な構想
②ビジネスモデルの設計
③プレパイロット実験
④パイロット実験
⑤ビジネス実験
4 共創を成功させるカギ
学ぶべきこと
「三方良し」を超えるために
第13章 技術と市場の「運命の出会い」
1 動物から靭帯を移植する
アスリートの致命傷
牛や豚の腱から人工靭帯をつくる
2つのアプローチ
2 発想のきっかけ
最大の障壁、滅菌の壁
遠い世界からのアイディア
靭帯への活用
心臓弁の難しさ
3 試作と検証
段階を経たプロトタイピング
特許申請と会社の設立
4 複線型の仮説検証
小さく、早く、賢くサイクルを繰り返す
複線型の検証サイクルであること
①技術開発
②市場開発
多様な次元の知識を蓄積し、組み合わせる
探索的実験計画
第Ⅳ部 ビジネスモデルの発展的学習
第14章 好循環をつくる
1 急成長の秘訣
急成長をめざして
好循環の仕組み
システムシンキング
2 事例 HEROZ
将棋から始まる
ユニークな課金
異なる分野に展開
パートナーとしての顧客企業
課金の方法
開拓した業界を深耕する
3 好循環の論理
好循環を描いてみる
営業はしない
4 戦略的な組み手
好循環をつくるために
ビジョンが組み手を決めた
社会的な価値が出せる領域に絞る
創造した価値に応じたリターンを得る
第15章 創造性の神話を超えて
1 正しい理解
5つの質問
神話の逆を行く
2 事例 JINS MEMEとThink Lab
集中できる場所
Think Lab
3 神話との照合
「ひらめき」の神話
「孤高のクリエイター」の神話
「専門家に頼るべき」という神話
①川島隆太さんからの学び
②入山章栄さんからの学び
③石川善樹さんからの学び
「制約」にかかわる神話
「最高の製品」の神話
オープンなチームによるイノベーション
第16章 事業創造はサイエンスかアートか
1 その発想は分析か直感か
科学者の発想法
芸術家の発想法
2 発言内容から分析する
オズボーンのチェックリスト
3 科学者と芸術家の発想法
2人の科学者の発想法
2人の芸術家の発想法
4 経営者の発想法
科学者タイプの経営者
芸術家タイプの経営者
バランスタイプの経営者
第17章 ビジネスモデルを学術的に読み解く
1 適切な戦略思考のために
ビジネスモデルは愚者の言葉?
定義の大切さ
どれだけ広く含めるか
どれだけ細かく要素分解するか
範囲と解像度から整理する
2 学術に裏づけられたつくり方
4つのアプローチ
①戦略的分析アプローチ
②パターン適合アプローチ
③デザイン思考アプローチ
④仮説検証アプローチ
3 上手な使い分け
補完して利用する
付録1 ビジネスモデルの「型」 パターン化の事例集
ビジネスモデルの模倣とパターン化
パターン化の意義
「パターン集」ではなく「パターン化の事例集」
フレームワーク
事例紹介の流れ
CASE 01 SHOWROOM
「スナックコミュニティ」のビジネスモデル
国内最強の動画配信サービス
①素人演者の支援
②リスナーの可視化
③共創の創出
パターンの抽出
CASE 02 ヤクルト
「小口化と信頼構築」のビジネスモデル
世界で愛される飲料
①小口化
②安心して働ける環境づくり
パターンの抽出
CASE 03 コマツ
「IoTによるソリューション提供」のビジネスモデル
①監視センサーとGPSの標準搭載
②販売店とのデータ共有
パターン化と異業種の類似ビジネス
CASE 04 ファクトリエ
「工場直販モデルによる付加価値の創出」のビジネスモデル
国産アパレルの復活へ
①工場直販モデルによるコストカット
②消費者のファン化による継続購入
パターンの抽出
CASE 05 タカヨシ
「不安定商材の補完」のビジネスモデル
日本で最大手の直売所
①野菜の独自の流通システムの確立
②加工品の取扱い
パターン化と異業種の類似ビジネス
CASE 06 スノーピーク
「コミュニティ形成」のビジネスモデル
①1対1の信頼関係構築
②コミュニティ形成
③製品のモジュール化
パターン抽出
CASE 07 しまむら
売り切りと完全買い取りによる他品種・低価格販売
①返品なしの完全買い取り
②商品の徹底した売り切り
パターン化と異業種の類似ビジネス
CASE 08 珈琲所コメダ珈琲店
商材特化のビジネスモデル
①商材を絞ったメニュー構成
②コーヒーとパンの自社生産
パターン化と異業種の類似ビジネス
CASE 09 ビズリーチ
絞り込みと情報公開によってマッチングを最適化する
段階的なプラットフォームの構築
第1段階 求職者とヘッドハンター向けのデーターベース構築
第2段階 採用企業も含めたデータベースの構築
パターン化と異業種の類似ビジネス
CASE 10 ビジネスモデルの描き方 Airbnbを分析してみる
STEP1 プレイヤーを描く
STEP2 プレイヤー同士の関係を探る
STEP3 戦略的打ち手を言い当てる
STEP4 好循環を描き出す
パターンの抽出
付録2 発想法のワークショップ
1 遠い世界からの模倣
①お手本事例の収集
②カード/シートへの記入
③グルーピング
④ラベル付け
⑤お手本の除外と選別
⑥お手本を自社ビジネスへ適用する
2 優れたお手本を反面教師にする
逆転の発想
コンセプトの逆転
ポジショニングマップ
バリューカーブ
3 ブラケティングによる観察
①知っていることを書き出す
②ブラケティングする
③マインドセットを確かめる
④観察する
⑤観察結果を書き出す
⑥観察結果を吟味する
4 ストーリーボードによる試作
あとがき
「ビジネスモデルを創造する発想法」 一橋ビジネスレビュー 2016年秋号~2018年夏号に大幅加筆 -
新規企画でビジネスモデルを検討している自分にはとても参考になる書籍。他社事例も分解されて記載されているのがとてもわかりやすい。ビジネスモデルを勉強されている方は一度読んでみるといいと思います。
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色々な事業を分析できて知識はえられるが、ビジネスモデルが作れるかというとちょっと微妙かも。
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電子ブックへのリンク:https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000084646(学外からのアクセス方法:1.画面に表示される[学認アカウントをお持ちの方はこちら]をクリック→2.[所属機関の選択]で 神戸大学 を選んで、[選択]をクリック→3.情報基盤センターのID/PWでログイン)
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アイデアの作り方~ビジネスモデルの構築~事業を回していくところまで、ゼロからビジネスモデルを作る方法を収録した一冊(滅茶苦茶厚い516ページ!)。ドラゴンゲート(プロレス)、JINS(メガネ)、スノーピーク(キャンプ用品)など、各業界での成功例を交えてストーリーを交えつつ、フレームワークなどが解説されているのでわかりやすい。文章量は多いが、とてもわかりやすかったので、将来的に起業を考えているような人にオススメ。
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摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50193466
日本におけるビジネスモデル研究の第一人者が、実務の最前線で活用されている方法、海外のイノベーション教育プログラム、学術の先端領域、を数多くの事例、ビジュアルとともに一冊に凝縮した「実践ガイドブック」。
(生命融合科学分野 大塚正人先生推薦)