戦略サファリ 第2版 -戦略マネジメント・コンプリート・ガイドブック

  • 東洋経済新報社
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492533192

作品紹介・あらすじ

戦略実現の視点から、戦略論を10の学派に分類。各学派の成り立ちから現在に至るまでの評価・影響を解説する唯一無二の定番テキスト。

感想・レビュー・書評

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  • 読みにくい文章だが、戦略論全体を俯瞰する視点が素晴らしいので、星五つ。

  • 2013年、1冊目の読書は、2012年のラストと同様に、ミンツバーグ先生の『戦略サファリ第2版』である。

    本書を読んで感じたことを幾つか。

    1:最後の章から読むべきであり、それぞれも読むポイントがある
    ※特に最初に読むときには

    戦略形成に関して、10のスクール(流派?研究グループ?)の元となる学術的根拠、研究の変遷、前提条件、各スクールの功罪や、どの業種の企業が、どのステージで、どんな組織スタイルで採用すべきなのかを、書いている。

    最後の12章は、全体を俯瞰する章で、P419,P432,P434,P440、そして、巻末(P448~P451)の各スクールの特徴をまとめた表を最初に見ておくと、効率よく本書を把握出来る。

    本を効果的に読むために12章をじっくり読み、最近の研究論文数などの多さ(良し悪しではなく)という意味で、11章のコンフィギュレーションスクールに関しても、じっくり読む意味がある。

    そして、12章で戦略形成の各スクールの特徴を把握した上で、読み手として、どの部分をじっくり読み、どの部分は読まないかを決めていくと、効果的な読み方が出来そうだ。


    2:内容から感じること①-必要なことは、1つの理論やトレンド、ましてやバズワードではない

    戦略形成の10のスクールそれぞれに功罪があり、読み手の状況によっても、どのスクールのどの部分が「功」であるのか、「罪」であるのかも変わってくる。

    自身の環境(業種、企業の発展ステージ、組織スタイル、事業の外部環境など)にあわせて、必要なものを「統合化」することが必要であることを教えてくれる。


    3:内容から感じること②-単一の知識ではなく、周辺知識、教養などの基礎理論が応用力に繋がる

    何かに取り組む際に、メインテーマである知識だけはなく、教養的な基礎理論やその流行り廃りをざっくりとでも知っておくことで、不確実な状況下の応用力、実践力がみつにくということ。よくいわれる、リベラルアートの重要性、教養の重要性ということ。

    4:個人的に更に内容理解をしたい部分-RBV、変革キューブ、ケイパビリティ

    ・最近流行りのRBV(リソース・ベースド・ビュー:資源ベース理論)、
    ・ミンツバーグの変革キューブ
    ・ケイパビリティ

    に関して

    なので、給与日後に、下記3冊は買おう。

    ・「企業戦略論【上】基本編 競争優位の構築と持続」 ジェイ・B・バーニー
     http://www.amazon.co.jp/dp/447837452X

    ・「資源ベースの経営戦略論」​ デビッド J.コリス
     http://www.amazon.co.jp/dp/4492521518

    ・「ケイパビリティの組織論・戦略論」​ デビッド・J. ティース 、渡部 直樹
      http://www.amazon.co.jp/dp/4502679100


    5:この本を読んだら、『戦略サファリ 第2版』も読んでみよう!!

     「世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア」 入山 章栄
      http://www.amazon.co.jp/dp/4862761097


    以上、5つの感じたことです。かなり、この本からもネタを頂いたので★5つ。
    高い本だけど、得るものが多い。

  • 戦略を広い視点で10にまとめ直したものと理解。個人的にコグニティブスクールとラーニングスクールが戦略の一部として纏められているのが面白かった。
    特に知識スパイラルやコアコンピタンスに関する部分は機を見て読み返したいと思わせる内容。

  • 基本的にストーリー立てになってないので、正直読みづらい。
    さらに各章は、「スクール」と称して経営戦略の理論を紹介している。
    そういう意味で過去語られた数々の経営戦略理論を体系化して、そのそれぞれの特長を解説した内容となっている。
    短編集みたいなものだからそれぞれだけを読んでもよい訳だ。
    とは言え経営戦略とは、そんな単純な答えがない訳である。
    そもそも自分たちの企業の状況によって戦略は異なるはずだし、競合の状況や、自分たちの立ち位置によっても戦略は異なる。
    さらに市場動向や、顧客の状況、社会情勢によっても戦略はさらに異なり複雑化していく。
    つまり企業戦略において「こうすれば必ず勝てる」という方法論を編み出すのは簡単ではないのだ。
    当然に一つに絞ることは出来ない訳で、状況に合わせて戦略はダイナミックに変化していく必要がある。
    果たして、この本がそれぞれの戦略を網羅的に記載されているからと言って、実際に役に立つのだろうか。
    ここは個人的にも疑問を感じる。
    大体章ごととなっている各経営理論、経営戦略は、本来それだけで本1冊以上になる分量だ。
    それが「(このスクールは)大体こういうことである」という感じでまとめられているので、これはコレで物足りない。
    もちろん「コンパクトにまとまっていてよい」という意見もあるかもしれないが、個人的意見としては読みづらいだけだった。
    「この理論は知っている」という前提であれば、復習の意味も込めてまとまった概要から思い出せる点もあるかもしれない。
    一方で、そもそもその理論を知らないとなると、ここの章だけ読んでその本質を理解するのはなかなか難しいと感じるのだ。
    この書籍の意味は「網羅的にまとめたので、それぞれの状況に合わせて必要な個所を読んでね」なのかもしれない。
    そういう意味では全部を読む必要は無くなってしまう。
    私が個人的に腑に落ちたのは、2項目(スクール)だけだ。
    「カルチャー・スクール」と「エンバイロメント・スクール」である。
    なぜこれかと言うと、今の自分の会社で足りてない、喫緊の課題にマッチしたのがこの2つだったのだ。
    例えば「プランニング・スクール」などは、もしかすると高度経済成長期の大量生産同一型のビジネスモデルでは役に立ったかもしれない。
    しかし今の時代にはここを読んでも、どうにもピント外れにしか思えない。
    もちろん、この戦略に合致する会社もあると思うが、今の自分の会社の課題とかけ離れているために、どうにも違和感を持ってしまう。
    そういう意味で、私にとっては読みづらいし使いづらい書籍であった。
    ちなみに、この書籍が悪いということではない。
    こちらがこの書籍に期待する部分と、その内容が合致してなかっただけだ。
    個人的感想であるが、経営戦略を網羅的にまとめたものであれば、入山章栄氏の「世界標準の経営理論」の方がそれぞれ分かりやすかった。
    (2021/10/17)

  • 戦略を10のスクールに分類してそれぞれのスクールの考察がなされており、戦略論の知識を深めるためには参考になる1冊だと思う。
    文章の意味が理解できない部分が多くあったため、星2つ。
    本書の内容を全て理解するためには2〜3回読む必要がありそう。

  • 戦略論が歴史を追って良くまとめられていたが、最後の章になるにつれて冗長になる。事典的な役割か

  • PDCA、計画に次ぐ計画、ほんとにこれに意味があるのか?と思った人にオススメ。まさに経営方法のサファリパーク!さまざまな考え方を俯瞰でき、現在地が理解できる。日本の大企業は、昔取った杵柄を使いすぎているのではなかろうか。

  • おもろいが体力使う

  • もともとの勉強不足に加え、日本語であって日本語でない表現が全く頭に入って来なかった。。。
    このページ数を読みきったものの、残ってない…。
    グレーのページが唯一するっと頭に入ってきた。

  • ▼福島大学附属図書館の貸出状況
    https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/TB90353257

    経営戦略、戦略マネジメントについて興味のある方へお勧めします。

    (推薦者:共生システム理工学類 石岡 賢 先生)

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