マイクロファイナンスのすすめ―貧困・格差を変えるビジネスモデル
- 東洋経済新報社 (2008年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492443538
作品紹介・あらすじ
マイクロファイナンスは開発途上国の貧困への援助だけでなく、国内の貧困に対しても有効な手段である。財政の制約や市場経済の先鋭化が懸念される中で、公でも民でもない「第三の道」であるマイクロファイナンスは、サステナブルな社会を作るカギになる。
感想・レビュー・書評
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「日本でもマイクロファイナンスを!」の先駆け的な本。たぶん。
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ノーベル平和賞を受賞したバングラディッシュの銀行創設者がいる。彼の名はモハマド・ユヌス。そして世界中で賞賛されたグラミンバンクのマイクロファイナンスのビジネスモデルを、その他を比較し、考察を深める一冊。最後に日本国内でマイクロファイナンスは可能か、ということにも言及しており、この章だけでも一読の価値は十分にある。
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最近のもっぱらの興味の対象。
マイクロファイナンスとは何か、から入り、なぜ貧困を無くさなければならないのか、なせsustainableである必要があるのか、など。
貧困も絶対的貧困と相対的貧困、格差と貧困のマトリクス図など、新しい考え方を得られました。
んー、読んで良かった一冊でした。 -
マイクロファイナンスの現状を、いわゆる貧困国だけではなく、先進国であるアメリカやフランスの事例も含めて紹介している。
企業(金融機関及び一般企業)、市民、政府それぞれの立場からできることを提示している。
マイクロファイナンスの入門書としてとてもわかりやすい一冊。 -
2010年度1冊目。
文体がやさしく非常に読みやすい。
それでいて、
◎国外・国内での取り組み方
◎金融機関・一般企業・個人・政府の取り組み方
など、多様な視点から語られていて、マイクロファイナンスを幅広く理解することが出来る。
多様な方面からマイクロファイナンスに取り組むきかっけとなると思う。
企業のCSRに興味がある方も一読・・・いや、3読くらいをオススメする。 -
図書館で借りて読んでます。前書きと後書きにまとめがありますし、忙しい人はこの章を読んで、というとばし読みの指示があるのも良い。著者が所属する北大の図書館にマイクロファイナンスの資料がほとんどないという暴露(笑)から始めることで、日本人の関心の薄さを表現するなど、ライターとしてもの腕前もなかなかのもの。内容はかなり濃いので、もう少し読み込んでみようと思います。「お金」を使って世の中のために何ができるのか、その根源を問う良書だと思います。
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マイクロファイナンスについて書かれた本はまだまだ少ない中、
この本は特に上手くまとめられていて、とても役に立った。
単純にマイクロファイナンスが書かれているだけでなく、日本の貧困問題に焦点を当てながら、
どのように日本でマイクロファイナンスを活かすことができるかにていても書かれている。 -
途上国で成功したマイクロファイナンスというビジネスモデルをいかに日本で活用するか?
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貧困をなくすために、マイクロファイナンスという無担保で小額融資を活用しようという本。
このマイクロファイナンスは金利はものすごく高いが、貸付会社や銀行のケアや事業支援によりとんでもない高い返済率を誇っている。
本書はいかにマイクロファイナンスが貧困を解決し、社会に貢献できるかを説いている。その解説は網羅的であり、そこに表されている図解や表は本当にわかりやすく、レベルの高いものとなっている。著者コンサル会社で働いたことあるんじゃ?…
しかし、懸念されることは、これだけ網羅的に分析、解析しているのにマイクロファイナンスの欠点なるものが一つも記されていないことである。ここはかなり怪しい。ファクトから導かれる答えは人それぞれ違うのでそこから読者が考えればいいのだけれど、欠点も記されていたら☆が5個あったかな。
個人的な考えとして、後天的な努力による格差は是認されるけど、先天的な貧困は世の中から根絶したいなー。
つまり、日本で勉強しないでバカになったやつが派遣切りされてもぶーぶー言うなってことだよ(゜Д゜) -
広めたい投資商品がある。
変えたい世界がある。
実現したい未来がある。