AI×人口減少 これから日本で何が起こるのか

著者 :
  • 東洋経済新報社
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本棚登録 : 237
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492396438
#AI

作品紹介・あらすじ

私たちの仕事、給料、生活は大きく変わる!

・日本の人手不足が5年以内に解消する理由とは
・定年はどこまで延びるのか、年金はどうなるのか
・高学歴の人々こそ失業の危機にある理由とは
・政府が考える増税・社会保障改革のシナリオとは
・シェア経済とギグ経済が起こす地殻変動とは
・AI社会で求められるスキルや心構えとは
・銀行、自動車、流通…業界再編は避けられないのか

予測に定評がある経済アナリストによる最新の未来予測

感想・レビュー・書評

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  • 【能力を問われる世界】
    AIやロボットが普及すると厳しい世界が待っています。

    世の中、AIと同等もしくはそれより低い能力しかない人もいます。全人類がAI以上の能力を持ち合わせているわけではないのです。
    AIはすでにMARCHぐらいの大学に入学できる能力があります。しかし、MARCHレベルの大学に入れる人は意外と少ないです。

    つまり、少数の人間以外はAIでまかなえるということです(学力だけの判断ですが。。。)。ただ、コストの問題があるので、人件費とAI費の比較になります。今はAIがコスト的に高いかもしれませんが、AIコストが下がると人件費も下がらざるを得ない状態になり、労働者は給料が下がります。

    AIを使って生産性を高めた企業が浮いたお金を価格に還元してくれれば、給料が下がっても問題ないのでしょうが、経営者側は価格還元よりも利益を優先するでしょう。

    しかし、最低限必要な生活費は下がってくると思います。ほとんどのものがVRで体験でき、実際にそこへ行く必要がなくなります。あまり外に出ることがなくなると、衣服、化粧、交通費などもなくなります。また、物質的豊かさを求めない時代になってきてきますので、ものを買うことも少なくなります。
    それほど生活費がかからなくなっていきます。AIが導入されて、ほとんどの人が給料の絶対値は少なくなりますが、生活費も下がるので最低限の生活はできそうです。しかし、AIが広まる前の生活と比べてしまうと豊かとはいえないかもしれません。

    「AI」と「評価経済」どちらにしても大多数の凡人には厳しい世界になります。

  • 中盤からの地方創生化の方法論が記載されていて面白かった

  • ふむ

  • 〈丸善eBook Library〉本文リンク
    https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000067760

  • 2018年刊、 経済評論家中原圭介の、日本の未来予想。

    人口減、社会保障不安、産業構造の変化、等を論じる。

    では私たちはどうしたら… には、AIに仕事を取られるのでなく、絡んで増える仕事、人間にしかできない仕事をしようと。

  • *電子ブックですので、下記のURLからアクセスしてください。
    https://kinoden.kinokuniya.co.jp/kitami-it/bookdetail/p/KP00018026

  • 日本の未来に警鐘を鳴らす本は他にもあるが、特に「AIの進化」「急激な人口減&労働力減」の掛け合わせ本は、的を絞っているだけに分かりやすい。
    つまり「これから何が起こっていくのか?」が的確に書かれている。
    内容は読んだ方が早いので割愛するが、秀逸なのは本の終わりに近くに書かれていることだ。
    我々がどうすべきか?
    どうやって生きていくのか?
    この著者の主張は、「理屈で納得」というよりも、まさに「腹落ち」だ。
    実は最後にほんの少しであるが、著者の考える「リーダー論」が書かれている。
    結局、なぜこうなってしまったのか?
    は過去のことなので蒸し返さないとして、いつまでこのままでいるつもりなのか?
    強力な使命感を持ったリーダーが、「この状況を変えるのだ」とバンバン実行していかないと、この日本は立ち行かない。
    今までは良かったかもしれないが、そんなものはもうとっくに幻想なのだ。
    過去のすべてを全否定してでも、「未来をこう変える」と具体例を示していくこと。
    そこに向かって愚直にまい進すること。
    本当にのんびりしている時間はない。
    (2019/2/15)

  • 非常に分かりやすく、確かにと思う部分は多かった。
    実際はどのようになるのかは分からないが、人口減は確実。AIでの業務が、増えると雇用は減る。
    生きにくい世の中は変わらないのか?とか考えながら読んでたら、あっという間に読んでしまった。

  • 332.107||Na

  • タイトルからこの本に書かれている内容に興味を持ちました。「少子化による人口減少」と「AIによる自動化」という波によって社会がどのように変化していくかということが書かれています。
    全6章で現在日本を脅かしている少子化は複合的な要因が重なっている、そこから社会は高齢化が進み保険料の引き上げ、高齢者が働かなくてはいけない時代が到来する、シェア経済やギグ経済の広がり、消費や所得が伸びないという予測、AIの導入によるホワイトカラーの減少や格差拡大から訪れる民主主義の危機等が書かれ、そして少子化に立ち向かうには、AIとどう向き合うべきかが書かれていました。私は第1章から第4章は現在日本を取り巻く少子化の原因や社会の変化については大変参考になりましたが、第5章の少子化に立ち向かう方法に関しては、目先のことしか考えない日本政府や経済界にはできない方法なのではないかと思われました。ただ理想論というわけではなく、地方創生やテレワークを推し進める候補者を見極めて投票した方が良いという意見は参考になりましたし、候補者の政策をよく見ることが大事であるとわかりました。最後の第6章に関しても、AIによる企業の自動化が高まり、生産性が高まるほど雇用が確実に減っていくから「AI・ロボット税」を各国の税制に導入して企業の自動化の進展を遅らせて失業者の再教育制度や産業の支援にまわすという筆者の案は見事だと思うのですが、目先のことしか考えない政府や経済界は導入することはないと思いました。ただ作者の主張であるAIと戦うのではなくAIを利用して、人間の複雑さを身に着けていくことが重要であるということには共感しました。

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著者プロフィール

1970年生まれ。慶應義塾大学卒業後、金融機関や官公庁を経て、現在は経営・金融のコンサルティング会社「アセットベストパートナーズ株式会社」の経営アドバイザー・経済アナリストとして活動。大手企業・金融機関、地方公共団体等への助言・提案を行う傍ら、執筆・セミナーなどで経営教育・経済教育の普及に務めている。「総合科学研究機構」の特任研究員も兼ねる。実質賃金、実質成長率など、名目数値よりも実体経済に近い数値推移で市場を把握する。著書に『AI×人口減少』(東洋経済新報社)、『日本の国難』(講談社現代新書)など。

「2021年 『マンガでわかる その後の日本の国難 稼ぐ力の高め方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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