- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492396292
作品紹介・あらすじ
「なぜ日本人は、“カネのなる木”を枯らすのか?」
国宝をはじめとした文化財が陥っている「窮地」を明らかにするとき、
日本経済再生の道が見えてくる! 規格外の知的興奮!
・「国宝」なのにボロボロな理由
・日本の職人をクビにして海外へ外注
・伝統工芸品の価格は「ボッタクリ」だ
・「補助金漬け」の実態
・日本の文化財がこんなに「つまらない」わけ 他
「山本七平賞」受賞作に続く、衝撃の問題提起!
【著者メッセージ】
「伝統技術が途絶えてしまったイギリスに生まれた者として、
そして日本の伝統文化を守る企業の経営者として、
たとえ嫌われても、これだけは伝えたかった」
――デービッド・アトキンソン
感想・レビュー・書評
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観光立国の必要性や日本の文化財の危機についてよく分かった。
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日本の文化財の劣化は、この本の書かれた当時、間違いなくかなり厳しい状況だったと思う。
学生の頃、未公開寺院の特別拝観のアルバイトを毎年していたため、寺院関係の方とお話しする機会も比較的多くあった。
そういった流れでこの本を当時とても興味深く読んだ。
私の大雑把な感想は、
神様ありがとう!デービットさんを日本に連れてきてくれて!
そして小西美術の前社長さんグッジョブ!
という事です。 -
この方は本当に日本を愛してくれているのだと思う。
わたしたちもそろそろ現状維持をあきらめて、とっても面倒だけど時代の変化を受け入れて、変わっていかなければならないのかもしれない。 -
繰り返しの内容が多く、くどく感じる部分もあるが、データや論理がしっかりしていて説得力があった。
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イギリス人の「伝統工芸企業」の社長さんが書いた、「国宝・伝統工芸」の行く先を指針として打ち出した一冊。そういう関連が気になる方は必読です。
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【由来】
・東洋経済3/26
【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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【目次】
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守るべき「コア」が小さければ小さいほど、守り通しやすくなるのに、何もかもがコアだと思ってしまうと何も残していけない、ということに気づけないものなんだろうか?
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元ゴールドマンサックスのアナリスト。現在は、重要文化財や国宝修復を行う、超伝統企業の社長。そんな著者が伝統文化に対して警鐘を鳴らす。この本を読みながら、昔読んだ、「美しき日本の残像/アレックス・カー」を思い出した。
日本人は日本の良さに気がついてない!とは言わないが、インバウンドブームで「日本の良さを海外に!」という前に、まずは自分たちが知らなければいけないことがたくさんある気がする。。。(個人的には、「クールジャパン」と海外に発信するのも大事だけど、自分が日本文化に関われば関わるほど、日本人自身も知りたいけど知る機会やきっかけがないだけなんだと。。。)
日本のことをもっと日本人に!笑
そんな危機感を伝えてくれる一冊。(相変わらず、外の圧力からじゃないと気がつかないというのは残念。。。でも、とてもいいきっかけを作ってくださっているので、この流れを途切らせないよう) -
正論。