- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492395349
作品紹介・あらすじ
なぜ物価と賃金が下がり続けるのか?なぜ金融政策が効かないのか?日本経済を破綻に追い込みかねない「負の連鎖」をミクロ・マクロの両面から鋭く分析。突破のカギとなる"企業サイドの戦略シフト"と"政府の政策大転換"を訴える話題の書。
感想・レビュー・書評
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値下げ賃下げの罠。デフレになった経緯、日本が、企業がなすべきコトを解説した本。
わかりやすかった。
メモ
・欧米と日本企業で、現地法人での課題認識に違い。本社ー海外子会社の調整メカニズムについて比較調査。欧米は「現地幹部への経営理念の浸透」「業務手順やルールのグローバルな標準化」、日本は「本国人駐在員による監督監視」「現地幹部への経営理念の浸透」
日本は属人、欧米は仕組み。
・労働分配率
2007半ば、大企業ベースでは44%。第一次石油危機以前レベル。派遣を正規に加える操作をしても、0.6%引きあがる程度。1998ごろ58%レベルまで上昇していたところが急激に下降。中小中堅は低下は穏やか。
賃金抑制変調の行動様式。
・米国「プロフェッショナル労働市場」欧州「フレクシキュリティーを具備した職種別労働市場」
日本「日本型職能システム」
これから、出口と入り口の改革。
キャリアコースの複線化(プロフェッショナルコースの設置)
出口(飼い殺しを避ける、セーフティーネット)
・サムスンのマーケットイン
対象地域の顧客が必要とするものを徹底的にマーケティング。「地域専門家」3ヶ月語学、文化教育し、その国で半年から一年自由に過ごさせる。
・法人税
諸外国は地方法人税はない
・春闘の機能不全
労使協調でかつ、非正規が対象外
10.11.14読了
池田
時間3h
評価◎
目次(「BOOK」データベースより)
序 章 「値下げ・賃下げの罠」に陥った日本経済
第1章 いかにして「値下げ・賃下げの罠」に陥ったか
第2章 「値下げ・賃下げの罠」下の企業行動様式
第3章 国際比較からのインプリケーション
第4章 「値下げ・賃下げの罠」を破る政策大転換
終 章 賃下げを実現する経営戦略