- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492212202
作品紹介・あらすじ
大人が学んでおきたい「政治のしくみ」基礎のキソ。
民主主義の根幹を、サントリー学芸賞受賞・新進気鋭の政治学者が一からわかりやすく解説する。
日本政治をリアルに理解するための新常識が、この1冊に凝縮!
・そもそも選挙で「いちばんいい候補」を選べるの?
・自民党はなぜ強いのか?これからも強いのか??
・なぜ、町村議会議員は「無所属」ばかりなのか?
・18歳が選挙権を持つってどういうこと?
・ダメ党首を辞めさせるには?
・参議院っていらなくない?
・どうして「高齢者」と「農村」が優先されるのか?
・「AKB総選挙」とふつうの選挙の共通点は?
・「統一地方選挙」って何の意味があるの?
読めば、こんなソボクな疑問もスッキリ解けて、
明日からニュースの見方が変わる!
感想・レビュー・書評
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「政治のしくみ」基礎のキソ。とあるが、東洋経済連載の記事のまとめで、主に選挙制度について論じたもの。内容的には読みやすく色々と参考にはなり、選挙も奥が深いと感じる部分はある。ただし、民主主義や政治のしくみ全般について述べたものではないので、留意する必要はある。あとは著者の民主党ギライが随所に感じられるのも、好みの分かれるところだろう。
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よりよい民主主義のために選挙制度や政党などの問題を提出していた一冊、初めてこのような本を読んだから、僕の政治入門書ともいえる
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学部生おすすめ。初学年でも読めます。おすすめです。
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現代日本の民主主義の問題点を選挙制度と政党制の面から分かり易く説明している。
著者の主張する政党の情報公開は必要性は賛同できる。
政党補助金を受けているなら当然、政党内の議論も公開し有権者に示すべきだ。 -
配置場所:2F手動式書架
請求記号:313.7||Su 73
資料ID:W0180675 -
政治過程において政党が大きな役割を担うように制度設計することを主眼としている内容です。その実現には選挙制度が大きく左右することを説示し、日本の選挙制度を詳しく解説してます。政党の組織行動論や組織戦略論という研究分野も重要になってくることでしょう。
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313.7||Su
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民主主義を機能させる条件である選挙制度と政党について基礎的な事柄をわかりやすく解説したもの。
小選挙区と中選挙区の違いや、なぜ中選挙区制度がダメか、そもそも政党ってなに?なんで必要?といった大事な基礎が、大事なところはわざわざ太文字にし、章の最後にまとめにして解説されている。(ここまでわかりやすく説明する必要があるんだろうか・・)
政治についてあれこれ語るならこれぐらいのことは知っておいてね、というレベルの話ばかりなので、もう知っている人には物足りない内容だと思うし、そういう人はわざわざ読む必要性はない。
高校・大学の学生さんが読むといいでしょう。 -
砂原先生といえば地方自治関連の研究をされているイメージだったが、政治制度論の立場にたって主に選挙制度について解説している本。
政党システム論についても言及している。
政党システムについては、あまり目新しい学説が出ていないが(カルテル政党、パーソナル政党化など)、日本での現状はどう解釈できるだろうか? -
選挙制度、政党組織、権力分立、選挙管理に焦点を当て、政治に対して「納得」できる仕組みとはいかなるものかを考察している。特に、政党の役割を重視しているのが本書の特色である。
本書を読んで、制度によって政治の帰結がいろいろ変ってくるということがよく理解でき、制度の可能性を感じた。特に、「架空転入」の問題など、選挙管理への着目は目から鱗だった。
地方政治における政党の要素を強くするべきといった著者の主張に賛同できない部分もあったが、本書でされているような議論は今後の選挙制度改革や政党制度改革の基盤となるべきものであると思う。