教養としてのギリシャ・ローマ: 名門コロンビア大学で学んだリベラルアーツの真髄
- 東洋経済新報社 (2021年5月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492062173
作品紹介・あらすじ
・欧米の名門大学では、なぜ「古典的教養(リベラルアーツ)」が重視されるのか。
・なぜ、リベラルアーツが米国エリート教育の原点となったのか。
・プラトン、アリストテレスの思想・哲学を現代人が学ぶ意味とは何か。
グーグルやアマゾンも重視する「西洋的教養」の真髄を凝縮した意欲作。
感想・レビュー・書評
-
人間を束縛から解き放し自由にするリベラルアーツ。
前半、後半は丸ごと歴史の話。ただこれが連綿と繋がるから面白い。教科書もこんな形で全部の章の繋がりが掴めれば学生も理解が深まるのに。
中盤はプラトン、アリストテレス。
特にアリストテレスは現実的で今日でも通用する。
三権、政教分離もすでに説いていて、重要なのは習慣による後天的に身につける「徳」で、「中庸」の状態が好ましいという。
かいつまんだ内容だと思うが充実楽しい読書の時間をいただいた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ドラゴン桜同様、勉強したいという気持ちを思い出した。単に各方面の知識を詰め込むのではなく、各方面の知識をどう繋いで本質を捉えるのか、そういう学び方をしたいと思った。英語勉強しないと、、
-
ギリシャの歴史が分かりやすくて納得です。プラトンとアリストテレスのこと、意外と知らなかったので、二人の論が端的に纏められており、勉強になりました。また、二人の論が後のセム的一神教にまで影響を与えていることにもびつくり。そして、もちろん近代政治理論にも及んでいる、というか、練り直し感ありますよねー。人間ってなかなか変わらないんだなぁ、今も昔も。歴史を学ぶ意味はここなんでしょうね。全体としてシンプルに分かりやすい良書でした。
-
リベラルアーツとは何か。
リベラルアーツを学ぶ意義とは何か。
なぜ、リベラルアーツが西洋の教養人のベースとなっているのか。
そんなことを考えながら読む本書だが、途中のギリシャ・ローマの章の長さにちょっとうんざり。
理由はわかる。
しかしずっと単調な、どこでも読めるような早足の歴史記述の連続には、一冊の書籍としてその構成に少々工夫が足らないのではないか、と首を傾げたくなる。
実際、その理由は終章で明確にされるのだが、それでももう少し何とかならなかったのか。 -
オーディオブックで聴きました。
学生の頃、追求する力、探す力(自分の興味も含めて)、そして繋げる力を養うことが大切だということを学びました。
仕事にしても、人生にしても、何かに行き詰まったときや問題を解決するきっかけを、専門分野だけでない幅広い教養が与えてくれることがあると思います。
ギリシャ時代やローマ時代の歴史と古典の概要がすごく分かりやすくて、面白かったです。この本で紹介されていた本に興味を持てたし、また読んでみたいと思いました。プラトンやアリストテレスの本を読むための参考にもなると思います。 -
リベラルアーツを学ぶ意味
先人の思考を知る。現代を形成している人類の知の蓄積に触れて好奇心、思考を重ねること。
ヘレニズムとその影響
叙事詩→事実を元にした物語
叙情詩→恋愛や神への賛美を綴ったもの -
米コロンビア大学で教えられるリベラルアーツを紹介する主旨の本。
全体の2/3を古代ギリシャの歴史と思想に割いているが、それはおそらくアリストテレスにフォーカスする意図からだろう。その思想の背景として、古代ギリシャをずいぶん深掘りしている。
反面、それ以後の古代ローマから中世、そして近代はかなり駆け足であり、断片的な記述とすら言える。
個人的には、結構バランスを欠いた配分だと感じた。 -
読了
-
2022/05/18 読了
#rv読書記録
#読書記録
リベラルアーツ(≒一般教養)とは何なのかを語ったもの。
それのやはり行き着く先はソクラテス、プラトン、アリストテレスの流れであり、彼らを礎に欧米の思想や宗教観は仕組みとして築かれてきたこと、逆に言えばそうした文明文化を知るためには『国家』や『ニコマコス倫理学』にいずれ触れないといけないんだと改めて感じさせられた。
ギリシャ・ローマの歴史の流れは中々理解しきれてないところもあれど、またいつかちゃんと覚えようと思う。
それと、勉強もっと頑張ろう…とも思う。