富の王国 ロスチャイルド

著者 :
  • 東洋経済新報社
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本棚登録 : 81
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492061510

作品紹介・あらすじ

ロスチャイルド一族の歴史から学ぶ上手なお金の生かし方。ヨーロッパに始まり、世界を制したロスチャイルド閥の手の内と素顔。

感想・レビュー・書評

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  •  本を読んでとても安心した。というのも、どのようにして、富が築かれていったか、納得できる歴史経過と理由が書かれていたからだ。
     偏見のない描かれ方は、貴重だ。日本ではそれほどユダヤ人に対しての先入観は激しくないと思うけれど、それでも、お金持ちのイメージや、高利貸しのイメージはなんとなくある。
     しかし、はじまりは高利貸しというよりは、各国の間で入り乱れる貨幣間の金や銀の含有量を量った両替商が実態のようだ。そういう時代だったのである。
     また、血縁結婚を重ねていたので富が流出しなかったのも大きいだろう。
     確実に生き残るための最小限の戦略だったかもしれない。
     まわりが勝手に潰れていったことも多かったのではないか。
     富の使い方も鮮やかで多くの美術、学術、スポーツ、慈善、などに拠出していて庶民の空想するお金持ち像のなかの最たるものだろう。
     だが、それが簡単なことでないことは、本を読むとよくわかる。誰がやっても簡単でなく、条件は特別なものではなかったろう。むしろ、不利な立場だったのではなかろうか。
     本をよんでいて、やりすぎないこと、というような、教訓が頭に浮かんだ。

     

  • もっと陰謀めいた話があるのかと思ったらなかった

  • 2014年8月5日鈴鹿BF

  • (欲しい!) ユダヤ金融

  • 世界史・産業史だと思って読みました。

    表紙の絵がかわいい☆

  • 彼らスキーム使ってるね

  • いまいち、よく分からん。。。

  • 少女漫画のような表紙にぎょっとしました。しりあがり寿氏だそうですが。新聞の連載記事だったそうで読みやすいです。配偶者の選び方と子どもの教育が印象に残りました。それにしてもこれだけ続くのは不思議。

  • 名前を聞いたことがあっても、どんな一族だか知らないロスチャイルド。大富豪でありながら、目立たない。フィクサーに徹する。多くの慈善事業も宣伝しない。とても興味深いです。

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著者プロフィール

1940年、兵庫県姫路市生まれ。
ドイツ文学者・エッセイスト。
主な著書に
『ゲーテさんこんばんは』(桑原武夫学芸賞)、
『海山のあいだ』(講談社エッセイ賞)、
『恩地孝四郎 一つの伝記』(読売文学賞)など。
訳書に
『カフカ小説全集』(全6巻、日本翻訳文化賞)、
『ファウスト』(毎日出版文化賞)など。

「2019年 『ことば事始め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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