志を育てる

  • 東洋経済新報社
3.68
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本棚登録 : 347
感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492044483

作品紹介・あらすじ

「どう生きるべきか」「何のために働くのか」「大志はいかに生まれるのか」自らの心と向き合い「小志」を積み重ねることで、その答えが出てくる。事をなす人のための本格的な解説書。

感想・レビュー・書評

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  • 志を持てとはよく言われるが、
    志っていったい何なのかという解説は
    誰もしてくれたことがなかったように思う。 

    この本は、志という言葉を噛み砕き、
    細分化して説明してくれているので、
    とてもわかりやすい。

    志は自律性と社会性の二軸で成長していくこと。
    客観視と自問自答の繰り返しで、
    螺旋を描きながら育っていくこと。

    社会に対する怒りや憤りが
    志の原動力になることがあること。
    でも、そのネガティブなエネルギーは
    志が育つにつれて、
    ポジティブなエネルギーに変換されるので、
    心配ないこと。

    志は終焉を迎えることがあること。
    でも、それが、
    新たな志のスタートにつながること。

    人は人生をかけて
    志を育てる生き物なのかもしれない。

  • 今年読んだ中での(今のところの)ベスト本。
    出版記念セミナーに参加して、
    本を頂いたのですが、セミナーの内容がとても良かったので、
    すぐに読んでしまいました。

    まず、「志とは?」という志の定義から考え、議論を行い、
    志が生まれるサイクルを多くの人のインタビューから、
    導き出しています。

    読みどころは最後の事例集でしょうか。
    色々なキャリアを持つ人の志とその志が生まれるまでの経緯を
    まとめているのですが、どの人もとてもユニークで
    人生の師匠として尊敬できる人たちばかりでした。

    自分の限界ギリギリの力を振り絞って、
    最後は神様にお願いしたという人がいて、
    「自分はそこまでの志を持って、
    限界にチャレンジできているのか?」と
    自問自答してしまいました。
    自分の「志」について振り返ることのできる素晴らしい本です。

  • グロービスの経営大学院のリーダーシップ講座で
    自分の志を最終回に発表する内容の抜粋集約。

    前半はその志の生まれ方について論理立てて書いているが
    はっきり言ってつまらない。

    後半は各メンバーの発表事例集とインタビューによる深堀。
    こっちは実話だけあって迫力がある。

    ただこの本を読んで自分の志にプラスがあるかというと
    そうではなく残念。★3つどまり。

    志に関しては田坂広志さんの本が良いと思います。

  • 文面が古臭く見えるが、とてもキャリアを考える上で役立つhowが詰まっている。

    【志とは何か?】
    一定の期間(2~5年)、人生(時間や意識)をかけてコミットできるようなこと

    【志のサイクル】
    ①あるきっかけで目標を持つ→②達成への取り組み→③取り組みの終焉→④客観視→⑤自問自答→⑥新たな目標の設定→②達成への取り組み→…
    特に①が重要と感じた。
    ・場所の変化:転職、転勤など
    ・情報の入手:メディアからの情報
    ・事件との遭遇:不祥事、天災、身近な人の死
    ・人との関わり:上司や部下、家族や友人
    ・一定期間の経験:新規事業立ち上げや組織変革、昇進や降格、成功や失敗
    ・哲学や思想との出会い;教育や読書により身につける
    ・教育機関での知識習得:MBAに代表される知識の習得

    客観視
    ・自分の仕事の成果の意味とは何か?
    ・自分の会社と他社の会社の比較、自分と同期の比較から強み・弱みは何か?
    ・今まで気にならなかった何かが気になってきたことをしっかりと掴む

    自問自答
    ・その時間を確保する
    ・自分は何がしたいのか?だけを問いかけ続けない
    ・自分の想いを誰かに話してみる

    目標設定
    ・急に振ってくることがある。そのために必要なのは準備しておくこと。チャンスをチャンスと築くこと。情報が流れる場に身を置いていること
    ・周囲が必要としている強みを確立しておくこと

    キーワード:まず行動しキッカケを創る、同時にキッカケをキッカケと気づけるように日々の全てのことから学ぶ姿勢を持ち続ける

  • PDF
    志を持つ

  • 大志は小志の積み重ね、ということで、志醸成のサイクルとして
    以下のフレームを紹介しています。

    ・あるきっかけで目標を持つ
    ・達成への取り組み
    ・取り組みの終焉
    ・客観視
    ・自問自答
    ・あらたな目標の設定 (以下、繰り返し)

    この中で、私がもっとも重要だと思うのは「客観視」「自問自答」
    のフェーズ。行動と自己分析の両輪が回るからこそ、スパイラル
    アップが加速する訳ですね。つい、私も日々に流されがち。
    ちっちゃなことでも、自分の考えをアウトプットするクセ付け
    から、思考する習慣を身につけたいです。

    後半、具体的事例が紹介されていますが、みなさん、右に左に
    揺れながらも前進しているんですね。「考えながらも走る」ことが
    大事なんだということを再認識しました。

  • ■志
    1.志は時に、自分の行動が正しいかを確認する心のアンカーとしての役割を果たす。
    2.常に新しい価値を顧客に提供しているかを自分に問う。

  • この本の出版記念講演会に行ったので、復習の感じで読めました。

    本の内容と講演会の内容が混ざっているかもしれませんが、
    ・坂本龍馬も最初から大政奉還を狙っていたわけではないのと同じで、現代のビジネスリーダーたちもそれぞれ紆余曲折を経て今に至っている。
    ・ただ、その紆余曲折の間も、そのときの「小志」に向かって必死に取り組んで、それが何かしらの終わりを迎えたときに、客観的に振り返りをしている。
    というのが印象的でした。

    ここで言う「志」とは、「一定期間人生をかけてコミットすること」であり、では、自分はどうなのか?人生かけてコミットしてんのか?ということを改めて客観的に考えてみたいと思います。

    ここで難しいのが、いきなり主観的に自問自答をしても答えは出ないらしいということですが。。。

  • 前半の志とは何か、については大志は小志の積み重ねであるということを主軸にどのように醸成されていくのかが論理的に書かれていた。
    志というものを考えたこともなかった自分にとってもわかりやすく、こんな何の能力もない自分でも大志は持てるのかな、と思った。
    しかし後半の具体的事例から一気に読む気が失せた。
    もともと高い能力を持っている人が、一心不乱に働いた結果、大志を持って高い地位にいます、というような具体例が並んでいて、結局のところはそういった人にしか大志は芽生えない、という一周回って当たり前に思えることに着地しているように感じてしまった。

  • 志を立てるため、読みました。志とは「一定の期間、人生をかけてコミットできるようなこと」です。これは大志とは言えないかもしれませんが、小志を積み重ねることが大きな志につながっていきます。「客観視→自問自答→新たな目標の設定→達成への取り組み→取り組みの終焉→客観視」という志の醸成サイクルを回すことで、志を立てることができます。

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著者プロフィール

ビジネスの創造や社会の変革に挑戦する高い志を持ったリーダー輩出のために尽力。2022年2月時点で在校生・卒業生の累計は約1万人に達し、日本最大のビジネススクールへと成長しています。その他、関連事業として、 グロービス・コーポレイト・エデュケーション、グロービス出版、GLOBIS 学び放題、グロービス・キャピタル・パートナーズ(ベンチャー・キャピタル事業、 GLOBIS知見録、出版/電子出版事業 一般社団法人G1、一般財団法人KIBOWがある。

「2023年 『読めば3年後の未来に先回りができる 入社1年目からの「働き方」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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