- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492043998
作品紹介・あらすじ
脳出血で倒れ、右半身麻痺と失語症のリハビリと闘う夫との日常を、愛情たっぷりに描く痛快エッセイ。自分が倒れないための本音の介護情報が満載。「リハビリより鉄道、介護よりドラゴンズ」という脳天気な夫婦の、発病から1年間のお笑いリハビリ日記。
感想・レビュー・書評
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脳出血で倒れて右半身麻痺と失語症になった夫との闘病、リハビリ生活を描いた体験記。
著者は書評家でもともとユーモアに溢れた文章を得意とするので、かなり深刻な状況なのに悲壮感が感じられず、笑いながら楽しく読めてしまう。家族が倒れたときに必要となる手続きや実務的なノウハウも満載。リハビリには趣味が大きな力となることがわかった。
しかし軽いノリで書かれてはいるが、著者がたいへん献身的に介護していることが伝わってくる。二人の幸せを祈りたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
立浪引退〜開幕投手浅尾とか今読むと懐かしいのう…もっと中日ネタが多めでも良かったけどその分御夫婦が微笑ましいので(笑)著者の実体験としてこのような事態に陥った場合は体験記、闘病記のたぐいよりも病気自体の専門書を読んだとあるのが実はツボった(苦笑)
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すごい形の闘病記だなあw
表に悲壮感が全く現れていない。
こんな風に前向きに大概のことは笑い飛ばしていきたいものだ。 -
中日ドラゴンズファン夫婦の闘病記録。
もともと作者の書評サイトを長年見ていたので、評価が少し甘いのはそのせい。
作者のクセというか表現方法には慣れていたので、一気に読んでしまった。
あと、医療現場で働いているから読みやすいというのもあるけど、でも一般の人が読んでもとても読みやすいと思う。
野球に興味がなかったらどうかはわからないけど…。
作中ではあえて悲壮感などを押し出さずに書ききっているけれど、本当に献身的に面会し、看護・介護されていたことが伺える。
趣味があるって、救いになるね。 -
授業の課題のために読んだのだけど、
奥様の明るくポジティブな姿、すてきでした
体験記としても読みやすく参考になります。おすすめ。 -
好きなことが力になる。夫婦共にうちと同世代だから、身につまされる・・・・はずだが、やはり笑える。前向きに、ユーモアを持って取り組んでいくこと。友人知人や環境に恵まれた夫婦だからこそだろうけど、そういう人間関係を築いてきたのもこの人達の力だ。
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いや、普通に笑って読めばいいんだろうけれど、実際には大変だったんだろうなぁ。「なっちまったものはしょうがない」て状況を的確(!?)に判断して即応していく姿は素晴らしい。「いざ」という時の役に立つかどうかは判らないけれど…関係者全員に幸あれ!
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闘病記も、もともと人を楽しませる文章で食っていたプロにかかるとこうなるのか、という見本ですね。
患者は旦那さんで著者は介護する家族です。病気が嬉しいものであるはずがなく、後遺症は重篤(右半身の麻痺と失語症)でしたが、病気&傷害=不幸ではないことがビシビシ伝わってきます。
そして、突然の大病に対して有効なのは「知識」「ネットワーク(仲間)」「収入」の3本柱だと感じました。 -
闘病リハビリ日記。おそらくこういう立場になってしまった人が読めば役に立つし、励まされる点が多いと思います。だけど「励ます」といってもおためごかしな雰囲気はぜんぜんなくて。そりゃね、介護も大事だけど。何もすべてを犠牲にする必要なんてないんですよね。
そして「なまもの!」読者にとっては面白ーく読めるエッセイです。もちろん、今はかなり元気にされてるってのを知っているからこそ笑って読めるんですけどね。野球ファンではなく鉄道ファンでもない私ですが、はい、充分に面白かったです。これは続編も読みたいぞー(あとがきのオチは「なまもの!」読者には周知ですが。あまりにできすぎなシチュエーションですよ)。
みほろさんのほのぼのカットも満載。「なまもの!」読者はもちろん、Ayalist読者も、身内にリハビリ必要な人がいる方、いないけどいつかはなってしまうかもな方、とにかく万人にお薦めです。